先日、トルコのエフェソスの某ホテルにて、悲惨な体験をしました。
ホテルの名前は「Nazar」、ナザールです。この地方ではよく見かける、メデューサのマークが目印になっています。ちなみに、地球の歩き方にも掲載されていると、おっちゃんが自慢していました、、汗
まず、イズミールでバスを待っているときに、ホテルのオーナーであるオスマン氏に声をかけられました。パンフレットを見せてもらい、少々割高かなぁ、と思いつつ、50新トルコリラで宿泊することにしました。そこから悪夢が始まります。
まず、部屋につくと、オスマン氏の話していたホテルとはずいぶん異なる雰囲気。そして、途方もなく狭い部屋。ベットがおいてあるだけで、その他にはスペースもなく、テレビも電話も冷蔵庫も何にもない。おまけに、扇風機がおいてある。妻が、そこについているエアコンは何だ?と質問すると、エアコンは5トルコリラかかると言い出す始末。これ、たいした金額じゃありませんが、このままだと、なにか必要なものをつけるたびに値段が上がるんじゃないのか?と不安に駆られた私、話が違うので、このホテルには泊まらない、と言い放ち出て行こうとしました。しかし、夜行バスでの旅を続けていたため、疲労が蓄積していたこと、50新トルコリラでクーラーを使えるようにする、ということでしぶしぶナザールに滞在することにしました。
夜、妻の後にシャワーを浴びようと浴室に入ると、なんと床が水浸し。どうやら配管が詰まっているらしく、時間差で水が溢れ出すようなんです。おまけにカビの匂いが浴室中に充満しています。アチャー。
こんなホテルですが、屋上の眺めはそこそこ良かったんです。そこで、翌日のナイトバスでアンタリアに向けて出発することになっていた僕たちは、屋上で翌日の夕食をとることに決めました。この時点では、一番最初にクーラーの件で値段交渉したことなどすっかり忘れていました。
翌日、昼のツアーから戻って屋上に行こうとすると、フロントでナザール氏とその妻が私たちの方をちらちら見ながら、何かこそこそ話しています。そして、トイレを借りて屋上に行こうとすると、ナザール氏の妻がちょうど階段の向こうからやってきました。彼女、こちらに道を譲ろうともしません。あまつさえ、こちらに実に不快な視線を投げかけて通り過ぎていきました。え、感じ悪! そう思ったのですが、疲れ果てていた私たちは屋上へ。
食事は何の問題もなく過ぎていくかと思われました、が。。。ふっと気づくと、厨房からしきりにジャポネ、ジャポネ、という声が飛び交っています。何だ? 妻もトイレにいって厨房の横を通り過ぎたときに、3回ぐらい大きな声でジャポネ、ジャポネとトルコ語で(何をいわれているのかわかりませんが)連呼されたそうです。すっかり居心地の悪くなってしまった私たち。深夜バスの時間までかなりあったにもかかわらず、そこを離れ、バス停の近くの喫茶店でチャイを飲みました。
今、思えば、値段交渉されたことが、よっぽど気に入らなかったんでしょうね。おまけに、ナザールでは家族でペンションを切り盛りしていたので、あのおっちゃん、よっぽど悪い口調で自分の家族にそのことを伝えたのではないでしょうか。まぁ、一流ホテルだったら自分のホテルに自信をもっていてもいいが、あんなちっこい部屋で、水が床に溢れてしまうホテルで、客のことをネチネチ自分の家族に言いふらして、サービスの質を低下させるのは、どうかと思うぞ!?
ああ、そうだ。その夜のバスで私たち二人が急激な腹痛に襲われ、下痢のために散々な目に会ったということを最後に付け加えておきます。そこまでするかー、普通!?
エフェソス(セルチュク)のナザール、恐るべし。