苦闘!バス34時間の旅。(パキスタン・クエッタ⇒ペシャワール) アジア横断中の話です。 イランからパキスタンに入ってきました。 カラチへ行くかペシャワールへ行くかで迷いましたが、ペシャワールに行く事にしました。 宿のスタッフに聞くと、直行バスがあると言う事なので、バス会社にチケットを買いに行きました。 チケットを買った時の話では、「翌日の朝に着く。」という話でしたので、 「余裕や!」そう思っていました。 出発当日、バスは14時に出ました。 バスは、満席。悪路を進みます。 ガタガタ、ガタガタ、ずっと体が震えている様な感じです。 体にはきついです。 スピードは、全く出ません。 夜になり、あたりは真っ暗です。 民家の明かりは、全く見あたりません。 トイレ休憩はあるものの、オープントイレです。 晩ごはんは、夜中の1時でした(笑) ここまで11時間です。 朝になり、到着すると思っていましたが、着きません。 昼になり、夜になり、もうどうでもよくなってきました。 思考回路は停止です。 「いつか、着くだろう。」 0時を過ぎて、ようやく到着しました。 辺りは、霧で真っ白です。 バススタンドなのか、どこなのか分かりません。 道中、色々話しかけてくれた老夫婦がいました。 「今日は、ここで泊った方がいい。」と言われ、近くの小屋(?)に案内されました。 そばでは、老人ふたりが焚火をしていました。 その光景は、よく覚えています。 小屋の中には、ベッドが並んでいました。 一応、宿の様です。 あまりに疲れていたので、ベッドに倒れ込みました。 世話を焼いてくれた老夫婦に、きちんとお礼を言えなかったのが心残りです。 ハードなバスの旅でしたが、いい思い出です。