レポート

食べて、飲んで、食べて、ちょっと見て・・・充実のイタリア旅報告

公開日 : 2005年08月25日
最終更新 :
退会ユーザ @*******

7月30日からマルタ共和国、イタリアを旅し、8月21日に帰国いたしました。
この夏は、やはり食い意地系に走った方が多かったのですが、
けっこう真面目に観光もしました。
前半4人、次は7.5人(0.5は幼児)、その後2人、最後の5日は1人旅でした。
以下ご報告いたします。

(1) マルタは英国の旧植民地だったのだ・・・
前日夕方ローマに入り、1泊後9時のフライトは1時間ほど遅れて昼にマルタ着。

空港で、日本の若い女性に声をかけられ、お金はどこで両替するか聞かれました。
国際キャッシュカードで、ATMから引き出しをする、と答えたら、
彼女は、着いてからでは心配なので、イタリアで両替をしたら、
5万円が102マルタリラ(3万5千円弱)しか来なかったのだと、困った顔。
どれどれと明細を見せてもらうと、
円→ユーロ、ユーロ→マルタリラと2回両替になり(当然)
しかも手数料が3.5ユーロプラス11%だか11.5%になっているんです。

両替前に、手数料については、ちゃんと表示を読むなり聞くなりしないといけないし、
もしその両替を取り消ししたいなら(できるかどうか知りませんが)、
その場ですぐ申し出ないと、ここまで来てからはどうしようもないですね、
お気の毒ですけどと言うと、
だからイタリアは嫌い、と彼女。
自分の軽率さというか思慮の無さを棚に上げて、筋違いのイタリア批判をするのもどうかと思いました。

さて、ホテルは家族経営で、マルタの伝統料理が評判だと言うこぢんまりした宿。
着くなり、さっそく昼食。

武蔵丸のようなウェイターのお勧めの品々を素直に注文。
最初に出てきたマカロニは、トマトソースで和え、
巨大バットに入れてオーブンで焼いたと思われるもの。
切り分けて皿に盛られたその大きさたるや、15cm四方、高さ10cmといったところ。
茹で過ぎでむにょむにょという食感ではありませんでしたが、
トマトソースの味が薄く、パンチのない単調な味。
飽きるんです。おんなじ味がずぅ~っと続くんですもの。それでも完食。

うへぇお腹が膨れた、ご馳走様をしてもいいな、
と思ったところに、で~ん!とビーフオリーブ登場。
ビーフの薄切り(と言っても日本のよりはずっと厚い)にハンバーグの具のようなものを巻いて、
トマトソースで煮込んだもの。1個でも巨大なのに2個ある。
マカロニさえ食べていなければ、それなりに美味しいと感じたと思います。
ちょっとアフリカを思わせるようなスパイス使いで。しかし、とにかく量が多い。

問題は、付け合せの野菜。茹でたニンジンとインゲン、フライドポテト。
前2つは、茹で過ぎでぐずぐず。そしてすべてに味がない。
お好みの量の塩と胡椒で召し上がれ、ってことなのでしょうが・・・
う~ん、食べ物は、やはり英国の影響が強いのね、残念!って感じでした。

マルタの料理には、その後も感動する味のものはありませんでした。
パンや大きなボタンのようなクラッカーはすごく美味しかったです。

街は、着いた日がサン・ドメニコだか誰だかのお祭りの最終日で、
街には鮮やかな色の布製の門のようなものや、旗が飾られ、ちょっと中華街っぽい。
夜は、ライトアップされた中世の街並みや城壁が美しい港に花火が打ち上げられてとてもきれいでした。

マルタでいちばん見てよかったところは、考古学博物館。
ゴゾ島の3600年も前の巨岩遺跡から発掘された、ふっくらした女性の石像の数々がなんとも言えず魅力的。
ゴゾ島・コミーノ島1デイ・クルーズには、出発前に予約を入れ、美しい海を堪能したのですが、
巨岩遺跡を見に行く日程が取れないのを残念に思いました。
また行かないといけません。

騎士団の館もまずまずでしたが、昨年行ったロードス島のものの方が個人的には好きでした。

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30件のコメント

  • すいませんでした

    こんばんわ。以前イタリア旅行についての移動手段を相談をさせていただいた者です。
    グラツィアさんからお返事を頂いていたのに、返信できずに随分時が経ってしまいました。お礼を言えずにいたのでずっとひっかかっていたのですが。。。本当にすいません、こんなに遅くなってしまって(><)
    他の掲示板を少し拝見させていただきましたが、グラツィアさんはかなりの情報通なんですね!!すごいです。

    さて、肝心の旅行ですがかなりの強行スケジュールを立てていたので多少の変更を余儀なくされましたが、運良く(珍しく?)列車が大幅に遅れることも無く希望の場所には大半行くことができました。
    また、観光名所ではなかったけれど友人宅のあるSan Benedetto del Trontも素晴らしいところでした。

    リニューアル直前の投稿だったので、こちらにお返事させて頂きましたが、本当に今頃の返信ですいませんでした。
    これからもグラツィアさんの色々なお話期待しています、ありがとうございました。







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    退会ユーザ @*******
    05/09/24 00:12

    ご丁寧にありがとうございます。

    monnkichiさん、律儀な方なのですね。
    気にしていませんでしたが、このようにご連絡をいただくととても嬉しく思います。

    ご旅行を楽しまれたようで何よりです。
    私は、夏の旅行から戻って1ヶ月も経たないのに
    どうしてもこの時期に行って来たいところがあって、
    3泊6日(+機内2泊)の旅に出かけ、一昨日戻ってきました。

    >観光名所ではなかったけれど友人宅のあるSan Benedetto del Trontも素晴らしいところでした。

    イタリアって、ガイドブックには載っていない、
    小さな町に素晴らしいところがたくさんあるのです。
    どんなところだったか、お時間のあるときに是非レポートしてください。

  • Re: 食べて、飲んで、食べて、ちょっと見て・・・充実のイタリア旅報告

    こんにちは。グラツィアさん。
    レポート、一気に読ませていただきました!
    いや、ホントに充実して美味しそうな旅行ですね~!!
    期間も長くて羨ましいです!
    旅先でご飯が美味しいのって大事ですよね~♪
    お腹空いてきちゃいましたよ、、、(笑)

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    退会ユーザ @*******
    05/09/07 22:08

    根っからの食いしん坊なもので・・・

    ありがとうございます。

    >旅先でご飯が美味しいのって大事ですよね~♪

    まったく。
    美味しくない国には、1度は行っても、通いたいとは思いませんね。
    (イギリスやNZには、別な魅力があって、数回は行きましたが。)
    イタリアにも、タイにも、食べるためにだけ行ったことがあります。

    1食たりとも美味しく食べて、楽しく飲まないと、
    損した気分になってしまいます。

  • 05/09/07 08:46

    食べて、飲んで、ちょっと太って、そのあとは、

    イタリアのアグリで食した、おいしいスパゲッティ。
    日本に帰って、それを作って「アアコレだ !」なんて、しないのでしょうか?

    私の昼食は、会社に居る日はほとんど毎日、会社の近くでスパゲッティーです。
    スパゲッティー大好き人間です。
    スパゲッティーって、店によって美味しいマズイの差が大きく、ピンキリですね。
    作るのが簡単そうだが、ずいぶん違うんだな~と、食べるたびに思います。

    個人的には、美味しいならペペロンチーノが一番好きで、あとはトマト系だなー。
    日本料理も好きだけど、スパゲッティーに限っては、和風は嫌ですね。


    グラツィアさんの胃袋が強力なのは、周知の事実ですが、舌は繊細なんだろうと推測。
    イタリア料理が、フランス料理の元になったと言われているけど、
    イタリア料理のほうが、素人の私にも、判り易いく、ストレートでパワーの有る料理だと思います。

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    退会ユーザ @*******
    05/09/07 20:31

    ぜひ、試しにいらしてください。

    >日本に帰って、それを作って「アアコレだ !」なんて、しないのでしょうか?

    そりゃあ、やります。

    アルバで手打ちパスタを食べれば、家でもしっかり手打ちし、
    (なんと長い生パスタがくっつかないように、パスタラックまで買ってしまいました)

    トスカーナで、ファロ(スペルト小麦)のサラダを気に入れば、
    わざわざ、イタリアからファロを買って帰って作り、

    ナポリ近辺で、魚介とフレッシュトマトのパスタを食べれば、
    それと同じように早めに鍋から出したパスタをソースのフライパンに入れて、
    お出汁を十分に吸わせ、

    と言う具合です。

    >舌は繊細なんだろうと推測。

    どもども。(素直に喜んでます)

    もうじき、お土産食材を使ったパーティー(というより宴会)を
    我が家で催します。
    イタリア料理って、素材の味をシンプルに生かしているところがいいと思います。
    ある意味簡単なので、いろいろ作りますよ。
    お近くでしたら、是非いらしていただきたいところです。


  • おかえりなさい!!!

