パス代は必要経費

>パスって、1日に何度も利用する場合にしかお得にならないイメージがあったのですが

これは大変な誤解ですよ。普通のきっぷでその国の主要観光地を周遊する場合よりかなり安く(2~3割は)なるように料金が設定されているからです。ルートによっては5割引き(半額)になることも。
私が最初にヨーロッパ一周した時は、その都度きっぷを買う場合より4分の1ほどで済みました。使用は1日1回だけです。連泊で使用しない日も。
1~3区間ほどのだけの利用ではパスより安いので、そういう方はその都度きっぷでしたが、それ以外はみなパス利用でした。
現在、外国人はほとんどが新幹線、特急指定席乗り放題のジャパンレールパス利用ですが、以前は日本人も多くが高速列車、特急乗り放題の各種ユーレイルパス利用でした。

今は早割もできたので安さ最優先の人は早割、自由さと使い勝手優先はとパスかその都度きっぷと多様化してるわけです。

早割の一番のデメリットは毎日のように起こりがちな旅程の遅れで観光がまだ終わってないのに、後ろ髪を引かれる思いで早割列車に乗らざるを得ないことです。パスがあれば、正午の列車を4~5時にしてどうしても見たかった2か所くらいは見れます。

ホテルは動かせないにしても列車は半日くらいは遅れさすことができるので、それで翌日以降の旅程もそれほど行きたくなかった所はカットなどで調節できます。

全部早割にしておくと、こんなことが各地で起こり、消化不良ばかりの旅になってしまいます。
行けなかった地が1か所くらいなら諦められでしょうが、4,5カ所それ以上だと全然見れなかった!
もう1回行かなきゃだめだ。こりゃとなります。

特定の国リピーターならそれでもいいでしょうが、ヨーロッパが好きで、仏、伊、西、ポルトガル、ギリシャ、英、独、スイス、オーストリア、北欧、チェコ、ハンガリー、クロアチアなど人気な国には一つでも多く行きたい方にはどこかが、そのあおりで行けないことに。

パスがあれば、◎〇は列車を遅らせても行き、△はカットし、1回の旅だけで完結するでしょう。
1カ所ならともかく、訪問予定地あちこちでそんな不良消化が起こるわけです。


逆に、旅程の遅れで見逃すことがないように、普通は1泊のところを2泊など余裕を持ちすぎると、あなたが経験されたように観光が早く終わって暇を持て余すことになります。

ガイド本やネット情報だけでは観光にどのくらいかかるかわからないのです。期待してたが、余り自分の好みの場所ではなにいこともあるので。

よって早割の合計のほうがパスより安いという理由だけで早割だけ、または早割中心の旅にするのは考え物です。
パスも普通のきっぷよりははるかに安いのですから、賢明な旅行者はパス代は自由で、自分が満足できる旅をするための「必要経費」と考えているようです。

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