レポート

香港 火鍋『寶記猪骨焚』 尖沙咀

公開日 : 2006年12月01日
最終更新 :

日本帰りの香港マスターのCCMさんから電話があり『火鍋でもどうですか?』と誘われた。MTR中環駅で待ち合わせて、佐敦駅にある火鍋屋だと言われた。

佐敦の火鍋屋に2件ほど言ったことがあると言うと、『わいの行き着けの火鍋屋はちょいとサービスが違うで!』ときらりと眼鏡を光らせた。ウエィトレスがノーパンでサービスしてくれるのかと期待してしまった。

佐敦駅のE出口の恒豐酒店/中心に出ると、CCMさんは、日本でなにかいいことでもあったのか、『CCM!CCM!』と口ずさみながら軽やかに怪しい薄暗い路地を駆け抜けていく。見失わないように追いかけた。すると途中で突然立ち止まり、路上演奏者に5HKドルを恵んでいた。『同じ音楽を愛するものとして当然やな』と自慢げにつぶやいた。

しばらくすると、目的の火鍋屋『寶記猪骨焚』に到着した。『ここが、わいの行き着けの火鍋屋や』と言いながら、店に突入した。

相当の常連らしく店の女主人は、ニッコリ迎えてくれた。

2人で突入したので狭いテーブルに通されると、『せまいでんがな!』とぶつぶつ怒り始めた。

CCMさんは、ここの、お薦めのハルピンビールを試して見ようと言われた。


冷えた陶器の茶碗が現れた『これで飲むのが通なんや』と美味しそうにビールを飲んでいた。たしかにコップで飲むより美味い感じがする。

お店にいるアサヒのビアガールが、アサヒビールを進めてくる。
CCMさんは、どうやらこのビアガールがお気に入りのようだ。
眼鏡の淵をキラリと光らせながら、いかにもいやらしそうな鶴瓶そっくりの顔で胸元をじーっと見ている。
『ほんなら、アサヒもらおうか!』と目じりをさげながら注文していた。

肝心の火鍋の注文はまだだった。日本語のメニューはなくもちろん日本語は通じない。CCMさんは得意の広東語でばしばし注文を始めた。

赤ワインも注文したが、140HKドルだった。『値段のわりには、まあまあやろ』とCCMさんは納得していた。

本日のスープは清湯底(40HKドル)

ここの牛肉は新鮮でお薦めなんだと、手切鮮肥牛肉(Fresh Beef)(サイズ中 98HKドル)を注文した。実際におやじが手で肉を切っていた。

韮菜餃(Vegetables Dumplings) 35HKドル 日本の餃子のようなものだ。韮が利いていてなかなかの絶品だ。CCMさんお気に入りの一品だ。

魚、しいたけ、野菜も次々にオーダーした。

タレは特製醤油にニンニクとネギをお好みで入れる。

エビも注文したが、CCMさんは『今日のエビは動きがないな、いまいち鮮度が悪いんじゃん!』と店の女主人にすかさずクレームをつけた。

しかし、たまには薄味のスープもいい。材料が新鮮なので味わうことができる。

CCMさんは、電磁調理器を指差して、火鍋なんだから、火がないといかんとちょっとお冠だった。なにかケチをつけないと済まないようだ。

しかし、肉もエビも 韮菜餃も 味はOKだ。店内は地元の人で賑わっていた。

CCMさんが、右手を高々とあげて、『マイタン!』と突然雄たけびをあげた。

明細が来ると、眼鏡の淵を上げながら(どうやら最近老眼になってきたようだ)厳しくチェックしている。次第に険しい顔になってきた。店の女将を呼びつけ、『牛肉は大やないよ!中やないか!』と怒り始めた。

店の女将は、びびりながら、605HKドルをすぐに訂正して、555HKドル(約8000円)にした。

『ほんま、あんな大きさで大のはずないやないか、、なめたらあかんで!もうきーへんで!』もう止まらない。でもお店もクレーマーは来て欲しくないと思う。

しかし、店を出るときはいつものCCMスマイルで、『また来るで!』と上機嫌だった。

ちょいと頭の薄い店のおやじにも上機嫌で送り出された。

『ここは、わいの秘密の場所やから、騒々しいカナダ兄弟とかは連れてこんでな』と釘をさされた。そして『常連やけど、ときどき、締めんとな、なめられんようにせんとね』とさりげなくつぶやいた。

火鍋屋『寶記猪骨焚』 2314-4043
九龍尖沙咀山林道36-A号 地下
営業時間は不明だ


写真付き詳細⇒http://amet.livedoor.biz/archives/50283124.html

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