レポート

外国発行のICデビットカードは使えない。・・・

公開日 : 2014年10月20日
最終更新 :

先日、シンガポールのDBS銀行(東南アジア用に口座を持っている)から、不思議なレターが航空便でやってきました。封を開けて中を見ると、大きな字で「あなたのデビットカードは、海外(シンガポール以外)に置いて、磁気部分が使用可能になっています。」???、最初読んだときは「その白線の色は白いです」とほぼ同じくらい当たり前のことをなぜわざわざレターで送ってくるのか・・・と思いましたが、よく読んでみると・・・・。

 要はそのとおり、で、海外ではIC部分を利用して、磁気はシンガポール国内のみ使えるようにしておいてください、海外では磁気部分を悪用される可能性が高いです、とのこと。

 ところがこのカード、日本国内でICチップを使おうとしても、ターミナルでしばらく考えて、サイン取引に切り替わってしまいます。二か所ほどやってみましたがだめ。いわゆるEMVと呼ばれるクレジットカード用国際規格に対応していないから、というのが原因のようで、先日、新聞にはこの規格に対応するターミナルを増やしていく。という話が出ていました。ということは、今でも使えるところがあるのか・・・では、強制的に暗証番号を入れる自販機だったらどうか、と思い、JR東の指定券販売機で使ってみたところ、そもそも、暗証番号6桁を入力することができない。(私が知る限りでは、香港、シンガポール、中国が6桁、日本、アメリカ、フランスが4桁、というところか。)・・・自販機の中で磁気で認識しているのか、チップで認識しているか分からないですが・・・でも、日本のクレジットカードのチップは外国で普通に使えますから、上位互換なんですかね。

 日本のICキャッシュカードも磁気部分を無効にすることは出来ますが、クレジットカードは海外だけ磁気を無効なんて出来るのか・・・・あまり聞いたことがないですが、ヨーロッパに行くときなんかは、確かに磁気を無効にしてもいいかも知れません。DBSのカードはこの作業が簡単にできるので、すぐにやって欲しい(recommand)と結んでいました。しかし、世の中、シンガポール以外の世界でもチップが使えるのが普通で、日本がおかしいのか・・・。

 某銀行のクレジットカードも外国発行のクレカとして、ただ一枚だけ持っているのですが、これもやはりチップ取引ができないです。JR東の券売機も同じ。先日、渋谷でこの券売機に珍しく列ができていて、駅員が説明して回っていました。私の前が韓国人のカップルで、クレカを持って並んでいます。駅員がPINは分かるか?と聞いているけど通じない、まあどうにかなるだろうと思いましたが、そんなことより、そもそも外国発行のクレカは使えないのでは?とその駅員に聞くと「半々くらいですね。」・・・・・

 やってもみないと分からない、というのは回答としてどうかと思いましたが、きちんと対応できていないことには間違いありません。

 もちろん、そのDBSのデビットカードの磁気部分をシンガポール以外で無効にする、なんて無謀な(?)ことをするつもりはないですが、ICチップがどこでも使えるようにする、というのは日本の課題の一つと思います。

