20/05/08 19:23

SARS-Cov-2がfaeces中で長生きすることは

陰性判断にも影響してきます。タイトルに便と書くのは気が引けたのであえて英語で書きました。

この問題は本当はすごく重要で、このウイルスの主要感染ルートが接触なのか空気中微粒子を含む飛沫なのか、さらに、どちらが発症や重症化により関与するのかという点も含め、すぐにでも結論を出すべきです。このような基本中の基本がまだ解明されていないことに歯痒さを禁じ得ません。殆どが軽症なのに、なぜ重症化するのかという問題に比べ、比較的に解決は容易のはずなのですが。まあ、ライブハウス、屋形船、新型コロナ感染者からの医療従事者感染からは、会話からの感染がメインだとは思いますが。この点で、今でもやっている咳エチケットも時代遅れで、正直うるさいだけです。ブローカーが高値で売ろうとして、ついに値崩れしてしまった中国製マスクが、買値(一枚60円と言われている)を割って、道端やマスクとは全く関係ない店では50円を切りました。在庫を抱えて焦ってきたのでしょう。まだ下がる筈。なので、公共の場ではマスク著用義務化を本気でやった方が良いと思います。身体の表面からウイルスが放出されることはあり得ないので、マスクさえ“きちんと”していれば、なにも2メートル離れる必要はないのです。もう少し科学的根拠に基づいた行動を“強制”すべきでしょう。重症化も単に肺までウイルスが到達するか否かや、呼吸器系内での自然免疫の強弱に関係するのなら、意外に単純。その後は、サイトカインストームでほぼ間違いないので、政府が米国に押し付けられて昨日承認した副作用が強すぎて殆ど効かないレムデシビルを重症患者にのみ投与するのは、常軌を逸していると言っても過言ではありません。閣僚のなかに一人くらいは真っ当な人がいて反対して欲しかった。

なお、便中にウイルスRNAが検出されたことと症状との間に相関はなく、消化器系に異常も見られなかったそうです。重症化していない患者では、あたかも元の宿主(コウモリと言われている)中では共存しているのと同じく、ウイルスにとっては居心地が良く、新しい宿主にも害がないので、とても良い環境なのでしょう。恐らく、鼻腔や上気道に住み着いているのも同じようなものとみなせるかも知れません。ここに重症化のヒントがあるような気がします。

今は、気道(鼻腔か喉)からのRNAが二度連続陰性なら、無罪放免なのですが、まずそれで良いのかという点を本文中でも指摘しています。彼らは、二度陰性患者でのその後の発症はなかったと書いています。便中にウイルスがいるということは、小腸(大腸にはACE2がほとんど発現していない)で増殖しているのでしょう。これが呼吸器系に住み着いているものと別物(元は同じだが、細胞が異なるために何かが欠けているとは加工されるべきものがされないとかで)になっていて、もはや感染を起こさない可能性はなきにしもあらずですが、少なくともSARSとMARSとでは便からの感染は確認されています。なので、感染者は最大2ヶ月危険となれば、話は違ってきます。院内と検査場での便からの感染例はないが、以下の点には気をつけろと書いています。旅行者には特に重要。

However, potential faecal–oral transmission might pose an increased risk in contained living premises such as hostels, dormitories, trains, buses, and cruise ships.

ここでホテルとは書かずに、ホステルとドミトリーと書いてあるのは、ポストコロナでは従来型の安ければ良い宿などは淘汰されるという説に合致しています。安全が重視されるため、トイレ共同などは嫌われる。タイでは国内線解禁になったものの、食事提供なしとか。国際線も四時間以内なら不要で、これも日本の国内線のようになるのかも知れません(ファーストクラスのみ給仕)。

最後は、旅行に関係することで、コロナの前と後とでは旅行形態は様変わりするでしょうね。

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