10/01/17 19:09

今後の展開

こんばんは。

この問題は、以前ご指摘があったように、状況全体を見ながら議論すべきだということ、自分も賛同します。前のトピは「再建」という大きな枠を出したのですがどうにも発展せず、議論としてはこういった具体的な問題のほうがしやすいかと思って今回これをトピとしました。逆に具体的な問題を考えることで、その背景にある、全体の問題や、いろいろな問題が見えてきたらいいかと思います。

さて、現在はANA一本化案に対しては、全日空社長は、検討するようなことになれば採算性を重視する、と語っています。つまり、検討するかどうかもまだ保留、検討するなら恐らく採算がとれないような路線はバッサバッサ切る、そんなことを匂わせています。

http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20100114-00000437-reu-bus_all

全日空が果たして1本化の打診があったときに果たして受け入れるかどうか、これは全くわかりません。もちろん、ムリヤリ飲ませたら横暴以外の何物でもないですし(笑)、採算性のとれないものでも全部受けつげなどといったら、赤字債権を引き取るようなものです。統合はあくまで、ANA側にとっても利益がある場合での仮定です。また、統合という形ではなく、JALの国際線はすべて廃止、結果としての全日空のひとり残りという可能性もなきにしもあらずだと思います。

現在、統合案に関しては、政界や政府のいっている意向と、行政のいっている意向とが、まったく異なっています。それはトピにあげた毎日新聞のソースでも示したとおりです。またANAはANAで思惑があるでしょう。この3者が一体、どういうところに落ち着きどころを見つけられるか、という点が注目されます。

ANAへの統合に関しては行政の抵抗は根強いでしょう。JALという会社は、国土省が手塩にかけてきたエアラインですし、いまだにベッタリ癒着していますから、国際線がなくなるなんてとんでもないと思っているはずです。

自分は、国策会社からの脱皮という観点からも、思い切ってJALの国際線をANAに統合、もしくは1度廃止してもいいと思ってます。そこで1度JAL国際線に関する利害の線を断ち切る効果もあるし、再び国際線をスタートさせるときは、JAL国際線を競争力をもった1民間企業としてゼロから再スタートさせる、ということができると思います。やはりムダを省いてよりスリムな経営状態にしていくには時間がかかるもの、ここでいったんとめて全部を改める機会をもつということ・・・どうでしょうか?

もちろん国策会社からの脱皮は、そんなことまでしなくてもやれる、という意見もあって当然だと思います。国策会社からの脱皮として、効果的な方法があれば、ぜひ挙げてください。

  • いいね! 0
  • コメント 0件

0件のコメント