カナダのプリンスエドワード島をレンタカーでドライブしてきました。ところが、田舎道の路肩でキーの閉じ込めをしてしまうという大失態を演じてしまいました。そのときの顛末です。
車は、2006年式のフォード・フォーカスをハーツで借りた。ハーツを利用する理由は、いつも新しい(登録後半年以内)車を貸してくれるから。ハリファックスで借り、ノバスコシアからプリンスエドワード島に入った。
プリンスエドワード島内をのんびりと、景色を楽しみながら走っていた。ところどころ風光明媚なところで車を止め写真を撮っていた。
何箇所かそのようにしていた。あるところで車を止めた。ところが、このときだけは、キーをさしたまま(エンジンは動いた状態)、カメラを持って車外にでた。ドアを閉めたところ、鈍く不気味に「ガッチャッ」という音がした。「まさか…」、ドアを開けようとしても4枚ともロックがかかっている。「唖然」一瞬真っ青になった。パスポート、現金、クレジットカード等すべては、車中のかばんの中。手許にはカメラだけ。携帯電話なんて持っていない。周りは畑。
とりあえず、数百m先にある民家に行って助けを求めてみることにした。老婆が2人いた。"No idea"とのことで埒があかない。頭を抱え込むが、自分でどうにかしなければならないということしか判らない。
「車のガラスを破るか」と思ったが、いまどきの車の窓ガラスは人力では割ることが困難なことは私でも知っている。「うーん、困った…」
10分ほど途方にくれていたら、車が通りかかった。それぐらいの交通量のない田舎である。若い陽気な女性だった。リンゴをかじりながら「どうしたの?」事情を説明すると「車で10分くらいのところに自動車修理屋があるから、そこに連れていってあげる」ということで、好意に甘えることにした。
自動車修理屋で20分位待たされたが、「救出」してくれることになった。放置した車に戻り、修理屋さんは少々てこずっていたが、助手席のドアの開鍵に成功した。60C$請求された。高いとは思わなかった。100C$でも良いと思った。問題解決まで約1時間。極めて短時間で解決したものと思う。当初、このトラブル処理に丸一日潰れるのではないかと思った。「自動車修理屋が近かったこと」と「親切な方が通りかかったこと」がラッキーであった。
今思えば、JAFのような組織がカナダにもあり、対応してくれたかもしれない。レンタカー会社に相談する手もあったかもしれない。
私は運転歴は長いが、キーの閉じ込めは今まで経験がなかった。よりによってこのようなところで経験するとは。私に過信があったことは否定できない。うっかりミスである。大いに反省している。
キーとリモコンは別々になっていたが、いっしょにキーホルダーにつけていたのは、まずかった。リモコンはポケットにいれておくべきであった。
ひとつ不思議な点は、車のオートロック。どうして閉じ込められてしまったのだろうか。私の車は、走り出したらオートロックがかかるようになっており、停車時にはかからない。今回借りた車のように停車時にオートロックがかかるということは、キーの閉じ込めが多発するというデメリットが大きいと思うのだが。
海外でドライブされる方は、キーの閉じ込めなどのトラブルには充分にお気をつけください。