レポート

ボツワナ(ハボローネ)のお金事情

公開日 : 2018年04月08日
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この国に行きたかったのは、チョペ国立公園でもオカバンゴ湿地帯でもなく、一時期この国の国債格付けと日本が同等になって以来、一体どんな国なんだろうとかねがね疑問に思っていて、とりあえず首都をちょっこっと見たかった、だけである。が、ハボローネ空港の入国係官は「ツーリスト」と言ったとたん態度が変わった。普通は「ビジネス」とは言わない方がいい、とよく言われるが、この国の首都に空路で来る日本人はビジネスかJICAの関係者くらいしかいないらしい。ホテルはどこか、どこに行くのかそこそこ聞かれた。

私は今まで散々クレジットカードかデビットカードさえ持っていれば、あとは何もいらない、みたいに言っていたが、ついに破られる日が来た。ハボローネ空港には・・・ボーディングブリッジが一つしか無く、私はヨハネスブルクから20年ぶりくらいのプロペラ機を利用したが、着いたときには他に数機のプロペラ機があるだけで、ジェット機はなかった・・・ATMがない。税関の前に両替所が一か所、出たところにも一か所ある。迎えが来ていたので、速攻で両替する必要があり、手持ちの60ドルを両替した。出発も到着もなくワンフロアなのだが、ざっと見回したところATMがない。VISAのロケーターで後で調べてみたがやはり引っかかってこないので、どうもなさそうである。ATMのない首都空港は来週の首脳会議で盛り上がっているかの国についで二つ目である。

とはいえ、私が泊まったハボローネ・ホテル(ここもあまり人には勧めないが)もクレカ利用はもちろん可能。ただジモティの間ではあまりクレカは普及していない。ハボローネの一泊の夜はどうしてもレストランが見つけられず、ホテル併設のレストランで食べたのだが、そこでジモティのおばさん(従業員と仲良く話していた)がどうしてもカード決済をしたいというと、フロントの決済端末(もちろん無線式だが)を外して、テーブルまで持ってきていた。泊まり客ではないのでこうするしかないのだろう。

とは言え、街中はATMがたくさん有り、みんな普通に利用している。隣接している(歩き方が目の敵(?)にしている、)ミニバス乗り場には、南ア資本のFNBのATMが二台ぼつんと置いてあり(もちろんプラが出てくる。念のため。)、なんと、そこにみな「フォーク並び」で並んでいる。そのATMで40プラをビューカードでおろしたのが唯一のATM利用である。控えが無いのでなんとも言えないが、確か南アと同様、手数料を取る式だったと思うが、もちろんJCBなのでカード会社負担である。

銀行はFNB(ボツワナ)、スタチャン(ボツワナ)、バークレイズ(ボツワナ)とスタンダード銀行の子会社スタンビック銀行が目に付き、地場銀行というのはどうなっているのか・・・このスタチャンとスタンビックがあるのもなんか変な気もするが、もうしかたないのであろう。駅に隣接するショッピングセンターには「ボツワナ建築協会」(英文は忘れた。)という組織のATMがあり、みんな使っていた。

ショップライト、スパー、フードラバーズ等の南ア資本のスーパー、Choppiesというボツワナ資本のスーパー(歩き方のカサネの地図にも載っている)のいずれもクレカは使えるが、店員が慣れて無く(=使う人が少ない)かえって時間がかかる。私は使い切れないほどのプラのキャッシュを手にしてしまい、クレカは使わずじまい。もちろんクレカは全てICチップ処理で磁気ストライプで処理する機械はない。注意が必要。

帰りはインターケープでプレトリアに向かったのだが、まずインターケープはネットで予約、決済まで可能。チケットを印刷すると「paid」と書かれているので、ドライバーはそれで判断する。おかしかったのは、南アとの国境で、ボツワナのイミグレの前に衛星アンテナの付いたFNBのATMコーナーがぽつんと立っており、中にはATMが二台、片方には大きく「RAND」と書かれている。それだけ、である。

また、プラは少なくともヨハネスブルク空港のアメックスでは両替してくれる。とりあえずランドに両替したのだが、笑顔のマンデラさんが増えたところでどうしようもないことには帰国してから気がついた。

人がのんびりしているので、まあ、どこのATMで引き出しても事件が起きそうにはない。・・・それが唯一よかったところである。ということで、空港以外はATMで問題ない。ミニバス乗り場の近くにはいくつかの長距離バス会社があり、「フランシスタウン経由カサネ行き」のバスに散々誘われた。ルサカでは外人はリビングストンにしていかないと思っているように、外人はみんなカサネに行くと思っているらしい。と話がそれました、この辺で。

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