清津は羅先には以前から興味があったのですが、日本や中国の旅行会社を通じてだとなかなか行くのが難しい。そこで今回は北京を本拠とする英国系の旅行会社Koryo Toursを利用し、North Eastern Adventureなるツアーに参加しました。Koryo Toursはメールのレスポンスも迅速で、非常に信頼のできる会社でした。
スコットランド出身の女性添乗員のもと、参加者8人全員が男性の一人参加という異様な集団。内訳は、米国人2人、イギリス人1人、オーストラリア人1人、ロシア人1人、ドイツ人1人、ブルガリア人1人、それに私。こんなところにまで足を伸ばすのはおそらく北朝鮮マニアのリピーターだろうと思っていたのですが、8人のうち4人は初訪朝でした。私は5回目（ソウルから開城までの日帰りツアーを含めれば6回目）の訪朝です。
中国吉林省の延吉を起点とする8泊9日のツアーで、費用は1190ユーロ。私はシングルルームを希望したのでこれに280ユーロを追加し、1470ユーロの支払いとなりました。さらに関空から延吉までの航空費約7万円と延吉での宿泊費約2000円（延吉には2泊しました）が必要でした。
第一目。ツアーから図門市までミニバスで移動し、入出国手続きのあと、北朝鮮の南陽という町に入ります。昼食と観光を済ませ、1日目の宿泊地である会寧市に移動。（会寧泊）
第二日目。会寧を観光し、昼食後に北朝鮮第三の都市である清津に向かう。（清津泊）
第三日目。朝食後、七宝山地域に向かう。海岸での観光のあと、ホームステイ村のアクティビティに参加。この日は基本的にはホームステイなのですが、米国人と日本人だけはホームステイがならず、車で30分離れたゲストハウスに宿泊します。
第四日目。七宝山観光のあと、鏡城郡に向かう。（鏡城郡泊）
第五日、六日、七日。経済特別区である羅先に移動。ここでガイドも交代します。羅先では工場見学、語学学校訪問、児童のパフォーマンスの鑑賞などがありますが、ハイライトは市場見物。ただし市場の写真撮影は不可。（羅先3連泊）
第八日目。延吉に戻り、北朝鮮直営の柳京飯店に宿泊。
第九日目。ツアー終了。
以上です。
まず感じたのが、平壌と清津周辺の農村の格差です。会寧から清津にかけて崩れかかったような農家が続いていました。私はこれまで南浦や元山、沙里院も訪れているのですが、これほどの格差を目にしたのははじめてです。清津エリアでの写真の規制は厳しく、バスの車窓や通りでの撮影は禁止されました。赤旗を振り歌をうたって道路工事を応援する集団など、興味深い風景が数多くあっただけに残念。出国時のチェックをおそれて撮影しなかったのですが、チェックは結構いいかげんでした。
羅先はこれとは対称的でずっとリラックスしており、写真撮影の規制もゆるかやでした（平壌と同じくらい）。街の中や市場では中国の人民元で買い物ができます。地元の人たちも人民元で買い物をしていました。路上で売っているソフトクリームが1元（17円くらい）、マッコリ1瓶が2元（35円くらい）。
今回の旅行の動画を30本近くYoutubeにアップしておきました。Youtubeではchojiro22というチャンネル名を使っています。
たとえば
Interaction with North Koreans at Mt.Chilbo (칠보산) 七宝山観光の北朝鮮人と交流
http://youtu.be/zagXyryxTxM
（七宝山で清津から来た北朝鮮家族としばし交流しました。ここでは北朝鮮グループが我々の国籍や年齢を当てています。私の国籍はすぐに当てられてしまいました。）
North Korea: Kindergarten Class in Chongjin 北朝鮮:清津市の幼稚園
http://youtu.be/eFteU3n6EX8
（筆箱にミッキーマウスがプリントされている）
North Korea: Passionate Dancing in Karaoke Club,Chongjin 北朝鮮：清津市のカラオケクラブ1
http://youtu.be/UVb1weMzsdQ
North Korea: Main Square of Rason 北朝鮮:羅先市の広場
http://youtu.be/v7RJx8YbjTY
North Korea: Pre-lunch Exercise of Factory Workers in Rason 北朝鮮:昼食前の律動体操
http://youtu.be/Gbu1IhFxpr8
（繊維工場で12時のチャイムが鳴ると、工員たちが中庭に出てきてこの体操を始めました。これがこの日の工場見学のハイライトでした）
