レポート

バスのアメリカ 亀井俊介

公開日 : 2016年03月07日
最終更新 :

http://page18.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/w26445193

この本がむすめの日本語学校図書室の廃棄本の棚にずーっとおかれていてだれも持っていかないので、
ポチがもらってきたのですが、なかなかおもしろいです。 わたしらのたびのスタイルとかアメリカの印象とかに大変近いものを感じます。

たとえばタイトルのエッセイの書き出し:

アメリカ旅行というと、私はまずバスですることにきめている。 これが1番安くて、わたしの財布にぴったりなのだ。 だがかりにお金があっても、やはり飛行機などはなるべく避ける。 飛行機も空港も派手やかでカッコいいが、あれはいわば万国共通であって、日航でもパンアメリカンでも、羽田空港でも、ケネディ空港でも、基本的には大して違いがない。 しかし、バスは地上を走る。 つまりその土地そのものなのだ。 バスで旅することによって、アメリカの最もアメリカ的なところを見ることができる。

それから次(ふだん着の旅)のエッセイの書き出し:

外国旅行をするとき、服やくつを新調し、下着類も新品をしこたま買いこんで、行く人が多い。 それはそれで、たぶん理由がおありなのだろうから、別に文句をいう筋合いはない。 ただ私のアメリカ旅行は、いつもその反対だ。 ふだん着、というより一番くたびれた服を着、着ふるした、衣類をもっていく。 そういう服装の方が気楽なのだ。 そして、いよいよくたびれきってしまうと、一着ずつ捨てていく。 日本に帰るときは完全に着たきり雀___ そのかわり、持ち物はすっかり軽くなり、その分だけ、余計に欲しいものを買ってこられるのである。


などなど、 昭和の1桁生まれ70年代にアメリカに来て79年に出た本がに乗っているようなのが、わたしらがいつも思っていること重なる、というのが、面白いです。




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1件のコメント

  • さすけねえと同じ捨てる下着貯めといてを持って行き捨てながら旅する(笑)

    同じ考えはあるとは思っていましたが。

    成功を祈る!

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