19/06/12 10:11

パリの国鉄駅窓口の種類は、長距離線と近郊線の2種類

こんにちは

長距離線は
売り場にはgrandes lignes と書いてあったのですが、最近改装された駅では、この語はあまり使われてなくて、モンパルナス駅も改装工事が昨年あたりあったようなので、最近の表現だと、espace vents と書かれていて、かなり現代的なホールのように囲われたスペースになっているのではないかと思われます。(ここ3年ぐらいモンパルナス駅で切符は買ってないので他の駅からの推定)
売る切符は、横長の大きい切符で、TGVや長距離の在来線列車の切符です。
鉄道パスは、国鉄の列車が対象なので、バリデーションはこちらの窓口が取り扱うだろうと思われます。(私は国鉄遠距離に乗れる鉄道パスを使ったことはありません)

近郊線は
イルドフランス内(行政区分で、パリとその周辺の市町を含む地域)を走る地上から発車する国鉄線とRERと言われるパリ郊外では地上を走るが市内では地下を走る電車で、パスではRERを無制限利用の対象とはしていない(パリ-CDG空港間1回のみ利用可能となっている)こと、売る切符はメトロと同じ小さい切符やnavigoという近郊のパスのみ、と言う窓口です。こじんまりした地下鉄の窓口みたいな小さい窓口です。
こちらは、パスの対象としていない路線の切符も扱うので、パスのバリデーションをする可能性は低いです。

上記のほかに、案内のみを業務とする場所(accueilと表示があり、駅によりオープンだったり窓口風だったりする)があるが、処置等は一切しない、説明だけ、であるので、これはバリデーションの作業はしません。どちらへ行ってください、と言うだけです。

一般的に、旅のスタイルは大まかに2種類あって、鉄道のように確実に引かれた既定路線の上を、予定した時間通り走って写真を撮って、スムーズにこなして帰って来て満足するタイプと、雪道やぬかるみの未舗装路を時間をかけて脱出する活動を好むものがあり(両者が混じったスタイルもあるでしょうが)、もし質問者さんが前者を希望するなら、長距離路線の窓口を真っ先に探すのがいいでしょうし、もし後者なら、適当に窓口に行って、「あっちに行ってください」と言われても腹を立てずに、なぜフランスの窓口はこのようになっていて、フランスの社会ではそれがいいとされているのか、おそらくその社会で最も受け入れられる方式を採用しているはずで、日本との違いが発生する元のところは何だろう、と考えるきっかけになると思いますよ。


よい旅を

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1件のコメント

  • Re: パリの国鉄駅窓口の種類は、長距離線と近郊線の2種類

    mamoru様

    返信が遅れてしまいすみません。
    ご丁寧でとても分かりやすく説明して下さり、現地でのイメージがより湧いてきました。

    モンパルナスからはレンヌ行きのTGVに乗るので、長距離路線の窓口を探して行ってみます。新しくなっていればespace ventsの表記ですね。
    他の方に頂いた回答で駅構内の地図を教えてもらい、長距離路線は地上2階のhall 1にあるようだと分かりました。mamoru様のアドバイスのおかげでイメージがより明確になってきました。ありがとうございます。

    まだまだヒヨッコの旅人なので、少しでも不安材料をなくそうとあれこれ下調べをしてしまいますが、
    いつかは現地に飛び込んで、''雪道やぬかるみの未舗装路を時間をかけて脱出する"旅スタイルも良いなと憧れます。

    めろんぱん

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