    グラツィアさん、こんにちは。

    偶然ですね、行き先は違えど私も21日に成田着でした。

    このレポートで惹かれたとこ、それは a)パンナコッタ b)モッツァレラです。

    国は異なってもこれらは素材で全然味が違うようですね、私も田舎のチーズを堪能してきましたよ。

    ではでは~。

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    退会ユーザ @*******
    05/08/29 22:27

    お帰りなさい。

    まあ、成田でお会いしたかったですね。
    むこうは、いかがでしたか?
    もう、すっかりミルク系ののものにはまっていますね。
    イタリアは、魚介もありますけど~

    ご報告、楽しみにしています。

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  • 05/08/29 00:24

    おなかがすきました

    グラツィアさんこんばんわ。
    あ~おいしそう~。
    充実した旅行でしたね。読んでいておなかがすいてこまります。夜中にたべちゃいけないもんね。
    ドブロクニクは前から行ってみたい場所なんですよ。できればイタリアから船で渡りたいなぁ。

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    退会ユーザ @*******
    05/08/29 18:20

    行きましょう!

    西南さん、お忙しそうですね。
    この夏はどちらへ?

    >ドブロクニクは前から行ってみたい場所なんですよ。できればイタリアから船で渡りたいなぁ。

    いいですね。そのときは是非ご一緒に。
    そしてだんだん北上して行くというのはいかがでしょう。


  • 退会ユーザ @*******
    05/08/28 00:38

    写真、アップしました。

    http://photo.www.infoseek.co.jp/AlbumPage.asp?m=0&key=1383326&un=151664
    こちらからどうぞ。
    写真をクリックすると、少し大きくして見られます。

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    退会ユーザ @*******
    05/08/28 09:36

    イタリアの引力

    イタリア料理の詳しいことはあんまり知らないもので、文字だけでは何とか持ちこたえていましたが、
    お写真を拝見すると、さすがにじゅるじゅるになりました(笑)
    自然あり、歴史有り、料理有り、イタリアからは逃れられそうにありませんね。
    私もまた行きたいな~と思います。
    この夏はアドリア海を挟んでイタリアとはお向かいの海岸の町に行ってました。
    そこで、シーフード料理とワインと味わって来ましたよ!
    (すいません、詳しくなくて)
    またゆっくり拝見します。

  • うっ、大泣き~!

    グラツィアさん、お久しぶりです。
    去年の食い倒れ旅行では本当にお世話になりました。
    ピエモンテが恋しいです。
    卵のココット…いまだに悔しくて夢にみます

    今年もまたおいしそうな旅行記を読ませて頂いて
    よだれじゅるじゅるが止まりません。

    私も先週と今週は国内某所にずっと出張中で
    毎晩飽きもせずに一人でイタリア料理屋をはしごしておりますが
    パスタはゆですぎだったり、水牛のチーズは切らしていたりと
    なかなか満足できるレストランにあたりません。
    うまい店を見分ける修行がまだまだ足りないようです。

    お料理の写真、楽しみにしています。

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    退会ユーザ @*******
    05/08/28 00:54

    ミラノのピエモンテ料理屋、本当にいけましたよ

    今思い出しても、あの旅行は本当に楽しかったし美味しかったですね。
    今年は無理ですが、来年辺りにでも・・・とひそかに考えています。

    写真アップしましたよ。

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  • 05/08/27 11:51

    そそのかされそうだ、・・が、

    ああ、涎。・・口の締りを悪くする、グラツィア節。イケマセン。
    魅力的な旅日記に、引き込まれそうになったが、踏みとどまった。


    食べて飲んで、が”グー”なのは、そうだろう、そうだろうなー。
    食べて飲んでは、置いといて、


    これまでの候補地から、外していたけど、シチリアって良さそうダ。
    早速、シチリアの地図を出して、コルレオーネ村からトラパニに行く、
    人さまの大不幸の道行きを、面白半分で、地図を繰る。
    ハハー、コルレオーネ村の周りは、山道だ。迂回して広い道を行くのが、時間的に正解。
    でも、うまく辿りつけてない。 
    ハハハ、、、へぼナビ&へぼドライバーが、なにやら、しくじったナ !。 ・・と、へぼ親爺は思う。
    家探しは、日没までが勝負。夜の徘徊はイケマセン。


    と、言いつつも、地図見てると、シチリアって良さそうだ。
    次回の旅行に検討しよう。・・あわてて今朝、ガイドブックを見ました。
    そして、タイトル「ちょっと見て・・」の見どころは?
    ~~~遺跡に、神殿、海辺の町、~~~アア、全部うちの好みじゃ無いナー。

    そして、旅日記の続きを見る。スポレート。ああ、通過したことのあるあの町だ。
    うちにはこんな、山あいの町と村が、やっぱり、いい。・・・(終)

    と、グラッと来た、グラッツィア・レポートの誘惑から、踏みとどまることが出来たのです。

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    退会ユーザ @*******
    05/08/28 01:05

    山あいの町と村

    それはシチリアにもあるのですよ、kiyaさん。
    パラッツォ・アドリアーノはまさにそれ。
    そこへ行く途中にも、素敵な丘の町があります。
    ラグーサも素敵ですし、
    シチリアに行ったからって、遺跡を見なくてはいけないわけではありませんもの。

    >ハハハ、、、へぼナビ&へぼドライバーが、なにやら、しくじったナ !。 ・・と、へぼ親爺は思う。
    家探しは、日没までが勝負。夜の徘徊はイケマセン。

    全くその通り。
    やっとの思いでたどり着いたとき
    宿の中だけは別世界で、まだまだ食後の歓談でもりあがったり、
    宿で知り合ったお父様方が、即製チームでフットサルを楽しんだりしていました。
    宿のおじさんが、きっと道を間違えているんだろう、
    と話していたんだよと言うので、
    違うの、道を見失ったのよ、とつぶやいてしまいました。

    ぜひぜひ、kiyaさんも、シチリアの道を走ってくださいませ。

  • 05/08/26 17:00

    Ummm、なんてうらやましい旅!

    あまりに素晴らしい旅報告に、ロムッてばかりもいられずにシャリシャリと出て参りましたw

    グラツィアさん、またまたこれ以上は望めない旅をされて来られましたね。
    (お忘れですか? 次回のトリュフツアー補欠の補欠をご許可頂いたフラですw)

    もう寝ようという深夜にトピを見つけ、一気に読ませて頂きました。
    読みながら思わずうんうん、と頷いたり、また行きたくなったりで。
    事前の綿密な下調べと行動力には、いつもながら感服しきりです。
    それと、思わず追体験出来てしまう程の記憶力と文章表現の素晴らしさ。
    グラツィアさんファン、イタリアファンが増える一方なのも納得ですね。

    今回まわられた所で私も足跡を残した町は、ローマ、ミラノは論外として、
    カターニア、パレルモ(トトは私も行きました)、ナポリ、バイア、スポレートあたり。
    バイアの海中遺跡は、私が訪ねた頃はまだ公開されていませんでしたね。
    でも港のすぐ前に知る人ぞ知るレストランがあって、其処での盛大な昼食は忘れられません。
    スポレートも大好きな町のひとつ。何気に洒落てますよね。
    生臭坊主のフラ・リッピの絵も素晴らしいし、私もまた訪ねる予定。
    ウルビーノのラファエロの小さな壁画、これもいつか観にいく予定なんですよ。
    食べ物(私も大食漢!)、イタリアワイン好き、絵画好き、物見高さ。
    どうも好みに通じるものを感じて、興味は尽きません。

    ところで・・・
    今回のお持ち帰りお宝はどのような?
    また盛大にお土産パーティをされるんでしょうねぇ。
    およばれされたいと思っている人は私を含め、多数存在かと。


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    退会ユーザ @*******
    05/08/27 09:11

    バイアのレストラン

    フラさん、お久しぶりです。

    >港のすぐ前に知る人ぞ知るレストランがあって、其処での盛大な昼食は忘れられません。

    あらら・・・行く前にお聞きしていればよかった。残念。

    バイアでは、ピッツァを食べました。
    ちゃんとVera Napoli Pizzaのマークが出ているお店があったので。

    >食べ物(私も大食漢!)、イタリアワイン好き、絵画好き、物見高さ。
    どうも好みに通じるものを感じて、興味は尽きません。

    1度お会いしてみたいですね。お土産パーティーででも。
    フラさんは、どちらにお住まいなのですか?


