Re: 中国国内での携帯の通信事情について

たびびっとーさん、こんにちは。

あなたのおっしゃる「中国グレート・ファイアウォール」と言うのは中国語で「金盾」と言い、おっしゃるとおり、この支配下に入ると、グーグル系ソフト、ライン等が使えず、使える別の検索ソフトで「天安門事件」とか「クマのプーさん」とか入れても出てこない、と言うなかなかの優れもの(?)ですが、これを回避するには、一言で言うと「(中国にとっての)外国のSIMのローミングを使うこと」になります。(レンタルWifi会社はVPN使用、とか、特殊技術?使用、とかで中国での使用可能なことをうたっていますが、対抗技術(?)も進んでいるので、私は全く信用していません。)

具体的には、まず、日本で使っているスマホをそのまま持って行って、ローミングで使うことが挙げられます。(日本=外国=日本の携帯会社と契約しているSIMは(ローミングが出来れば)全てOK)1日780~980円しますが、短期間、または短期のトランジットなどではそれなりに有効です。

次にアマゾン等で外国のSimを買って、それを入れていく(もしくは中国で入れる)ことです。挙げられている中国聯通香港とか、中国移動香港はそれぞれ中国本土の中国联合通信、中国移动通信の香港子会社なのですが、香港=中国外=香港法人は外国企業、という整理で、「外国のSIM」になります。もちろん、広州で中国联合通信、中国移动通信のSIMを買うことも出来ますが、そのSIMは金盾の支配下に入ります。さらに中国国内の全てのWiFIも金盾の支配下なので、ホテルのWIFIでゆっくり調べよう、なんてこともできません。
(百度、微信等の中国ソフトはもちろん使えますが)

私は先日、香港、中国(深圳、上海)と回るためにアマゾンでAIS(タイの通信会社)のSIMをHuaweiのタブレットに入れていきましたが、すばらしい・・・8日4Gで有効期間が旅行期間を上回るので、日本で入れるとすぐにSoftbankにつながり、そのまま羽田、香港空港で機内モードを解除すると、3(香港の通信会社)にすぐにつながり、西九龍站、トンネルを抜けて、深圳北のホームに着く前には中国聯通につながり、確認のため、グーグル先生に「天安門事件」、と聞いても、ちゃんと答えてくれる。・・・今まで購入したタイ製品の中でもっとも素晴らしかったです。

スマホ決済のテストの関係で、中国ではドコモのローミングで中国移动も使ってましたが、上海の混雑した地下鉄の中で、スマホで香港区議会の選挙速報サイト(中国国内では香港の区議会選挙についてはそもそも報道されていない)をずっと見ていました。高校生がえっちな本を隠れてこそっと見る気分・・・世代がばれますか。

なお、グーグルマップは以上の事情から、ほとんど中国内では使われてないため(グーグル何とか、はご存じのようにたくさんの人が使うことによって、その使用データを蓄積して改良する仕組みのため)使いものになりません。百度地図(こちらは通知もオンにしておくと、天気予報やハーゲン情報まで来てとても便利です)を使うことをお勧めします。よいご旅行を。

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1件のコメント

  • ありがとうございます。

    丁寧に返答ありがとうございます。

    参考にさせていただきます。
    AISはタイで使ったことありますが、中国でも使用できるのですね。

    余談ですが、お勧めの配車アプリ(有名なところでUber,Grab)は中国にあるのでしょうか?
    アジアでタクシー乗るとボラれるもので


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    Re: ありがとうございます。

    たびびっとーさん、こんにちは。

    中国では滴滴(DiDi)と言う、ほぼこれ一択の配車ソフトがありますが、中国の携帯番号を持ってないと登録が出来ず、使えません。日本にも進出してますが、日本の「ジャパン・タクシー」と一緒で事前決済機能もなく(もうすぐ改正予定ですが、日本にはタクシー料金を事前に決めてはいけない、という法律(政令?)があるため。)安くもならないため、役に立ちません。もちろん日本向き滴滴ソフトは中国では使えません。

    特に上海等の都市部では、みんな滴滴を利用するため、流しのタクシーが極端に捕まりにくくなっていて、実質外国人はタクシーは使えないのでは、と言う人もいます。空港は大丈夫ですが、駅も「危険」ですね。・・・

    余談ですが、中国で生活、旅行するためのアプリは中国の携帯番号がないと登録出来ないことがほとんどなので、中国の携帯番号がないと、著しく不便(と私は常々思っていますが)になります。そのために中国内でSIMを買う、と言うのは方策としてはあるのですが・・・色々と試してみてください。