レポート

英国がブレグジットで得た自由・・・コンタクトレスカード使用上限引き上げ

公開日 : 2021年01月26日
最終更新 :

前からクレカのコンタクトレスカード(タッチ決済)の事をしつこく書いているが、私自身も日常生活で回数ベースでは6割くらいはコンタクトレス使用となってきた。(残り2割がカードを差し込むだけ、2割がPINを入力する、というところだろうか。)

ところでこのコンタクトレス機能は、スイカ同様にかざすだけで決済ができるので、一回の決済の上限は低めになっている。日本だと一回1万円が上限、というところが多いのでは。
https://www.americanexpress.com/jp/benefits/service-security/contactless-payments.html
(よくあるご質問、参照)
https://www.aeon.co.jp/service/shopping/#touch
(タッチ決済、参照)

欧州の方がコンタクトレスカードの普及が進んでいる(と思う)が、EUは昨年4月から一回の決済上限を50ユーロに引き上げた。(一応、新型コロナ対策のため、と言われているが、同じ(?)中国起源のQRコード決済の普及を阻止したいんじゃないの、と私は勝手に思っている。)この時に英国は45ポンド、と決められた。要は50ユーロにほぼ等価なのが45ポンドだから、という理由らしい。

別に50ポンドにしたところで大陸の詐欺師が英国に大量に進出する、とも思えないが、この45ポンドという決め方を英国は相当根に持った(?)らしい。ブレグジット派の「EUのつまらない規制」(後付けだが)の一つにもなった。(繰り返すが、この時に50ポンドにしておけば、大英帝国のメンツも保てたのでは、と思う。)

ついにブレグジットを達成した英国は、このつまらない規制(?)を(当然のことながら)なくして、上限100ポンド、を目指すらしい。
https://www.mirror.co.uk/money/contactless-limit-could-raised-100-23257391
https://www.finextra.com/newsarticle/37203/banks-push-for-uk-to-increase-contactless-limit-to-100
(適当な一次資料を見つけられなかったが、グーグル先生に「contactless £45 to £100」と聞けば、いくつも記事が出てくる。)

ということで、次回に我々が英国を訪問する時は、一度にコンタクトレスカードが使える金額が、日本よりもややたくさん、になっているはずである。いずれにしろ、ロンドンのように交通機関は現金は一切使えず、外国人はオイスターカードかコンタクトレスカードくらいしか使えない、というところもあるので、英国訪問には必要なツールの一つと思う。

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