torinoへ　？

百聞は一見にしかず、是非行ってみて下さい、お勧めです！

トリノを誤解されているのがとても残念です。
フィアットの時代は遙か昔のことで、工場群はもうとっくにありません。工場のあったリンゴット地区はきれいに再開発されて、今はメッセ会場やホテルや商業施設に生まれ変わっています。
日本人のトリノイメージはとても貧弱だと思っています。

トリノは旧ピエモンテ、サヴォイア公国の首都です。統一イタリア王国最初の首都でもあります。だから歴史的建造物もとても多いし、美術館や博物館も多いのに、日本人に知られていないのがトリノ好きとしてはもったいないです。
まずお勧めしたいのがサヴォイア家の宮殿群、王宮やマダーマ宮殿やカリニャーノ宮殿の他にも、北の郊外にあるヴェナリーア宮殿や南の郊外のストゥピニージ宮殿などなど、数日では見きれないほどです。特にヴェナリーア宮殿は必見です。騙されたと思って行ってみて下さい。白い回廊が素晴らしいです。それから墓所のあるスペルガ聖堂もいいですよ。
そして忘れてはならないのが、エジプト博物館。収蔵品は世界二位だし、展示の仕方が驚くほど素晴らしいです。
それからこの都市と州は美食で知られているので、食を楽しむには最高のところです。ヨーロッパ一の規模である市場もあります。

先入観を捨てて行ってみて下さい。私はミラノよりよほどにいいところだと思っています。
それから、ジェノヴァを素通りというのもなんて勿体ない！と思います。行かれたことがないのならば是非一度どうぞ。

ならば行くべきでは？？

行けば良さがわかります。

凄く大雑把に言えば、、、
イタリアの主要観光都市からは外れるために、観光公害も少ないし、落ち着ける。誰もが知っている観光施設がないのも一因でしょう。荒らされていないところがなによりも良いと思っています。昨晩の国営放送でも言っていましたが、フィレンツエでは路上飲食禁止が施行されたし、ベネチアなどは観光税（宿泊税ではなく滞在税や訪問税）徴収というように、多すぎる観光客に悲鳴を上げているのが現状で、事実、興ざめ状態になることもあります。その点、トリノは今のとこは無縁だし、将来的にも大丈夫でしょう。

食材の宝庫、良質ワインの産地でもあるし、スローフード発祥の地と言われるBraをはじめ、食で有名な街も周辺に多く、美食の州（これは他にもありますが・・・）の州都であることは確かです。確か、人口あたり（ある一定以上の人口ですが）の飲食店が一番多い街のはず。チョコレートを筆頭に、甘いものも充実していて楽しいですよ。ただし、この手のものに興味がなければ、意味はないのですが。

大都市であり、Porticoのある商店街をはじめ店が充実している。交通網も充実していて、郊外に行くのもさほど困難ではない。都会から出れば、ワイン畑、アルプスも控えていて自然も楽しめ、落ち着ける。

やはり、荒らされていないところが一番かな？