オーストリアを含むシェンゲン協定国滞在日数について

オーバーステイの判断を誰が行うのか。

国際法等の知識を持たない人間には主語（＝オーバーステイの判断を行うもの）が複数存在しているように思える点が難しいのだと思いました。

オーバーステイの判断を行うのはオーストリアでの出国時であり、
無事オーストリアが出国できたのなら日本入国時や、その後然るべき期間が経過した後シェンゲン協定加盟国を訪れる際に問題視されることはない。ただあまりに変な移動を行なっていると各国の裁量で入国拒否される場合がある、そのことにオーストリアは責任を持たない。こういうことでしょうか。

シェンゲンの満了日数をまたぐ場合、ホテル滞在であろうと滞在届けをオーストリア警察にに提出する必要がある、という話もありますが、オーストリア大使館の方はこのことを知らないもしくは必要ではないという対応でした。（「ホテル在住なら不要」とのことです。）

文章がわかりづらく申し訳ありません。
私ももう少し問い合わせてみたいと思います。

権限当局の裁量を他国が再審査する権限は無い。

主語が無いから、わけがわからなくなる。問題を正しく理解していないのは、駐日オーストリア大使館ではなく、あなたの方。

シェンゲン協定国に９５日間滞在したとしても、誰がオーバーステイと見なすのか？　滞在日数が確定して問題になるのは出国時であって、不法長期滞在の場合、出国国の出入国管理当局が、これをオーバーステイとして、ブラックリストに載せ、パスポートにも、過剰日数をマイナスの数字で書き込む。それ以外の国が、しかるべき外交手続もなく、他国政府発行のパスポートを使って、外国人の過去の渡航履歴をかってにすべて調べ直し、新たにオーバーステイのブラックリストに載せる、などということは、権限以前に、国際的に許されえない。とはいえ、一方的に自国への入国を拒否することは、裁量の範囲内。オーストリア大使館が、他のシェンゲン国の対応など知ったこっちゃない、というのは、当たり前。それは、全面的に入国国当局の裁量であって、オーストリアには言及する権限はない。

オーストリアでなくても、病気治療などの特殊事情に対しては、公的な証明書や申請書の審査によって、シェンゲン内でも滞在日数の延長が認められ、オーバーステイにはならない。この場合も、出国国当局の裁量であって、他国が再審査する権限はない。（とはいえ、この場合も、一方的に自国への入国を拒否することは、裁量の範囲内。）

問題になるのは、シェンゲン国であるオーストリアを出国した日付。そこまでで完全に９０日を越えているわけだから、そこから起算して６ヶ月は、オーストリア以外のシェンゲン国には入国できない。（オーストリアに関しては、年度単位で別換算。）

要は、誰に、オーバーステイかどうかを審査する権限があるか、ということ。権限当局が裁量で認めたものを、他国がケチをつけると、それこそ外交問題になる。ただし、繰り返すが、オーバーステイだろうと、そうでなかろうと、どこの国も、自国への入国を一方的に拒否することができる。そして、どこの国でも、パスポートが妙に「汚れている」やつが好まれることはない。逆に、長期滞在ＶＩＳＡの取得など、国際的な信用実績があるなら、やむをえざる事情に対しては、裁量で融通の余地も生まれる。

行きたい国が不明なら

ドイツ、スイス、フランス、イタリア、スペインと主要な国の大使館に問い合わせかなぁ。