  • Re: のちほどゆっくり読ませて頂くとして

    ・・・て、英国に支配されていると味や調理も英国流になってしまうですかねぇ。折角楽しみにしていた食事がいまいち、はちと悲しいものがあります。味は違えど摂取するカロリーに違いは無し(・・・)。

    では後ほど。

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    退会ユーザ @*******
    05/08/27 08:29

    Re^2: のちほどゆっくり読ませて頂くとして

    > 味は違えど摂取するカロリーに違いは無し(・・・)。

    あはは。まさにその通り!
    特に旅行中の食事は、1食たりともまずいものは食べたくないですよね。


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  • 退会ユーザ @*******
    05/08/26 09:56

    入力間違い、誤字、重複等ご容赦を。

    来週から一気に仕事が忙しくなるので、
    今週は、職場復帰のリハビリ期間と勝手に決めて(もちろん出勤はしているのですが)、
    一気に長文を書き上げました。

    今日は台風で午前は駄目だろうと勝手に決め、午前中休みを取ったので、
    昨夜は珍しく深夜まで起きていて、一気に投稿しました。

    今読んでみたら、ろくろく推敲もしていないので、
    へんなところがたくさんありました。
    いちいち訂正のレスをつけるのも、読むときに小うるさいでしょうから、やめておきます。
    頭の中で、適当なところに読点をつけたり、誤字を正しい字に変換してお読みいただければありたがいです。
    (タイトルの入力間違いもあって、恥ずかしいのですが)

    投稿した本人のみ、編集し直しができるシステムだと、いいのですけれどね。

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  • 05/08/26 07:36

    マルタは不味い

    食に対する価値観が共通するようです。

    私も行く前は、「シチリアの目と鼻の先。食事が不味い訳はない。」
    と思いこんでいましたが、似たようなメニューで何故ここまで異なる
    のかと驚きました。私も量の多さと、味付けの粗雑さに困惑したもの
    です。唯一、少しはまともと思ったのが、ヴァレッタ1の高級店と
    言われるレストランでの一部の品だけ。イギリスの影響かなとも
    思っていたのですが、もしかしたら土地が痩せていて、食材が
    良くないのかな?という気もしています。このあたりをきちんと
    解明されたかたは居るはずなのですが。ジブラルタルに行けば、
    この点は明らかになると思います。

    これを除けば(私にとっては最大の問題ですが)、治安は良いし、
    英語は完璧に通じるし、物価もそれほど高くなく、歴史の遺産
    と自然の宝庫であるこの小さな島は魅力に溢れています。

    他をまだ読んでいませんが(カターニャだけ読みました)、
    正直言って紙面(トラフィックが正しいのでしょうが)の無駄
    という旅行記が溢れているなか、このような充実した内容は
    読んでも面白く、後でゆっくり楽しませていただきます。

    カターニャの街自体は、これと言った観光はないのですが、
    街を楽しむには結構良いと思います。ホテルが充実していれば
    良いのですが。

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    退会ユーザ @*******
    05/08/26 11:12

    逆コースにしないでよかった

    JORGEさん、ありがとうございます。

    >これを除けば(私にとっては最大の問題ですが)、治安は良いし、
    英語は完璧に通じるし、物価もそれほど高くなく、歴史の遺産
    と自然の宝庫であるこの小さな島は魅力に溢れています。

    まさに。
    私にとっても、最大の問題でした。
    またマルタを訪れることがあると思いますが、
    必ずイタリアに寄って口直しをしないと落ち着かないような気がします。
    今回、逆のコースにしなくてよかったと、つくづく感じました。

    カターニアのホテルは、ジョリー・ベッリーニにしました。
    モダンで機能的なつくりで、快適でしたよ。
    何しろ、マルタでは予約時に出遅れて、やっと取れたホテルが
    冷房無し、冷蔵庫無し、テレビ無しのところでしたので、
    天国のように感じました。

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  • 退会ユーザ @*******
    05/08/26 05:43

    食べたい!

    グラツィアさん、また美味しそうな旅をされたのですね。
    今一気に読んだら、もうお腹がしっかり話を覚えました。
    これからもう一度読んで、今度は頭にお話を覚えさせねければいけません。

    パレルモからナポリのフェリー、5月に行ったばかりで、
    あのナポリの朝もやが鮮明に思い出されます。

    あとはわたしの知らない街ばかりです。
    でも読み進んでいくうちに雰囲気は十分伝わってきます。
    わたしも行ったような気分(食べたような気分)になってきました。

    楽しいレポート、どうもありがとうございました。

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    退会ユーザ @*******
    05/08/26 11:03

    食い意地のDNA

    どれにどらさん、コメントありがとうございます。

    早朝着のフェリー、とてもよかったですね。
    夏でも、空気はひんやりしていました。

    >もうお腹がしっかり話を覚えました。

    あぁ、私の書くことって、多分そういう性質のものなのです。
    隠しようもなく、食い意地が張ってますから。

    スポレートで、昼にグラスワインの付いているツーリストメニューを食べたときのこと、
    白をいただいて、パスタのときにもう空いていましたから、
    コースと別に赤ワインを1杯オーダーしたら、
    店のオニイサンが、ボトルを持ってきて上から3mmぐらいのところまで注いでくれ、
    あとちょっとだから、これはおまけね、
    と下に4cmぐらい残っているボトルを置いて行ってくれました。

    ワイン好き~~って言う、オーラが出ているのかしら、とちょっと恥ずかしくなりましたが
    露骨なぐらい嬉しい顔で、グラーツィエ!と彼に微笑んだような気がします。

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  • はぁ~ふぅ~んほ~お

    レポートを読み進めながら、そんな感嘆詞ばかり発していたら
    ダンナに静かにしてくれと言われちゃいました。

    こんばんは、おかえりなさい!グラツィアさん!!

    最近はここもご無沙汰しておりましたが、来月の見本市に伴い
    ミラノの安ホテルを取るのに四苦八苦、ここの過去ログで情報を検索してみようかと
    久しぶりに来てみたら、、、待ってましたのレポート。

    長文を一気に書いて、貼り付けながら投稿なさったのでしょうか。
    おつかれさまでした!!
    ほあきんぷじょるサンは、さすが小さな町までご存知でしたが
    ワタシはほとんどが初めて聞く街で^^;

    車で道に迷うくだりは、ワタシも心細くなりました!!
    グラツィアさんはイタリア語が堪能なので、なんとか切り抜けていらっしゃいましたが
    もしワタシなら、、、と少しゾク~っとしました。
    来月は旅程の半分がレンタカーでの旅です。気をつけなければ。。。
    と言いつつ、まだ地図も手に入れてない状況。大丈夫でしょうか^^;

    ミラノのレストラン、おいしそうでしたね~
    貧乏旅行だし、最近小食なので、コースをシェアしてくれないかな~
    なんて思っちゃいました☆
    エスプレッソのグルメガイドってこれですか?
    http://www.speciali.espressonline.it/prodotti/guide/
    写真入り・地図入りのカラーなんかだったらいいなぁ♪

    ぜひ今回も画像のアップ、楽しみにしてますよん(^^)v

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    退会ユーザ @*******
    05/08/26 10:47

    次は9月ですね

    ともぞうさん、早速お読みいただいてありがとうございます。

    宿が見つからなかったときは、本当に大変でした。
    おうちピンポンすることになろうとは思ってもいませんでした。
    面白かったですけどね。
    地図帳は1冊持っていったのですが、
    ミシュランの地図が分かりやすそうだったので、今回買ってきました。

    エスプレッソのガイドブック、それです。
    写真も地図もなし。
    20点満点の点数表示と、マーク(高いけど美味しい、コストパフォーマンス高い、ワイン充実等の)、
    あとは、住所と電話、ファクス、休み、予算、
    そしてどんな店かの記述。

    けっこう重たい本なので、日本にいるうちに訪問予定都市のページから
    よさそうな店をピックアップしてコピーし、
    ネットの地図検索で見つけたら地図もプリントアウトして持って行くといいかと。

    ところで、9月のトスカーナのお宿はどうなさいましたか?
    結果を聞く前に旅行に出たので、気になっていました。

    写真も近いうちにアップしますね。

  • 退会ユーザ @*******
    05/08/25 23:54

    終章 ミラノ8月に開いている美味しい店 PartⅡ

    そしてセコンドは、ピエモンテの何とかと言うブランド牛の舌を
    ピエモンテが誇るワイン、バローロで煮込んだもの。
    おまけにポルチーニも入っています。
    まずいわけがありません。
    すっとナイフが入り、一口食べれば、柔らかいけれども崩れないタンの食感。
    もう、頬が緩みます。笑っちゃうほど美味しい!

