賄賂は、25インドルピー(インド・アターリー)

アジア横断中の話です。

パキスタン側・ワガ―からインド側・アターリーへ国境を越えました。

パキスタン側は問題なく出国できました。
心配してたのは、インドです。
当時、インドの税関では外貨申告がありました。
手持ちの、米ドルと日本円の金額を税関申請書に書きました。

問題は、インドルピーです。

インドルピーの国外への持ち出し、国内への持ち込みは禁止されていました。
見つかると没収です。

しかし、旅行者がパキスタン側で、パキスタンルピーをインドルピーに両替していることを、税関の奴らは知っています。
私も、パキスタン側のイミグレ裏で闇両替をしました。

「持っている外貨を全部見せて!」
役人が言いました。

「やっぱり来たか・・・。」

見せると、お金を数えられ、知らないうちに抜かれます。

「どうする?見せるか?」

続けて役人が言いました。
「インドルピーは、持ってるよね。」

やっぱり狙っていました。

「握らせるか?」

ダメもとで、ポケットの中に入れていた25ルピーを出しました。
「これで、昼ごはんを食べて。」

役人は、それをポケットに入れました。

私は、そそくさと税関を離れました。

やっぱりインドやなぁ~。



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