【中インド編】
(ベナレス→アラハバート)
→カジュラーホー、サンチー、
ジャルガオン、アジャンタ、アウランガバード、
エローラ、ナシック、ムンバイと南下した軌跡です。
二月十五日。
汽車は1時10分にベナレスを発車した。
ムガルサライからは西南に向ってひた走る。
車の動揺で日記もかけないし、
だべったり、眠ったりしながら時を過ごす。
隣の車室に先刻知り合った若いオーストラリア人が
一人乗っている。祖国では電気関係のエンジニアで、
休暇を利用して、私と同じように旅行しているのだという。
インドの名所を一つずつ訪れていると話していたが、
2ヶ月後に帰り着くという、呑気な旅行者である。
ヤムナーの大きな鉄橋を渡るとアラハバードの大都市につき、
彼はここで下車した。汽車はふたたびあともどりして、
ヤムナーを渡り、さらに西南の山地へ向う。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/5919/1163813470/
ベナレスから下っていきます。
また今回の【中インド編】では、
カレーを論じてもみたいと思っています。
まず、結論を先にいうと、「カレー粉なるものは存在しない」
ですが、それについて、カレー観がよろめいた話もします。