    付け合せは、フライドポテトと、インゲン、ニンジンをさっと茹でてから揚げたもの。
    日本人には嬉しい歯ごたえがあります。

    さて、もちろんワインを飲んだのですが、
    「デッラ・カーサはありますか。」と聞いたら、
    カメリエーラが、「ありますが、ボトルになります。1/2Lを希望だと1本になります。
    赤だとドルチェット・ダルバですが、よろしいですか。」
    というので、もちろんOK。
    これ、後でお会計を見たら、ちゃんと1/2Lと書いてあって、8ユーロでした。
    しっかりしたそれなりに楽しめるワインでしたよ。

    で、ワインが少し残っていたので、コースとは別にチーズをオーダー。
    ちゃんと新しいのがいいの、それとも熟成の進んだもの?と聞いてくれました。
    赤ワインに合わせるなら、もちろん後者。
    カステルマーニョのような硬質チーズとタレッジョ、そして洋梨とクルミが添えられてきました。
    ああ、チーズとワインがあればなんにも要らない…そう思える至福のひととき。
    (さんざん食べた後に何言ってんだか、ですって?)

    最後は、ヨーグルトのパンナコッタ。
    何か分からないけれどブルベリーのような色のソースが掛かっています。
    食べたら、南で食べた水牛のミルクのヨーグルトを思い出すような濃厚な味でした。
    程よい酸味が爽やかで、夏にぴったりという感じです。

    カフェで締めて、ご馳走様でした。
    これで55ユーロです。水代もコペルトも入れて。
    ミラノで、これだけの食事をして、この料金は、本当にリーズナブルだと思います。
    2人なら、多分ワインを1人1本は飲まないでしょうし、チーズも食べないでしょうから、
    100ユーロ以下で楽しめます。飲まない人ならもっと安いですね。

    振り返ってみれば、今回もかなり食い意地系の旅だったような気がしますが、
    観光してきたまちは、いずこも素晴らしく、じっくり見ることができてとても良かったと思っています。

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    退会ユーザ @*******
    05/08/26 00:31

    おかりなさ~い

    グラツィアさん、こんばんは、
    もうレポートが出る頃では、と楽しみに待っていました!
    やっぱり、おいしそー、すばらしい充実ぶりに、圧倒されました。
    それにしても、記憶にしっかりと刻み込まれているのも、すごい。

    私が行き損なっているウルビーノ、やっぱり行くべきかしら。
    スポレートも予想通りみたいで、うーむ、いつにするか、
    また家族に、まだ行くの、と言われそうです。

    シチリアも、塩野七生にでてくる地名が次々とあらわれて、
    ためいきがでました。

  • 退会ユーザ @*******
    05/08/25 23:52

    16.ミラノ、8月に開いている美味しい店 PartⅠ

    最後は、ミラノに1泊して帰国しました。
    昨年夏の帰りの飛行機で、辞書を引き引き読んだ新聞に、
    エスプレッソというグルメガイドを出しているところが、2005年版から方針変更し、
    どんなに高くても美味しければよし、ではなく、
    30ユーロぐらいまでで満足の行く食事ができる店を選ぶことにしたという記事がありました。

    今回本屋でそのガイドブックを見つけたので、買ってきました。
    実際には、高い店もたくさん載っているのですが、
    30ユーロ以下で…という店もたくさん載っていて、
    特別なお得マークがついています。

    その本のミラノページを繰って、繰って、繰って…
    見つけたのです、8月のミラノでも開いているお得な店を。
    住所を地図で調べたら、通りが見つかり、しかも簡単にいける場所!
    記述を見ると、ランチタイムなら9.5ユーロからとあり、
    夕食は、コースが35ユーロからとありました。
    変わらぬ質を保ち続けている、ピエモンテ料理とのこと。なかなかよさそう。
    コストパフォーマンスが高いなら、別に30ユーロ以下でなくとも問題なし、
    早速電話をして予約を入れました。

    AURORAという、美味しそうでもなんでもない名前のその店は、
    地下鉄サンタゴスティーノから歩いて5,6分のところにありました。
    (ポルタ・ジェノヴァからの方が近そうでしたが、ロンプラの地図ではわかりにくかったのです)

    店の入り口も、どうってことがないのに、ドアを開けて入って行くと
    そこは、落ち着きのある、クラシックな木の内装。
    奥に広い店で、奥へどうぞと言われるままにずんずん行くと、
    なんと葡萄棚のある庭にも、テーブルがあるのです。
    しかも葡萄がそろそろ収穫してもいいぐらいに実っています。
    きっとこれがあるから、夏も休まないのでしょう。
    聞いてみたら、別にこれでワインをつくるわけではないそうですが。
    ここで、ゆったりとランチを楽しんでみたい!と思いました。

    さて、選んだのは、38ユーロのメニュー・デグスタツィオーネ。コースメニューです。
    この店風のアンティパストに、プリモとセコンドとドルチェはメニューから選びます。
    1品ずつバラでオーダーするよりは、だいぶお得でした。
    このアンティパストがすごい。
    南のように、ドンと1皿山盛りではなく、少しずつ5皿あるのです。
    ○花ズッキーニに、リコッタを入れてさっと焼いたもの。
    ○軽くトーストした薄切りパンにクリームチーズを乗せたものと茹でたペペローネのバーニャカウダ。
    ○小玉葱のマリネ5個。
    ○ラルドの薄切り4,5枚(豚の脂だけの生ハムのようなもの。
    大理石の中でじっくり熟成させたもので、カロリーを無視すれば、本当に美味しいんです。)
    ○ヴィテッロのトンナート(仔牛肉を茹でたものを冷やした薄切りに、ツナソースをかけたもの)5切れ。

    小食の人なら、これでおしまいですね。
    プリモは、昨秋訪れたピエモンテで食べた、懐かしのタヤリンと言う
    手打ちの卵入りロングパスタ、グリーンアスパラのクリームソース。
    クリームが多過ぎず、けっこうあっさりしている中で
    グリーンの色は鮮やかではないけれど、煮てソースに味を出してあるので、
    パスタにソースが絡むとちゃんとアスパラの味がするのです。
    しかも、アスパラはぐずぐずに柔らかくはないので、それだけでも食べられるレベル。
    ああ、しみじみ美味しい…

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    05/08/25 23:48

    15.ウルビーノ! そして前菜に出た黒トリュフ入りオムレツ

    そして最後の訪問地は、行きたかったのに、立ち寄りにくくて行けなかったウルビーノ。
    イタリア半島のアドリア海側の真ん中辺り、アンコーナの少し北にあるペーザロから、
    バスで50分のところにある街なのです。

    ウルビーノは、ラファエッロの生まれたまち、
    賢者と言われたルネッサンス期の君主、フェデリコ・ダ・モンテフェルトロの時代に
    繁栄し、素晴らしいまちづくりを遂げた小都市です。
    ここのドゥカーレ宮殿は、華美なつくりではありませんが、
    上品な美しさを極めた感があり、この中にピエロ・デッラ・フランチェスカの名画、
    「セニガッリアの聖母」「キリストの苔刑」などが展示されています。

    また、サン・ジョバンニ・バッティスタ祈祷所では、
    14世紀に描かれた一連の美しいフレスコ画が見られます。

    ラファエッロの生家も残っていて、公開されています。
    中には、彼が15歳の頃に描いたと言われる、小さなフレスコ画もありました。

    ここは、着いた日の半日と翌日の半日で一通り見て回れるので、
    1泊でもよかったかも知れませんが、2泊したお陰でいいことがありました。
    私が去った後の日曜に提督の祭り「フェスタ・デル・ドゥーカ」があり、
    中世の衣装をまとった人々の行列が行われることは知っていましたが、
    そのフェスタの開始が2泊目の日(木曜)で、
    ドゥカーレ宮殿の中庭で、古典楽器のコンサートがあることが分かったのです。

