料理自慢のアグリに滞在、酒蔵巡り 翌朝からは、アスティ県ではあるもののアルバとアスティの中間あたりに位置する カネッリというまちのアグリトゥーリズモへ。 ここは、知人から紹介された宿で、味も種類も量も満点という宿。 事前にメールのやり取りをして、近くのワイナリーなどの見学に 連れて行っていただく約束をしていました。 その宿のご主人がなんとアルバまで朝7時半に迎えに来てくれました。 1時間ほどでアグリに着くと、早速朝食を出していただき、 少し休んでから、カネッリにある、スプマンテのカンティーナ(セラー)の GANCIA(大手) http://www.gancia.it/ とBOSCA(小ぶりのところ) http://www.bosca.it/ の2ケ所を見学。 宿に戻って、料理目当てでミラノからバスでやってきた団体と同じ フルコース・ランチを赤・白ワインと共に。 この宿、食事だけに来る団体を結構受け入れていて 最大100人ぐらいに食事を出すことができるのだそう。 でもちっとも、団体相手の宿という感じはありません。 ご主人は、 「私は、レストランのような美しい盛り付けの洒落た料理は出さないけれども 真っ当なものを真っ当な作り方で、心をこめて出す」のだと語ってくれました。 そして、ワインでも、チーズでも、生ハムやサラミ類でも、 心をこめて、丁寧に精算している業者のものを買い求め、それを提供すのだとも。 本当に美味しいランチでした。 宿は、丘の上にあり、見晴らしも抜群。 ダイニング・ルームからの葡萄畑のパノラマは見事なものです。 そして本当に静か。 午後は、歩いて行ける隣の家族経営の小さなカンティーナを見学。 ここのオバチャンは、親切で、気さくで。 発行中のタンクを覘いたり、かき混ぜさせてくれたりしました。 夜もまた、心づくしのデイナーをいただき、 この日は、午前中のカンティーナ見学からずうっと飲みっ放し。
訂正 精算→生産 発行→発酵 ちゃんとチェックせずに投稿してしまって申し訳ありません。
料理自慢のアグリに滞在、酒蔵巡り、その2 翌朝は、敷地内の原っぱに可愛いらしいチャペルのあるカンティーナへ。 そして昼食に白トリュフ尽くしのランチのために、ご主人は馴染みの店で 白トリュフをたっぷり購入。 宿に戻って、初めて食べるオヴォーリ・レアーレ(王様の卵茸) と言う名前の茸のサラダや目玉焼きの白トリュフがけなど 白トリュフたっぷりの食事と、それに合う美味しいワインをいただきました。 ここのご主人の素晴らしいところは、自分のところで作っているワインにこだわらず 自分がよいと思うワインをたくさん揃えてあって、 料理にあわせて出してくれるところです。 それから、料理好きにはたまらないのですが、キッチンに入り 作るところから見ていてもOKなのでした。 そして遅めの午後に、ロマーノ・レヴィさんのグラッパ醸造所を見学。 運よくレヴィさんにお目にかかることができました。 (ロマーノ・レヴィさんについてはこちらを読むと分かると思います。 http://blog.tabista.jp/italia/2006-09-27) そしてもう1軒、グラッパの醸造所を見学して宿へ戻り夕食。 結局この日も、飲みっぱなし。 翌日は、ロビオーラという名前のチーズをつくっている 山の奥の小さなチーズ工房へ連れて行ってくれました。 そこで育てている山羊や羊から搾乳し、そのミルクでチーズを作り、 熟成させているのです。 その朝できたばかりの超フレッシュなものから、 薄く皮が張ってきたもの、熟成が進んできたもの、すごく熟成したものなど いろいろと味見させていただきました。 それから、カネッリで毎週火曜と金曜に立つという市に行き、 宿に戻って最後の食事。 またまた白トリュフをふんだんに削ってくださいました。 たった2泊なのに、2日半ここで楽しませていただき、 2泊で8食いただき、(朝食を除いても5食!) 宿の車で回ってカンティーナ4、グラッパ醸造所2、チーズ工房、まちのメルカートを見学し、 最後に、トリノの空港まで送っていただきました。 時間を無駄なく使え、たくさんの美味しいものをいただき、 (その中には、レストランでは決して食べることのできないものもあり) 静かで美しいアグリでののんびり気分も味わい、 本当に最高の滞在でした。 もちろん、1泊2食付のほかの食事代と車代はお支払いしましたが 車代は、着いた日のトリノ→アルバのタクシー代よりも安かったです。 (最終日にトリノまで送っていただきもしたのに!) 何より、忙しいご主人が、 ちゃんと彼のポリシーに合った、心をこめて製造している人たちのところへ 時間を割いて連れて行ってくださり、いろいろなお話をしてくださったこと、 (車の中でも楽しく談笑しました) 本当にありがたく嬉しく感じた旅でした。 自宅に戻り、お礼の言葉に添えて ああすぐにでもピエモンテに帰りたいと、早速メールしてしまいました。 きっと、また訪れます。
追記 ざっと、簡単に書きましたが、 AMIGOのサークルで、ぼちぼちと写真をアップしながら書いていますので よろしかったら遊びに来てください。 http://www.c-player.com/ac48590/message/200610?format=thread