レポート

東欧とCIS間の国境通過儀式@寝台列車

公開日 : 2007年05月01日
最終更新 :

ポーランド、ハンガリー、クロアチア、ルーマニア辺りまでは、最早レアでも何でもなく観光客が押し寄せるレポート不要の地域。
表題の地域、列車で通過でトラブルっぽいのを散見しますので、自分の経験列記します。ご参考になれば。 すべて13ヶ月以内、一番新しいのは1週間以内です。
チケットは寝台列車、2クラス、予約なし、現地出発駅で前日or当日購入です。 記載の駅でCCが駄目なのは ミンスク、キシナウ、ベオグラード、カリーニングラードです。

それでは北から

・モスクワ(ロシア)-ミンスク(ベラルーシ)
なにもなし、拍子抜け。あとでいちゃもんが付くといけないのでチケットは大事に保存。シーツ代不要。

・ミンスク(ベラルーシ)-ビリュニュス-カリーニングラード(ロシア)
珍しがられるが、スタンプはすぐに押してくれる。旅行目的を訊かれ、観光!と答えて終わり。 シーツ代不要。 ○んどしを煮た様なタオルを渡される。

・カリーニングラード(ロシア)-マーブルグ(ポーランド)
ロシアの飛び地からEUへの入口なのでチェックは厳しい。 ポーランド人学生集団も身体検査、座席周辺まで捜査。マフィアの暗躍が顕著なので当局も頑張っているのか? ロシア人担ぎ屋から荷物を分けて持ってくれと頼まれたが、当然断る。停車2時間延々と検査が続く。 シーツ代不要。

・ワルシャワ(ポーランド)-キエフ(ウクライナ)
途中の国境付近から急に混み出す。 タオル、石鹸の入ったシーツ一式貰えた。 シーツ代不要。 スタンプもスムーズだが一旦回収して持って行ってしまうので、不安になる。車輪交換2時間。

・クラカウ(ポーランド)-リビウ(ウクライナ)
上に同じ。
珍しがられる。日本人だ、日本人だの会話が聞こえた。この路線では珍しいのか?

・リビウ(ウクライナ)-ブカレスト(ルーマニア)
シーツ代11г。車輪交換2時間以上、農婦も物売りに車内へ繰り込む賑やかさ。 最初からクシェットに一人だけだったが、車掌から100гだせば一人でOKとか言われた。 断ったけど、最後まで悠々一人だった。 この手の誘いに負けないように。スタンプはスムーズ。

・ソフィア(ブルガリア)-ブカレスト-キエフ(ウクライナ)
車輪交換長過ぎ3時間。それだけやってる訳じゃないだろうけど。 シーツ代不要。 シーツ代が要るのはウクライナ発のみのようだ。 スタンプはスムーズ。 

・ミンスク(ベラルーシ)-キエフ(ウクライナ)
イミグレ官に依るワイロ要求(ウクライナ側)レポをどこかで見て緊張してたが、何事もなし。 パスポートコントロールの時、車掌が起こしてくれず、いきなりだったので慌てたが。 シーツ代不要。

・ブカレスト(ルーマニア)-ブダペスト(ハンガリー)
綺麗な車両、寝具もマッサラふわふわ。 シーツ代不要。 がらがらなのに愛想の良い車掌から、クシェットを一人で使いたいなら6ユーロと申込がある。 断ったが最後まで一人。

・キエフ(ウクライナ)-キシナウ(モルドバ)
シーツ代20г。 列車はボロ系も車掌はフレンドリー。車輪交換、方向転換、イミグレ等で19時間の内半分くらい止まっている。モルドバ係官は若くて綺麗な女性だった。パスポートを見せるとさすがに戸惑ったらしく、電話で問い合わせ。向こうの“ダー!”と言う返事でにっこりと緑のスタンプを呉れた。 列車は長時間停止し、物売りがワンさと乗り込んでくる。 車掌が休憩して数人固まってたので、今年からVISA不要なので日本人ツーリスト増えるからよろしく、と言って置いた。

・キシナウ(モルドバ)-ブカレスト(ルーマニア)
シーツ代不要。つい一週間まえのことなのにモルドヴァ係官がやはり若い女性だったことしか記憶に無いくらい通過はスムーズ。

・ソフィア(ブルガリア)-ベオグラ-ド-ブダペスト(ハンガリー)
シーツ代不要、パスポートを乗車時に提出させられたのには焦ったけど、国境でスタンプして返却され次のパスポートコントロールへ。税関があとにくっ付いてきて何か質問。

と言う事で特にイライラする国境はなかったです。 東欧国内、ロシア国内も列車で移動してますが夜間危険を感じたことはないです。(危ないと噂のクラカウ-コシツェ夜間は未経験)女性の立場だったら?も考えましたが、それでも許容範囲でしょう。
あと国境駅通過時1-2時間と大都市発着前後トイレが閉鎖されますので、ご注意を。




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