    4時からと書いてあったので、有料なのか無料なのか、人数の制限があるのかないのか
    何も分からずにとにかく行ってみました。
    コンサートを聴くには…まで言いかけたら、どうぞと無料ですっと入れてくれました。
    でも4時からなのに、4時から準備を始めているような状態で、
    始まったのは、5時近くでした。

    古典楽器は、素朴な、ほっとするような音色でした。
    いろいろな人たちが気さくに聴きに来ていて、
    椅子に座れない人は、柱にもたれたり、砂利の上に座ったり。
    子連れの人もたくさんいて、1人の3,4歳ぐらいの坊やが、
    一番前の柱の横に腰掛け、音楽に合わせて、体をゆすったり、足を動かしたりしています。
    ときどき振り向いて、後ろに立っている両親を確認し、
    また演奏者の方を見ては体を動かしていて、とても可愛らしい光景でした。

    スポレート、ウルビーノ共に山の中のまちで、
    黒トリュフの産地です。
    夏に採れるトリュフと言うのもあって、生のものを売ってもいましたし、
    レストランのメニューにも黒トリュフを使ったものがたくさんありありました。
    何気なくオーダーした、アンティパスト・ミストに、
    生ハムやコッパ、チーズなどの盛り合わせと別盛りで小さなブルスケッタが4切れ付いてきて
    そのうちの1つが、刻みトリュフ入りのオムレツを乗せたものだったときはびっくり。
    運ばれてきたとたんによい香りがして、一番に食べたら、むふん、と鼻腔に香りが広がり、あ~あ幸せ。
    南には南の、北には北の幸せがあるのでした。

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    05/08/25 23:36

    14.思いのほかまち全体が美しかったスポレート

    さて、5泊のリゾート地滞在を終え、ローマに1泊して帰国する友人を見送ってから、
    ローマの北西100kmほどのところにあるスポレートに2泊しました。

    スポレートは、ルネッサンス期の画家フィリッポ・リッピが、
    最後のフレスコ画を書き、その中に、10歳の息子と自分の肖像画を描き入れたという美しいドゥオーモがあるまちです。

    それだけではありません。
    ローマ時代の家や遺跡、初期キリスト教の教会、ロマネスク様式やバロック様式の教会、
    ルネッサンスの芸術…
    さまざまな時代のすばらしい見所がたくさんあるところなのです。

    さらに、それらがすべて歩いて回れる範囲にあり、
    ちょうどチェントロから散歩するのによいぐらい(1kmちょっと)の距離があるところも2箇所ほどあり、
    その途中からのまちの眺めがすばらしかったり、ローマ時代の橋が見えたりするのです。

    まちは、小ぢんまりしていますが、どこを歩いても立ち止まりたくなるほど美しい街並みです。
    小路マニアにはたまらない街のひとつでしょう。
    1日半かけて、ゆっくり歩いてまわりました。

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    05/08/25 23:34

    13.バイアの海底遺跡

    ほかの2グループが帰った後、友人と2人でバイアに出かけました。
    バイアは、50年近く前に海底にローマ時代の遺跡があることが発見されたところです。
    この海底遺跡を、スキューバダイビングやグラスボトムボートで見ることができるというので、
    ボートに乗りに行ったのです。

    私鉄クマーナ線のアルコ・フェリーチェから1つ先のルクリーノで降りて
    バスで5分もしないうちに、バイアに着きます。
    船は、土日にツアーを催行しているので、土日なら予約は要りませんが、
    何人かまとまって予約を入れれば、土日でなくても大丈夫なようでした。
    ただし、説明はイタリア語のみ。

    海底遺跡は、確かに見えましたが、ぼんやりとしか見えません。
    日によってコンディションが違うようです。
    定期的に、遺跡にも育つ海藻を除去しているそうで、除去直後なら、もっとはっきり見えるのでしょう。

    遺跡から発見された石像が、いくつかお城の考古学博物館に展示してあり、とてもきれいでした。
    特に、海底遺跡から発見されたものは、そのイメージが浮かぶように、長方形の展示室の中央が、
    ブルーのガラス(アクリル?)張りの下からライトで照らされていて、
    その面に展示されている像が映るのです。
    まるで、海底にあった状態をイメージしてごらんなさいという感じで。

    お城は海辺の崖っぷちに建っているので、眺めも素晴らしかったですよ。

    今回は、ナポリ・アルテ・カード3日間13ユーロを購入しました。
    博物館は、2箇所が無料、その他は半額になるのですが、ナポリの考古学博物館で、
    カードを見せたにもかかわらずチャージされなかったので、
    その後カポ・ディ・モンテの絵画館と、
    バイアの2つの考古学博物館(バイアを含むカンピフレグレイのエリアは、5つで1つ分とみなされるとのこと)
    全部無料で入れましたし(これだけで13ユーロは越えます)、
    バス、電車にかなりの回数乗ったので、十分元はとれました。
    いちいち切符を買う手間がないだけでも便利でした。

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    05/08/25 23:32

    11.プローチダで昼食を

    その翌日は、プローチダ島へお昼を食べに。
    以前一緒にこの島に滞在したことのある友人夫妻が(そのときはまだお子さんが生まれていなかった)、
    島一番の美味しい店「ゴルゴーニア」で是非また食事をしたいと言うのです。
    もちろん私も、あの店なら何度行ってもいいと思っているし、
    姉たちにも食べさせたいと思うので、またみんなでポッツォーリから船に乗って行きました。

    この店、やはり感動ものです。
    小食の人が多いので(大食は、私と友人男性のみ)「海と山の前菜」を2人前。
    これを7人で食べて、ちょうどよいつまみになる量でした。

    その後は、3人がウニスパゲティ(今まで食べた中で、ここのと、マリーナ・デル・カントーネの「ロ・スコーリオ」のが双璧)
    4人がオマール海老のリングィーネを食べました。
    私は今回はオマールを選択。大きなはさみをもったオマールが半身、でんとついてきます。
    ああ、変わらぬ美味しさ。オマール大好き…
    オマールのおだしをリングィーネがちゃんと吸い込んでいて、オマールがなくたって満足できる味。
    (身もあるにこしたことはないが)

    そしてスズキの一種らしき50cmほどもある魚をアクアパッツァにしてもらいました。
    店の人は、7人ならこのサイズの魚2匹だよと言いましたが、
    身がたっぷりあったので、1匹でみんなもお腹いっぱい。
    レモンのシャーベットを食べ、カフェを飲んで締めくくり。

    ビール大瓶2本、ワイン2Lで、合計199ユーロ。
    この内容で、1人平均29ユーロという安さ。
    やっぱり南イタリアはいい、とみんな大満足でした。

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    05/08/25 23:30

    10.モッツレッラ工場で見学・試食&究極のジェラート

    この宿で、先に来ていた友人家族3人(1人は1歳10ヶ月の幼児)、
    そしてカプリから移動してきた姉や姪3人と合流。7.5人となりました。

    滞在中の1日、みんなでワゴン車でモッツァレッラ・チーズ工場見学に行きました。
    一昨年、本で読んだモッツァレッラ工場を見学したいと思い、
    ネットでサイトを見つけ、そこから見学させてほしい旨のメールを2回送りましたが、
    受け付けませんのメールすら無しでしたので、
    見学を手配してくれる日本語サイトに事前に依頼してあったのです。

    日本語ガイドはなしで、車だけでよいとお願いしたのですが、
    車だけだと、見学はできるが、説明係りはつかないし、試食もできないことになると言われ、
    馴染みのアグリのおじさんに頼めば、小さな工場、つまり日本の豆腐屋さんのようなところなら
    見学できるからまたの機会でもいいなと思ったのですが、
    他の2グループが是非見たいと言うので、泣く泣く日本語ガイド付きの高い方でお願いしました。
    結果的にはとても良かったと思っています。

    なぜかと言うと、そこは水牛を繁殖させ、育てるところからやっていた工場だったからです。
    しかも、有機農法で。
    牧草はもちろん有機栽培。
    規定では、殺虫剤も使用できないので、蝿取りのつぼをあちこちにぶら下げたり、
    蝿の卵を食べる小さな虫をわざわざよそから連れてくるなどしています。

    水牛の赤ちゃんは、生まれるとすぐ、1度も母親の乳を飲むことなく、分離して育てられます。
    母親の乳は、製造に使用するため、赤ちゃん牛には、
    よその、やはり有機農法で育てている牛の乳を買って飲ませているのです。

    水牛には汗腺がないため、体温調節するための泥の池を作ってあったり、
    (この泥は、体について乾いて落ちるときに、体についている虫なども一緒に落とすのだそうです)
    水牛たちが気持ちよく休んだり遊んだりする環境を整えてあったり
    水牛が、健康にのびのび生活できるように工夫してありました。
    このように育てることにより、より濃厚なミルクが得られるのだそうです。