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1件のコメント

  • 磁気部分を悪用できる当分の課題でしょう。

    私のはデビッドではありません。基本的に即決済が好きではないからです。
    カネは持っていても払いは延ばせるだけ伸ばすのが私流ですが、それでもヤラレタことがあるのでちょっと書き出します。基本現金払いが大嫌いが理由。
    私もパリの銀行のクレカを持っていますが、会社勤め時代、騙されて(?)購入した物件の家賃収入などの決済口座でまず現金で引き出したことは無く自分の資産だと重んじ扱ってます。
    ある1枚のクレカ、幸い日本のでしたが、いつも20日頃請求書が来るので開けた所仰天。限度額一杯の請求。
    当然、全く覚えの無い銘柄で、10円の明細1枚確実にチェックする私なのでその桁外れな部分は全く分からない
    行ったというより同じ日付でかなりの利用がズラ~り「なんだ、こりゃ?」とすぐカード会社へ照会。
    オペレータは規定通り決済日に引き落とさせて頂きます、との回答。私はそこまでお人よしではないので徹底的に調べさせたところ、スキミングされて使途不明の部分が発生したものと判定され、届けのあった60日遡り全額免責となり
    難を逃れました。そういった保険も付いており面倒、厄介ではあるけれど別に怖いとは思いません。
    カード会社は実際問題、この手の対策の鼬ごっこに振り回され、新規会員のノルマに疲弊させられているのです。
    財産を預託するわけだから「信用」だけで簡単に作れますが、財布に入れる我々も利用する際の明細はその場に放置せず、落ちるまでは保管する位はすべきかと思います。
    JR駅ならぬ最近では首都圏ではクレパスモと呼んでいるらしいですが、ちゃんと明細着たら確認してますか?
    改札機に○○駅¥0000表示されるだけであり、明細には何何電鉄¥0000としか出ないそうですがこれも困り物。「改札口で立ち止まらない」といった、ICカードのスピーディさが、デビューした当初広告されていたのを
    思い出します。その時間を買う反面、誤計算による過剰請求が来ていても気づかなければ泣き寝入りじゃないですか?交通ICはチャージ機能に利用履歴が出る措置になっているので、クレ付きを使っている人は「落ちなければ放とっけ」と考えている人まであるようですが、明細1枚持ち帰るのが嫌なら持たないことだと思いますよ。
    池袋、新宿、渋谷、東京駅など年中「JRの切符が落ちてる」と思えば全部クレの利用明細ですし。
    カード番号の2/3は×××で隠れ、名前や勿論パスワードが表記してはいませんけれど、もっと自分の財産だということに自覚を持って欲しいと思います。
     サイン式は、キャット端末不具合、または何か特殊なタイミングで要請されるものですから日本人であれば楷書で漢字で癖を付けておけばたいてい真似は出来ないものです。そういった基本中の基本をもう一度見直してください。特にデビットで買い物をしている人などはこのとおりです。
    カード犯罪は年々日本の振り込み詐欺同様巧妙になっています。
    そのカード会社側の内部で、浮遊されたポイントを詐欺出来るというのも問題ですけどね。カードの発行同時にその回路の安全が付いていけない事情が分かるような気がします。だから、「発行国の利用に限らせてください」と来たのでしょうね。
    そういえば最近TC使っていますか?ペーパーレスと叫ぶ中、ATMで利用時も必ずおおカネと一緒に出るでしょう?あれもその場に放置するようなこともせず、不要ならシュレッダーするべきです

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    Re:磁気部分を悪用できる当分の課題でしょう。

    ドンバスマキシムさん、こんにちは。

    私も件名の通りと思うのですけど、クレカ(デビットカードも含めて)磁気部分が止められる仕組みがあるなら、一度止めてみて、使ってみたいです。

     私も「お金を無利子で借りられるなら、とことん借りましょう。」という主義で、一回払いのクレカ主義です。日本の場合はさらにボーナス一回払いという本当にボーナスな支払方法もありますし・・・ちなみにサインは私は崩したローマ字にしているカード多いです。日本の店ではローマ字で書くと、全くサインは見ないに等しいし、漢字で書くより早い・・・・ローマ字で崩す方が偽造されにくいと思うのですけどね。

     私もパリの銀行に口座を持ってますが、キャッシュカードはなぜかICチップが付いていません。ユーロ建てのクレカがほしいとは思わないのですが、カルト・ブルーの発行は出来ないか?と聞いたところ非居住者は難しい、と言われました。でも、預金については、フランスは非居住者にもやさしい・・・リブレAにも預金してますが、あれって政府が利子補給しているとか聞きました。・・ユーロの金利の先行きが怪しくなってきたので、先日は途中解約可能で、四年後からは住宅積立に変更できる(!)定期預金に預けました。特にフランスで家を買うつもりはないのですが・・・・。でも、今はフランスがユーロ圏の景気の足を引っ張っている大きな原因の一つには違いないですね。

     明細も事細かに取っています。今からうん年前に生まれて初めてクレカを使った時の明細、なんてのもまだ持っています。最近はおっしゃるとおりカード番号の一部を隠すようになったのでいいですが、クレカの明細をすぐに捨てる人は案外多いです。あの辺は金融リテラシーにつながると思うのですが・・・雑談になりました。この辺で。

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