日本→海外はOK、逆は×

正しく理解されてる方があまり少ないようなのですが・・・。

結論から言うと、日本の延長コードは海外で使えます。
しかし、海外で購入した延長コードを日本で使うと問題が起きます。

日本で売られている一般的な延長コード、マルチタップは125V、15Aのように書かれているかと思います。ここで重要なのは、VのほうではなくてAです。充電器の場合は電圧が重要になります。100-240Vと書いてある充電器なら世界中で利用できますが、100Vとある場合は海外で使うには変圧器がいります。
が、延長コードはただ電流を流すだけですので、何アンペア(A)まで対応してるかのほうが重要なのです。とはいえ、日本の延長コードは高電流に対応してますので、海外で使っても問題ありません。

日本の電圧は100Vです。W(消費電力)=V(電圧)×A(電流)という式を理科で習ったかと思うのですが・・・。
例えば消費電力が1500Wの電化製品を日本で使用する場合、1500(W)÷100(V)=15(A)で、15アンペアの電流が必要になります。
海外の電圧は、220Vなど日本より高いです。では海外の電化製品は日本より消費電力が大きいのかというと、そんなことはなくて、液晶テレビなら150Wとか、パソコンなら50Wくらいで、日本製品と変わらないのは当然ですよね。
電圧が220Vの場合の電流を計算すると、1500Wの電化製品なら、1500(W)÷220(V)=6.8(A)となり、日本よりも低い電流でかまわないのです。
電化製品を動かすためには、電圧が高い地域では低い電流でよく、日本のように電圧が低い地域ではたくさんの電流を流す必要があるというわけです。

で、日本の延長コードなら7Aとか15Aとか、製品によって違いはありますけれど、海外で利用するには問題ない電流を流すことができます。

一方、海外で売られている延長コードは、250V、6Aだったりして、日本の低い電圧で電化製品を動かすためには十分な量の電流を流せない製品が多いです。電化製品が動作しないだけならまだしも、最悪、発火するかもしれません。
「海外対応マルチタップ」を購入すると、「日本国内では使用できません」と書いてある製品が多いです。これは海外で売られている製品と同様、流せる電流が少ないためです。

海外対応をうたっているけれど無名の中国製のマルチタップを使うくらいなら、日本メーカー製のちゃんとしたものを持って行くほうがよほどいいです。

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