    チーズを作るところは、ガラス越しでしか見られませんでしたが、近くでデモンストレーションしてくれました。

    そして待ちに待った味見タイム。
    ボールに入ったボッコンチーニが運ばれてきてました。
    おいし~~~い!!!!
    今まで食べたどのモッツァレッラよりも、ミルクの味が濃くて、
    気持ちのよい弾力をギュウゥっと噛みしめるとジュワ~とミルクの香りの水分が出てきます。
    ついつい4個も食べちゃいました。

    ここのすごかったところは、このミルクを使った、ヨーグルトやジェラートも生産していること。
    モッツァレッラの販売所でお土産を買い、
    バールでヨーグルトのお土産を買い、
    ジェラートはもちろんその場で食べました。
    ミルクの味が一番よく分かるように、バニラを選択。

    実は、私、甘いものはどうでもいい人なんです。
    でも、ここのジェラートは別。その美味しいことといったら!
    今まで生きてきて良かった~、としみじみ思える味でした。

    自力で、公共交通機関を使って行くのは難しいかも知れませんが、
    機会があったら、是非バールにだけでも立ち寄ってみてください。

    工場見学後、昼食はナポリでピッツァを食べようと、
    工場見学ツアーは、ピッツェリアの前で降ろしてもらうことにして終了。
    2時ごろに、行こうと決めていた「イル・ピッツァヨーロ・デル・プレジデンテ」で卸してもらいました。

    ここは、2年前にできた新しい店ですが、美味しい店として今評判なのだとか。
    美味しくはありましたが、今まで食べた美味しい店と格段に違うという感じではありませんでした。

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  • 退会ユーザ @*******
    05/08/25 23:28

    9.1.2ユーロのワインが美味しかったナポリ近くのリゾート施設に滞在

    この日から5日間の宿は、これまたネットで検索に検索をして見つけたリゾート施設。
    探す条件は、ポッツォーリ近くでキッチン付きであること、公共交通機関利用で行けること。
    見つけたのは、Il Complesso Turistico Averno Damiani というところ。
    ナポリからバスで40~50分(1時間に1本)、バス停は宿の前。
    クマーナ線のアルコフェリーチェという駅からだと徒歩15分ぐらいです。
    2人部屋でハイシーズン90ユーロでした。

    この宿には、アパートメント、バンガロー、キャンプ場と宿泊施設があり、
    プールが3つ、ハイドロマッサージの温水槽、サウナ、
    フットサル兼バスケットボールコート1面、テニスコート4面、子供用の小遊技場があります。

    けっこう古い施設なのですが、ちゃんと手入れしてあって、
    シャワーはちゃんと出るし、キッチン用具や食器はきちんと揃っているし、冷蔵庫はちゃんと冷えるし、
    タオルは毎日換えてくれるし、宿の人たちは感じがいいし、とても快適でした。

    キッチンがあっても食材が調達できないと困るわけですが、
    500mほど歩くと、ミニスーパーや、八百屋がありました。
    もう、これが感動。
    例えば八百屋で桃5個、大きな葡萄2房、トマト5個、茄子3本買って3ユーロ。
    ミニスーパーで売っているノーラベルの地ワインが、1本1.20ユーロ。
    これが、赤も白も微発泡で、冷やして飲むとけっこう美味しいんです。
    生ハムやサラミもその場でスライスしてグラム売りしてくれるし、パンも美味しいし。
    毎日昼は外で食べ、夜は部屋で作り、胃にも財布にもやさしい食事ができました。

    滞在初日の夜だけ、この宿のレストランで食事をしました。
    コッツェ(ムール貝)のインペパータ(胡椒をきかせたワイン蒸し)が、身が大きく、ふっくらしていて、
    また、アサリと海老とプチトマトの入ったショートパスタ(名前は忘れました)は、
    具の火の通し加減がよくて、
    どちらもとっても美味しかったです。

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  • 退会ユーザ @*******
    05/08/25 23:25

    8.パレルモの美味しく安いレストラン&モツ

    あっという間にトラパニ滞在は終わり、パレルモへ移動。
    そこから、2人はミラノへ向かい、私ともう1人は、夜の船でナポリへ向かいます。

    昼ごはんは、ヴッチリア市場へ行きましたが、やはり朝でないと店はもう閉まっています。
    ドライトマトやオリーブなどを買って、たまたま見つけた市場の横のトラットリア「トト」へ。

    これが、地元の人で賑わっている店。
    私たちが入った後に来た人たちは、満席で待たされ、以後1、2組待たされる状態が続いていました。

    前菜を小さい皿に盛り合わせて2つね、とオーダーしたのに、来てみればすごい量!
    焼いた魚、揚げた魚、マリネした魚、刻みレタスに乗せた茹で海老。
    焼いた茄子、パン粉をつけて揚げた茄子、
    ペペローネたっぷりのカポナータのようなもの、茸のピリ辛マリネ。

    プリモに私が選んだのはイカ墨スパゲティ。イカ墨の甘みが感じられる美味しい1皿でした。
    友人が頼んだ海老とトマトのスパゲティが、海老の味がよく出ていて
    かつパンチの効いた辛さで激ウマでした。
    パスタは全品5ユーロって信じられない!!!

    船は午後8時発。
    お昼にしっかり食べたので、夜は軽くすませたいし、
    パレルモ名物の牛モツ煮込みのパニーノをまだ食べていなかったので、
    食後の散歩で見つけたモツ煮込みのある店で買ってから乗船。
    船室で、ワインと共に食しました。
    牛の肺と脾臓をヘットで煮込んだものだそうですが、
    結構さっぱりしていて、おつゆっぽくもなくて、美味しいし食べやすい。
    気に入りました。

    朝は6時30分着ですが、少し早く起きてデッキに出てみました。
    空が白み、右舷にはヴェスビオのシルエット、
    正面には、まだ夜景と言った感じのナポリの街が見えます。
    やがてヴェスビオの左裾から日が昇り…刻々と変わる美しい景色を見ていたら、
    船のオニイサンがヴェスビオだよ、日本ならフジヤマだねと話しかけてきました。
    私が、ヴェスビオは、フジヤマ・イタリアーナだねと言うと、
    彼は、いやフジヤマ・ナポレターナだよ、なんたってナポリはイタリアじゃないからと
    冗談を言ってました。
    そう言えば、イタリア人の先生が、ナポリから来たピッツァヨーロのことを、
    彼は、イタリア語が話せない、ナポリ弁しか話せないのよって言ってましたっけ。

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    05/08/25 23:23

    7.料理自慢のアグリトゥーリズモ

    さて、泊まったアグリのことを少しお話しましょう。
    ネット検索で見つけたお料理自慢のアグリ「ドゥーカ・ディ・カステルモンテ」。
    トラパニの南にあります。
    キッチンのある4人部屋1泊2食付でハイシーズン1人60ユーロ。
    プールやフットサルのコートがあります。
    朝食は、ごく簡単なものが部屋に置いてあり、勝手に食べるスタイル。

    嬉しくもあり、大変でもあったのが夕食。

    庭にテーブルがなが~く繋げられたものが2列セットしてあり、行った順に端から座らされます。
    水とワイン(赤のみ)は飲み放題。
    料理も大皿で、だいたい4人に1つポンポンと置かれ、なくなるとお替りができるので食べ放題。
    前菜、プリモがなんと2種、セコンド、付け合わせ、ドルチェ、そして食後酒まで出ます。
    この食べ放題というのは、大食の私だけでなく小食の友人にも有難いのだそうです。
    少しずつ取れば、残さずたくさんの種類が食べられるのだとか。

    どれも地元の伝統的な料理で、美味しいかったです。
    野菜も肉も、加工食品も全うな味。ちゃんと手をかけて作ってあるし。
    パスタ好きにはプリモ2種というのも嬉しい。

    なにが困るかと言うと、やっぱり南イタリアなので、食事が9時スタートなのです。
    しかも客がけっこう大勢なので、次の料理が出るまでに時間がかかるので、
    食後酒まで飲むと、11時半近くになってやっと終わるのです。
    あと1時間早いと有難いのですけれどね…。

    3泊は結構ゆったりできると思ったら大間違い。
    着いた日が、夜中だったので、それが翌日の行動にも影響し、
    その翌日は、島へ行くのに早起きしたので、部屋でゆっくりする時間はあまりありませんでした。
    それでも、プールで泳ぎはしましたけれど。

