先日、シンガポールのDBS銀行(東南アジア用に口座を持っている)から、不思議なレターが航空便でやってきました。封を開けて中を見ると、大きな字で「あなたのデビットカードは、海外(シンガポール以外)に置いて、磁気部分が使用可能になっています。」???、最初読んだときは「その白線の色は白いです」とほぼ同じくらい当たり前のことをなぜわざわざレターで送ってくるのか・・・と思いましたが、よく読んでみると・・・・。
要はそのとおり、で、海外ではIC部分を利用して、磁気はシンガポール国内のみ使えるようにしておいてください、海外では磁気部分を悪用される可能性が高いです、とのこと。
ところがこのカード、日本国内でICチップを使おうとしても、ターミナルでしばらく考えて、サイン取引に切り替わってしまいます。二か所ほどやってみましたがだめ。いわゆるEMVと呼ばれるクレジットカード用国際規格に対応していないから、というのが原因のようで、先日、新聞にはこの規格に対応するターミナルを増やしていく。という話が出ていました。ということは、今でも使えるところがあるのか・・・では、強制的に暗証番号を入れる自販機だったらどうか、と思い、JR東の指定券販売機で使ってみたところ、そもそも、暗証番号6桁を入力することができない。(私が知る限りでは、香港、シンガポール、中国が6桁、日本、アメリカ、フランスが4桁、というところか。)・・・自販機の中で磁気で認識しているのか、チップで認識しているか分からないですが・・・でも、日本のクレジットカードのチップは外国で普通に使えますから、上位互換なんですかね。
日本のICキャッシュカードも磁気部分を無効にすることは出来ますが、クレジットカードは海外だけ磁気を無効なんて出来るのか・・・・あまり聞いたことがないですが、ヨーロッパに行くときなんかは、確かに磁気を無効にしてもいいかも知れません。DBSのカードはこの作業が簡単にできるので、すぐにやって欲しい(recommand)と結んでいました。しかし、世の中、シンガポール以外の世界でもチップが使えるのが普通で、日本がおかしいのか・・・。
某銀行のクレジットカードも外国発行のクレカとして、ただ一枚だけ持っているのですが、これもやはりチップ取引ができないです。JR東の券売機も同じ。先日、渋谷でこの券売機に珍しく列ができていて、駅員が説明して回っていました。私の前が韓国人のカップルで、クレカを持って並んでいます。駅員がPINは分かるか?と聞いているけど通じない、まあどうにかなるだろうと思いましたが、そんなことより、そもそも外国発行のクレカは使えないのでは?とその駅員に聞くと「半々くらいですね。」・・・・・
やってもみないと分からない、というのは回答としてどうかと思いましたが、きちんと対応できていないことには間違いありません。
もちろん、そのDBSのデビットカードの磁気部分をシンガポール以外で無効にする、なんて無謀な(?)ことをするつもりはないですが、ICチップがどこでも使えるようにする、というのは日本の課題の一つと思います。