その街はスリランカの南端にあるゴールGalleです。世界遺跡になっている高い城壁に守られた旧市街地は、その歴史的な遺跡のお陰で大きな被害を受けた新市街地と対照的な姿を見せていたのでした。
記憶に新しい新市街地の洪水の中に埋もれたバスセンターで、溺れた幼児をバスの中からの救出劇は世界中の人々にTV中継され、大災害の中でもある種感動を与えたのです。
災害からの復旧に懸命の新市街地に対し、余り被害を受けていない旧市街地でも、矢張り以前のように世界遺産を巡る観光客の到来を、出来るだけ早くの復旧のためにこころから望んでいます。人々が集う事によって物心両面から災害復旧の手助けをする事に繋がるのですね。
旧市街地の南端で岬を望む所に建つ、ゲストハウス・Ramport Viewのマスターは当時海が退くのを目の前に、そして津波が押し寄せて来る恐怖を語ってくれたのです。彼を救ったのは正に歴史的な遺産である城壁でした、と言う。
当時は溺れて救出された被害者や遺体、そして多くのマスコミでゲストハウスは寝ずの興奮に包まれたと語ってくれました。
今でこそ一泊1500Sr.(a/c無)2500Sr.(a/c有)食事は別勘定(B175Sr.D300Sr.)の格安だが(2005.04.05現在)、それでも当時は全くのヴォランテァで不眠不休に明け暮れたと言う。
勿論旧来からのホテルも健在ですが、その様な体験談も世界遺産めぐりに倍する貴重な感動になると思います。是非訪ねてあげてください。(ゲストは4組までですから予約が良いですね)
アドレスは、No.37 Rampart Street,Fort,Galle,Contact-Rauf. Tel;091-4380566.
【ここでPRですが許されますね、因みに私は彼の国の津波被災の救援活動のための視察で訪れたもので、宿泊以外何のメリットも有りませんが、しかし当時の生々しい目のあたりにされたマスターの体験談は貴重なもので極めて有益でした】
コロンボから汽車で3時間、ゴールの駅から旧市街を歩いて15分、三輪車で5分(40~60Sr.交渉次第)。
なお汽車で通る途中には、乗客が約1500名も亡くなったと言う、大津波に巻き込まれて転覆した列車が記念に展示されているのを窓外に見ることが出来る。合掌.
2005.07.31記.