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    05/08/25 23:21

    6.漁師体験

    翌日は、エガディ諸島のファヴィニャーナ島へ行きました。
    目的は、ペスカトゥーリズモ。
    随分前の雑誌「エスクァイア」のシチリアのスロウフード特集で見て以来、
    ずうっと体験したいと思っていたのです。

    ペスカトゥーリズモ。
    漁師の船に乗り、漁を見たり、船で美しい景色を見て周ったり、
    船上で漁師の手料理を食べたりするものです。

    今回は、知り合いの仕事先の友人がこの島にいるので、
    事前に、いつごろ行くから船の手配をお願いできないかと連絡していました。
    前日彼に電話すると、明日の朝うちの店までおいで、
    狭い町だから、店はすぐにわかるよと言われたので、訪ねていきました。

    早速船の人に電話してくれて、船へ。
    ところが、この日は風が強く波もあるため、島一周や料理は無理だけど、
    網は仕掛けてあるので、漁はできるけど行くかい?とのこと。

    もちろん行きました。せっかくですもの。
    船で近くの岬付近まで行く間、この島の歴史や、
    かつて鮪の集積場だったところを差して昔と今の話を聞きました。
    そして魚場に着くと、汚れるから水着になりなさいと言われ(もちろん初めから着て出かけました)
    水着姿で網を引き上げることに。
    船の人が1人ついてくれて、1人ずつ交代で引きます。

    鰯、鯵、鯖、ボラのような魚が多かったですが、名前はよくわからないけれど、
    縦縞の魚、横縞の魚、小さいのから、そこそこ大きいのまでいろいろと掛かっています。
    大きな蛸も掛かりました。
    網って、長い時間引くと結構な重労働。エクササイズをしているみたいでした。

    港に向かう途中、魚を網からはずすやり方も教わって、下手っぴながらもお手伝い。
    港に着くとすぐに魚は1m×1.2mぐらいのワゴンに入れられ、早速売り出されます。
    自転車に乗って、買いに来ている人たちがたくさんいました。
    ああ、たたきにして食べたい!
    この島に泊まらなきゃ駄目だ…

    次回は、キッチン付きの宿に1週間ぐらい滞在し、
    風の無い日に、船で島を一周したり、あちこちのきれいなビーチに出かけたり、
    そして上がったばかりの魚を自分で料理して食べるんだと、心に決めました。

    紹介してくれた方の店にご挨拶に行き、鮪の燻製やら、カジキマグロのペーストやらを買い、
    美味しい魚介の店を紹介してもらい、そこで蛸のサラダや鮪の燻製、
    ウニのスパゲティなどをいただきました。
    ここのウニスパは、生のウニではなく、ウニを塩蔵したものを使っているようです。
    言わば、ウニの塩辛と言ったところ。
    生ウニの味わいとは違うけれど、これはこれでまた美味しい。
    イカの塩辛でパスタを作ってみたくなりました。

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    05/08/26 18:52

    塩ウニのスパゲッティ

    グラツィアさん、お帰りなさい。

    前回のように、読むだけで満腹にならないように、今はタイトルに惹かれながら飛び飛びに読んでしまっていますが、重労働のあとの生タコ(大好き)かー、やっぱりはじめはビールで・・・などと勝手にに想像を掻き立たせています。あとでゆっくり読みますね。

    大量の塩ウニ(恐らく塩と少量の酒に漬けたもの)が時々家にあることがあり、いつもワインと生クリーム等でソースを作ってパスタに絡めて食べていますが、その時のウニの塩辛スパゲッティはどんなふうでしたか。ほかに美味しい食べ方があればと思って、よろしかったら参考までに教えてください。

  • 退会ユーザ @*******
    05/08/25 23:20

    5.エリチェにロープウェイ登場&塩田見学

    (前の項に投稿するべき数行を抜かしてしまいました。)

    やっと見つけてチェックインし、部屋に荷物を置いたら、12時を回っていました。
    やれやれ。

    (この項、ここから始まりです。)

    翌日は、遅くまで寝て、ゆっくり朝食。
    料理自慢のアグリトゥーリズモなので、2食付きの宿泊を選んだのですが、
    キッチン付きの4人部屋のため、あとの1食は部屋で食べることも可能です。
    近くのスーパーで、少しの食料と、水やワインなどを買い、
    それからエリチェへ向かいました。

    宿の人が「エリチェは、車で行くと駐車場を探すのがすごく大変だし、おまけに高い。
    フニビオがあるから、それに乗って行くと、見える景色がとてもきれいですよ、」
    と教えてくれたので、
    トラパニのインフォへ行き、町の詳しい地図をもらい、フニビオの駅の場所を聞きました。

    フニビオって何だ?と思って行ってみると、それはロープウェイなのでした。
    フニコラーレ(登山電車)と似た言葉なので、それ系だとは思っていましたが。
    今年開業したばかりで、駅もピッカピカです。
    駅側の無料駐車場に車を置き、黄色い丸い可愛いゴンドラに乗り込みました。
    バスで行くと50分と書いてありましたが、フニビオは15分。
    その間、目の前の海やエガディ諸島、トラパニの南に広がる塩田などが全部見渡せます。

    エリチェは中世の雰囲気が残る、美しい町でした。
    いちばん奥にある城からの眺めは格別。
    でも、レストランはすごく高いとのことなので、またフニビオで下界に下り、
    トラパニの気さくな魚介料理のレストランへ行きました。

    前菜やセコンドは、魚介にしましたが
    プリモは、ずっと食べたいと思っていた、
    ペスト・トラパネーゼ(トラパニ風ペースト)のスパゲティにしました。
    トマトにアーモンドのパウダーが入っているものです。
    トマトの酸味がアーモンドでまろやかになり、とてもやさしい味でした。

    お腹が落ち着いたので、今度は塩田見学。
    といっても、塩田博物館を見て、あとは塩田を歩いただけですが。
    あ、塩田に積んである塩も舐めました。

    スロウフード協会の認定を受けた、昔ながらの方法で作っているメーカーを調べたにも
    かかわらず、
    プリントアウトした資料を、私がドジで自宅に置いてきてしまったため、
    そこへ行けなかった&買えなかったのが残念。
    宿や、塩田博物館の人たちに聞いてみたのですが、彼らは全然知りませんでした。

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  • 退会ユーザ @*******
    05/08/25 23:15

    4.一番幸せでいちばん不幸だった日PartⅡ

    それからが大変。その日の宿は、シチリアの西端、塩田の町トラパニなのです。
    パレルモへ出て高速に乗るのがいちばん早そうなのですが、
    パレルモ、カターニアといった都会は車が多く混み合う上に、運転も過激で、道も分かり難そう。
    ということで、アグリジェントまでもどり、一般自動車道を海沿いに行くことにしました。

    ところが、町から町へ走っているときはすいすいと進むのですが、
    町へ入ると、案内表示が分かりにくく、道に迷ってなかなか町を抜けられないのです。
    これを数回繰り返しているうちに、すっかり夜になってしまいました。

    ようやく、トラパニの1つ手前の町マルサーラに入ったところで、
    案内表示にしたがって右に曲がったら、道が2つに分かれ、案内表示はなくて、
    ただ矢印だけが、両方に向けてついています。
    適当に選んで進みましたが、それらしき道は一向に出て来ず、
    もう10時を回って、人影も無い道で、通りがかりの車を止め、道を聞きました。
    その道をずうっと行けばトラパニだよ、と教えてもらい、進んで行ったら
    本来トラパニの町に入る前に、宿の方へ向かう通りが出てくるはずなのに、
    それを見つけないまま、トラパニの町へ入ってしまっていました。
    (私たちが通っていると思っていた道の裏道だったようで、町の終わりや始まりの表示もなかったのです)

    地図を見たり、通りがかりの人(この町にはまだいました)に聞いたりして
    やっと自分たちの位置を把握し、引き返そうとしたその道は、
    8月第1金曜日の夜、バカンスに向かう車がフェリーに乗る順番待ちで大渋滞。

    辛抱辛抱で、やっと渋滞を抜け、宿へ向かう通りを見つけ、この辺だ…
    と思われる場所に、宿が見つかりません。探しても探しても…
    宿は、アグリトゥーリズモ。市街地ではありません。郊外で夜中の11時半とあっては、人通りはおろか、車すら通りません。

