20/03/17 08:39

イタリアからの例

立て続けに三件の感染者が羽田で見つかりました。詳細が報道されていないのですが、一名だけは症状が出ているようです。このかたは恐らく、MUCからの全日空で、他の二名で症状の出ていないかたはエミレーツ。

羽田の対応は、
過去14日以内に上記の表の地域への滞在歴がある方は、検疫官へ申し出てください。
なので、正直に書いて自主的に受けたのか強制的に受けさせられたのは不明です。日本の検疫は、自主申告なので、すり抜けている人は少なくないと思います。

問題は、調査表には座席も書くところがあるので、その周辺まで後追いしたかです。むしろ、症状の出たかたの乗った全日空便乗客全員の追跡検査でもすれば、機内感染がわかるのですが、それには搭乗時の感染者の把握が必要なので、現実的には無理でしょう。要するに、搭乗時に他の乗客も感染していたら追跡は困難。

一方で、たまたまかも知れませんが、三名ともイタリアというのは偶然ではなく、武漢からの”救出”便の感染者数が武漢の感染の実態をかなり反映していたように、今のイタリアの感染の程度を反映しているのかも知れません。やはり、欧州の武漢なのかも知れません。

少し前までは、この掲示版で多かったのが、「欧州に行ったら日本人の差別がありますか?」とか「マスクをせず中国人に見られないようにすれば大丈夫」とかが溢れていました。これが、今は完全に逆転しています。欧州は感染症との闘いの歴史なので、対応はきちんとしていると言うのが通説でしたが、どうやら違っています。あくまで個人的憶測ですが、これには、
1.中国とアジアだけに目を奪われていた。
2.COVID-19の特殊性、すなわち、大多数の人には危険でもなんでもなく、感染者が自由に歩き回ったり、将来重症化する人でも、数日は少しキツい程度で動けてしまう。
ことが大きく響いているのでしょう。

一方、アジア人が感染源と欧米で思われていると信じていた日本人は多かったのですが、現実は日本以外のアジアで韓国を除き、感染者も少なく、死者はもっと少ないのです。韓国は今回は運が悪かったのですが、日本以外のアジアでは、SARSの教訓が効いていたのでしょう。ところが日本は幸運にも発症者ゼロ。これと2009年に騒いだインフルエンザが見かけ倒しだったのが却って慢心を生んだと考えています。恐ろしい程に対策が練られていなかったことが露呈。それが今の泥縄的、その場凌ぎの対応に現れています。

日本が今後、欧米型に進むのか、アジアの封じ込めに成功している国型に進むのかはわかりません。ただ、なんとなくお手上げ状態であることが凄く気になるのですが。特に、先月末から唐突にだされた対策(御触?)が、国会議員や役人でもない、勿論専門家ですらない人達から出されているこに凄い危機感を感じてしまいます。

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