レポート

ジンバブエの新紙幣(期限付き交換手形)について

公開日 : 2006年10月11日
最終更新 :

ジンバブエでは旧紙幣に変わって、1000分の1のデノミネーション(通貨単位の1000分の1への切り下げ)が為された新紙幣が流通しています。正確に言うと「紙幣」ではなく、期限付き交換手形「ベアラーズ・チェック」であり、1年間以内だけ有効と券面に明記されています。
8月1日から3週間だけが旧紙幣の交換期間だったのですが、国民に紙幣交換の発表があったのは7月31日、つまり前日です。しかも、同時に全国に交通検問が置かれ、多額の現金を積んで走っていると逮捕されたそうです。1年以内には再度の紙幣交換が行われると予想されます。
手形は、1セント札から1千万倍の価値を持つ10万ドル札までありますが、1ドル以下の新札は実際には流通していません。そのため旧千ドル札を新1ドル札の代わりに釣り銭として渡すスーパーもあります。ただ、1ドル以下は価値が低いので、日常生活では無視されることが多いです。
正規の両替レートは、1USドルが250Zドル(現地は略して「ジム・ダラ」と言います)ですが、ブラック・マーケットでは既に9月下旬の時点で500~650Zドルまで価値が下がっていました。今後もZドル手形の価値は下がり続けるでしょう。ただ、独裁政権ならではの世界的にも極めて珍しい手形です。いい旅のお土産にはなると思いますよ。

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1件のコメント

  • ジムドルもって帰ってきました

    返信ありがとうございます。ついこの前まで南部アフリカを旅行してきました。ジンバブエにも行き新通貨を拝見してきました。全てではないですが新券で何種類かもって帰ってきました。あまりにシンプルなデザインとつくりですね。おっしゃるとおり有効期限が書かれています。面白いですね。

    お店に行くと価格表示の最後の3桁がけされていたりしました。突然の変更で国民は混乱しないのですかね。

    私が実際に購入したお土産ですが、南部アフリカで共通にストリートショップなどで販売しているクラフトをたくさん買ってきました。また日本では手に入らないようなスパイスやシャンプーやコンディショナーや石鹸など日用品で興味深いものがあったのでそれらも購入しました。パッケージのデザインなどが興味深いです。ヨーロッパでも購入できる商品もありましたがレーベルには南アフリカ産と表示をしているので自己満足ですがそういった商品を中心に購入してきました。

    色々と面白いものが手に入って楽しい買い物でした。


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    次回のジンバブエ通貨の切り替えはいかに?

    ジム・ダラは本当に興味深い代物ですよね。あんな無茶苦茶な政治をされていて、よくもまあ暴動が起きないものです。たぶん国民に主権意識が育まれていないせいでしょうね。ジンバブエに住む人たちに対しては不謹慎かもしれませんが、次回の通貨切り替えでは一体どうなるのか興味深々です。ところで、南アフリカでは、パッカーさんはどの国を回られたのですか。特に僕がまだ訪れたことの無いボツワナ、ナミビア、スワジランド、モザンビークについて面白い情報があれば教えてください。