    最終手段です。灯りがともっている人家のインターホンを押しました。
    犬が門の中でワンワン吠える中、2階のベランダから家の人が何事かと顔を出してきました。
    事情を話すと、もっと奥だよと教えてくれたので、お礼を言って先に進みましたが、
    それでもまだ見つかりません。
    再び、人家をピンポン。犬が吠えるので、ご近所の人まで顔を出し、
    みんなでワイワイと寄ってたかって、もっと先だよと教えてくれました。
    (そのときは、必死だったけど、今になってみれば、こんな経験も面白かったと思っています。)

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  • 退会ユーザ @*******
    05/08/25 23:14

    4.いちばん幸せでいちばん不幸だった日PartⅠ

    さて、シチリア3日目。この日は最高に幸せな思いと、
    最高にしんどいことがありました。

    幸せだったのは、パラッツォ・アドリアーノ。
    アグリジェントから北上して、映画「ニュー・シネマ・パラダイス」の舞台になった広場の村です。

    4人のうち2人は2年前に1度訪れているのですが、それでもまた行きたい思いがあり、
    映画の音楽を準備して、広場で聞こうということになったのです。

    広場に着き、「ニュー・シネマ・パラダイス」の博物館(小さな展示場)を訪れたら、
    開館は水曜と金曜のみ。しかも14時~18時(16時だっかな?)。
    今日は火曜日、また駄目だ…と思ってガラス窓から中を覗き込んでいたら、1人の男性登場。
    「中を見たいの?」と。
    そしてすでに鍵を手にしているではありませんか。

    中に入ると、撮影当時の写真がたくさん展示してあります。
    用意した曲を聴きながら、それらをつぶさに見ていたら、
    自然に涙がでてきてしまいました。

    彼(中学の音楽教師で、名はフランチェスコ)が、それを見てこんなので泣くようだったら、奥の博物館を見たらもっと感動するよ、
    とそちらも開けて案内してくれたのです。(はじめに開けてくれたところは博物館ではなかったらしい。)

    博物館もたいして大きなところではありませんがもっと興味深い写真がたくさん展示してありました。
    写真の写真を夢中になって撮っていると、
    今度は、ずっと前にダイアモンド・ビッグ社で出していた雑誌「トラベル・フロンティア」創刊号に出ていた
    この村の村長さんがやってきました。

    ひとしきりお話を伺った後、みんなで写真を一緒に撮り、
    日本に帰ったら、多くの人にこの村のことを伝えてくださいねと、
    A3サイズの映画ニューシネマ・パラダイスの広場の絵や、
    本当のパラッツォ・アドリアーノの絵、カレンダーなどをセットにして大きな封筒に入れたものを
    全員にプレゼントしてくださいました。

    それだけでも感動だったのに、フランチェスコが、村を案内して歩いてくれ、
    ここがアルフレードが階段に腰掛けていた場面を撮影した階段、
    ここが、マンマがトトのお尻を叩いた場面を撮影した小路、と教えてくれたのです。

    最後に、お昼を食べるなら、僕の兄のやっているレストランがあるから、そこがいいよと
    連れて行ってくれました。
    後でそこで食べる約束をし、お礼を言って彼とも別れた後、広場に戻って大撮影会。

    その後、バールでビールを飲んで一息ついていたら、
    バールのオバチャンが、あななたち、お昼はどこで食べるの?
    ・・・・がこの村ではいちばん美味しいのよ、と教えてくれたのが、
    さっき、フランチェスコが案内してくれた店だったので、
    安心して、食べに行きました。

    明るく小ぎれいで、本当に美味しい店で、
    私たちのテーブルの給仕をしてくれたのが、16歳の息子リコ君。
    彼は、好奇心旺盛で人懐こい子で、自己紹介から始まり、
    いろいろなことを私たちに話したり、聞いたりしてきました。
    お腹一杯になり、ドルチェは食べないと言おうとしたら、
    小サイズのカンノーリ(リコッタチーズのクリームを詰めた焼き菓子)を
    「僕からのプレゼント」と言って、サービスしてくれたのでした。

    午前中で切り上げるつもりだったのに、もう4時近くになってしまいました。
    予想以上に充実したパラッツォ・アドリアーノを後にし、
    予定していた「ゴッド・ファザー」縁の地コルレオーネ村へ。
    こちらには、たいした思い入れもなく、比較的近いのでついでに寄っただけなのですが、
    はっきり行って、見るべきものはなにもありませんでした。

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    05/08/25 23:11

    3.ピアッツァ・アルメリーナ、カルタジローネへ

    翌朝、レンタカーを借りて、西へ向けて出発。
    4人とはいえ、私ともう1人はパーパードライバーなので、もっぱらナビ役。
    友人2人が交代で運転してくれました。

    まずは、2年前にシチリアを訪れたときに、時間の都合で断念したピアッツァ・アルメリーナへ。
    もう、素晴らしいです。モザイクが最高です。
    これが紀元前3世紀頃につくられたなんて、なんとすごいことでしょう。
    あまりきれいに汚れが落とされていないのですが、それでも美しいし、楽しい。
    モザイク・クリーニングのボランティア募集なんてあったら、もう志願しちゃいます。
    日が翳るとよく見えるので、ときどき太陽に雲がかかるのを待ちながらゆっくり見学しました。
    写真満載の本も購入しました。
    フィルムに、当時あったと思われる部分の図が描かれていて、それを写真に重ねると
    当時の様子がわかるようになっているページもあり、なかなか素敵な本です。

    その日の後半は、陶器の町カルタジローネへ。
    丘の上のドゥオーモへの階段の蹴上がりの部分が、全段陶器のタイル張りになっている階段を見るためです。
    町の駐車場に車を置き、途中で道を聞きながら歩いて行き、
    小路から広いところに出たところで見回せば、
    突然右側にその階段は出現しました。

    タイルの模様を見ながら、ゆっくりゆっくり上ります。
    1段1段模様が違い、上下の段との色のバランスがよく、本当にきれいです。
    タイルの写真を撮りながら、あれが面白い、これがきれいだと上っていたら、
    214段はあっというまでした。

    この日は、南西へ下ってアグリジェント泊。
    ホテルのレセプションのオニイサンが、
    明日午前中に日本人の団体の遺跡見学ツアーがあるから、
    もし希望でしたら、いっしょに行けますよと、親切に言ってくれました。
    私たちは遺跡は見なくていいのというと、すごく怪訝な顔をされたので
    2年前に見ましたから、というとなんでアグリジェントに来てるんだ?という顔をされてしまいました。

    宿も安くないのですが、明日の移動を考えて、ちょうどいい町がアグリジェントだったのですもの。
    宿の庭のレストランからは、遠くにライトアップされたコンコルディア宮殿などが見えてなかなかよかったです。
    さっき近くを通ったときは、一方の側面が修復のために覆われていたのですが、
    丘の上から見るとちょうど隠れる部分だったのです。

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    05/08/25 23:10

    2.カターニアは、けっこう旨かった

    わずか3泊、正味2日半のマルタ観光を終え、早朝の船でシチリア島のカターニアへ移動。
    お昼はトラットリアで魚介料理を食べました。
    前菜がずらりと並ぶテーブルから、好きなものを取っていただきました。
    丸ごと茹で上げた蛸があり、これは?
    ときいたら、さすがにそれは適当に切り分けて持ってきてくれました。
    レモンと塩とオリーブオイルでシンプルに。
    やっぱりイタリアは美味しい!

    タクシーのおじさんお勧めの、ガイドブックにも出ていた甘いもの屋さん、スピネッラで
    ピスタチオのジェラートを食べました。ピスタチオの香ばしく濃厚な味が見事。
    この店、春と秋はカンノーリがものすごく美味しいのだと運転手氏。
    夏は、母羊がミルクを子どもにあげなくちゃいけなくて、
    いいミルクが入らないから作れないのだとか。

    カターニアは、ドゥオーモのみを見学し、後はのんびりと休憩。
    夜に、ロンプラに出ていたピッツェリアへ行きました。
    この店、薪釜とカウンターだけの小さな店で、街の人たちはどんどんテイクアウトして行ってました。
    私たちはカウンターに座り、ビールとピッツァ。
    ロマーナという、トマトソースとモッツァレッラにアンチョビを入れたシンプルなものを選び、
    次々とピッツァを焼くのを見ながら熱々を頬張りました。

    ナポリピッツァほど、巨大でなく(日本人にはお手頃サイズ)、縁も厚くないけれど、
    生地はもちもち、具のバランスも抜群。
    なんと言っても、2.5~3ユーロ、高くても4.5ユーロという嬉しいお値段。
    大満足でした。

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