7月30日からマルタ共和国、イタリアを旅し、8月21日に帰国いたしました。
この夏は、やはり食い意地系に走った方が多かったのですが、
けっこう真面目に観光もしました。
前半4人、次は7.5人(0.5は幼児)、その後2人、最後の5日は1人旅でした。
以下ご報告いたします。
(1) マルタは英国の旧植民地だったのだ・・・
前日夕方ローマに入り、1泊後9時のフライトは1時間ほど遅れて昼にマルタ着。
空港で、日本の若い女性に声をかけられ、お金はどこで両替するか聞かれました。
国際キャッシュカードで、ATMから引き出しをする、と答えたら、
彼女は、着いてからでは心配なので、イタリアで両替をしたら、
5万円が102マルタリラ(3万5千円弱)しか来なかったのだと、困った顔。
どれどれと明細を見せてもらうと、
円→ユーロ、ユーロ→マルタリラと2回両替になり(当然)
しかも手数料が3.5ユーロプラス11%だか11.5%になっているんです。
両替前に、手数料については、ちゃんと表示を読むなり聞くなりしないといけないし、
もしその両替を取り消ししたいなら(できるかどうか知りませんが)、
その場ですぐ申し出ないと、ここまで来てからはどうしようもないですね、
お気の毒ですけどと言うと、
だからイタリアは嫌い、と彼女。
自分の軽率さというか思慮の無さを棚に上げて、筋違いのイタリア批判をするのもどうかと思いました。
さて、ホテルは家族経営で、マルタの伝統料理が評判だと言うこぢんまりした宿。
着くなり、さっそく昼食。
武蔵丸のようなウェイターのお勧めの品々を素直に注文。
最初に出てきたマカロニは、トマトソースで和え、
巨大バットに入れてオーブンで焼いたと思われるもの。
切り分けて皿に盛られたその大きさたるや、15cm四方、高さ10cmといったところ。
茹で過ぎでむにょむにょという食感ではありませんでしたが、
トマトソースの味が薄く、パンチのない単調な味。
飽きるんです。おんなじ味がずぅ~っと続くんですもの。それでも完食。
うへぇお腹が膨れた、ご馳走様をしてもいいな、
と思ったところに、で~ん!とビーフオリーブ登場。
ビーフの薄切り(と言っても日本のよりはずっと厚い)にハンバーグの具のようなものを巻いて、
トマトソースで煮込んだもの。1個でも巨大なのに2個ある。
マカロニさえ食べていなければ、それなりに美味しいと感じたと思います。
ちょっとアフリカを思わせるようなスパイス使いで。しかし、とにかく量が多い。
問題は、付け合せの野菜。茹でたニンジンとインゲン、フライドポテト。
前2つは、茹で過ぎでぐずぐず。そしてすべてに味がない。
お好みの量の塩と胡椒で召し上がれ、ってことなのでしょうが・・・
う~ん、食べ物は、やはり英国の影響が強いのね、残念!って感じでした。
マルタの料理には、その後も感動する味のものはありませんでした。
パンや大きなボタンのようなクラッカーはすごく美味しかったです。
街は、着いた日がサン・ドメニコだか誰だかのお祭りの最終日で、
街には鮮やかな色の布製の門のようなものや、旗が飾られ、ちょっと中華街っぽい。
夜は、ライトアップされた中世の街並みや城壁が美しい港に花火が打ち上げられてとてもきれいでした。
マルタでいちばん見てよかったところは、考古学博物館。
ゴゾ島の3600年も前の巨岩遺跡から発掘された、ふっくらした女性の石像の数々がなんとも言えず魅力的。
ゴゾ島・コミーノ島1デイ・クルーズには、出発前に予約を入れ、美しい海を堪能したのですが、
巨岩遺跡を見に行く日程が取れないのを残念に思いました。
また行かないといけません。
騎士団の館もまずまずでしたが、昨年行ったロードス島のものの方が個人的には好きでした。