現地在住の方の協力を得て、今回バーミヤンを旅する好機に恵まれました。
バーミヤンといえば2体の石仏(跡)が有名ですが、もちろんそれ以外にも遺跡が点在しており、すべて訪問できたわけではありませんが本当に魅力的でした。
特に驚いたのは、、、、人々が古くからそうであったかのように、石仏の前で牛車が土を耕し、羊飼いが羊を追う姿は幻想的でした。畑の中の用水路が流れる音、朝などは周囲の静けさに溶け込んで本当に心地よかったです。
と思えば目と鼻の先に中心部の市場が広がっており、そこは今は車やバイクの往来で土埃が舞い、オイルの匂いが強烈、さらに道の両側に店が軒先を連ねて、その2階部分もレストランや仕立て屋などの店舗があって人々の往来と相まって常に混沌としています。
物や乗り物は近代化してこのバーミヤンにも溢れていましたが、暮らしぶりや風景はまさに時が止まったままという表現がぴったりです。
街灯などもないので、夜になると満天の星が空を覆い尽くして言葉を失います。
バーミヤン在住の人たちは、自分の住んでいるところに古くからあった石仏にすごく誇りを持っているとのことです。破壊されたときは本当に悲しかったと・・・。イスラム教徒の彼らがそんな感情を持っていたとはびっくりしました。おそらく天文学的な何かも計算され尽くして建てられた(掘られた)石仏は、見る者の心をぐっと掴む魔力を秘めているようでした。だから破壊された今でも、ただの大きな仏像、というもの以外の魅力を放っているのでしょう。
アフガニスタンの中でも数少ない平和な地域なのに、なかなか行ける機会がないのは本当に残念です。
ただ、幸運なのはカブールから週3回のフライトがあることです、まだ陸路では訪問できない(リスキー)ので、ありがたいです。
現地の人も、カブールはまだ安全とは言えないとのことなので、1泊などの最小限に止めれば、カブールの空港から乗り継いでゆくことが可能です。私もフライト時間の関係で往路はカブールで1泊しましたが帰路はバーミヤンからカブールに戻りそのままドバイ経由で帰国しました。
今日から新しい大統領も就任しました!
ここに至る道のりもかなり大変だったはずです。平和への期待をしては裏切られ・・・のアフガンですが今度こそは大統領と周りが力を合わせて少しでも平和に近づくよう祈ってやみません、たとえ問題が山積であっても一つずつ解決できるように。