ドンムアン空港は軍民共用だったので・・・

まず、完全に旅客専用の空港を作りたかったのが一点。

そして、南向きに離陸する、北向きに着陸するなどの
使い方をすると、王宮の真上を通る形になるので
『国王陛下に対して無礼』、『ここを通るタイミングに
フライトに異常が発生すると危険』などの理由から
運用体制にもかなり制限がありました。
南向きに離陸させると、早めの段階から強引に機体をバンク
させて王宮の真上を通らないようによけるため、乗客にかなりの
Gがかかって不評・・・ということもありました。

しかし、空港付近で定常的に吹く風が南北方向のため、その
メリットは活かしたい(燃料効率や機体安定性などの関係で
飛行機には非常に重要)、そんなわけで、風向きの傾向はそれほど
変わらず、王宮の上を通過する可能性にも煩わされないルートで
離着陸できるよう、スワンナプム空港建設へ至ったのです。

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1件のコメント

  • 完璧な回答有難う御座います!

    凄い情報量ですね!
    確かに離陸後の急旋回は怖いですね。知らないと「何で?」と思い
    ますもんね。
    タイの場合は王宮が絡むからなのですね。知らなかった・・・・

    またタイへ行くので、新しい知識をインプットします!

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