イタリア(特にローマやナポリ)の治安等について

イタリアはそれほど危険な国ではありません

イタリアで危険と感じることはほとんどないですが、
都会では緊張を強いられることはあります。
田舎に行っても、帰国時にはローマなどに寄るので、
のんびりした環境から、地下鉄に乗ったりすると、
「危なさそう」な人間には会います。というか周囲が
全員薬物中毒者に見えたりします。実際、離島から
ローマに着いて、そのまま地下鉄でホテルに行く際は、
明らかにターゲットとなっていることが分かります。
荷物を抱えたときには、どうしても行動に制約が掛か
るので、できるだけ混雑した地下鉄でには乗らないよ
うにするとか注意が必要です。地下鉄などが、たまに
間隔が開くことがあります。すると客で込みますので、
スリのかたには稼ぎ時です。そのようなときは一本
見送るとかが必要です。

ローマ、ミラノは大都会なので、やはり犯罪を働く人
には、仕事がしやすい所です。一方、特にローマは
一大観光地なので、主だった所にいる人の大部分は
観光客であるということになります。人が多いので、
その流れに合わせれば、一応安全ということになりま
す。地元の人は慣れたもので、地下鉄などで、その手
の集団が車両に入ってくると、さささと逃げます。
逃げなくても、気の抜けた顔をしている我が同胞には、
「Attenzione!」と注意してくれます。

気をつけるのは、到着当日のホテルまで。慣れない
ので、隙ができます。あとは、裏通りや大通りから
一本入った暗い道。

ナポリですが、たしかに犯罪は多く、犯罪集団(実際
には地域の利権や人間関係に非合法的に関与する人達)
もしっかり存在するのですが、このような集団のお世話
になることは、観光客にはまずないと思います。ナポリ
も大都会であることには違いないのですが、人情が厚く、
よそ者、とくに女性には気を遣ってくれます。日本で
言うなら大阪みたいな土地です。そこの仕来りを守れば
安全です。何カ所か、危険な場所があるので、夜間は
近付かないように。具体的にはスペイン地区とスパッカ
ナポリです。昼間は、少し気合を入れてさささと歩きま
しょう。中央駅付近が危険なのはどの街でも同じで、
薬の売買に使われることもあるので、夜間は注意を。

南イタリアはのんびりしていて、住民同士の連帯がある
ので、不審なよそ者は入りぬくいため、日本で言われて
るほど危険ではありません。ただし、夜間は人の流れが
途絶えますし、若年層の失業率は半端ではないので、
お金持ちに思われている日本人は危険な状況にあること
は確かです。不満のはけ口になる可能性もあります。

夜間とかを除けば、イタリアの田舎の治安はとても良い
と言えるでしょう。大金を持ち歩かないとか、お金を公
道で露出させないとかの基本は守ってください。

気さくに話をするという行為も握手同様に、敵意のなさ
の証明でしょうね。