中国は(今のところ)日本人にとっては現金をいかに確保するか、がそこそこ重要なため、やはりクレカでキッャシングしないといけないのだけど、10/1からのSMBC信託銀行のサービスがちょこっと珍しい。
https://www.smbctb.co.jp/news/2019/news_072519_01.html?icid=jp_top_ganotice_00
別に日本で預けたお金を外国で下ろすだけなら、珍しくも何ともないのでは・・・と思うのだが、この10月からのサービスは、中国元のオフショア預金(中国は海外での中国元は厳しく規制していて、外国にある中国元(オフショア)と中国内で流通している中国元(オンショア)を分けて管理している。)を中国で引き出せる、となっている。
日本の銀行の中国元預金は基本的にはオフショア預金しかないので、それは外国で運用することしか出来ず、例えば日本で中国元の現金で引き出すことも出来ない。中国の銀行(中国銀行、工商銀行)は中国で預金を引き出すサービスをしているが、それは円の預金から引き出すもので、中国元の預金から引き出すものではない。
つまり「オフショア中国元を中国で引き出すことはできない」のがルールなのだが、今回はそれに対する「特例」を取り付けたらしい。しかも、この銀行は「海外でのATM手数料は無料」となっている。
今日のレートが
https://www.smbctb.co.jp/about_interest_rate/exchange_list.html
https://www.arukikata.co.jp/rate/CNY.html
https://www.bk.mufg.jp/gdocs/kinri/list_j/kinri/kawase.html
SMBC信託の仲値が15.03に対して、地球の歩き方、三菱UFJ銀行の中間値が15.08なので、まあ、実勢の銀行レートである。
しかも、SMBC信託は12月末までは10万円以上の定期預金為替手数料が無料という。と言うことは、今後も頻繁に「無料」キャンペーンを実施するのでは・・・。
https://www.smbctb.co.jp/campaign/2019/08/timedeposit/?icid=jp_top_timedeposit_00
1ヶ月の定期を作って、後は満期が来たら解約してマルチマネーに突っ込んでおけばよい。しかも今の15円台前半というのは、「為替操作国」騒ぎから分るように3年ぶり(?)くらいの円高水準である。・・・
以上のスキームで手数料無料で中国元が中国で手に入るはず(自己責任でどうぞ)である。最近はやはりATM手数料がものを言うので、これがほんとにただだよね、というのはあるが。
最大の問題はこの銀行はシティバンク時代のまま最低預入額が外貨だったら20万相当、円だったら50万相当が必要・・・なのだけど、しょっちゅう中国に行く人は考慮の価値があるかも・・・・。でも、あの国は変化が早いので、微信支付や支付宝が日本人でも普通に使えるようになる可能性もあるけども。