レポート

初心者のアンコール

公開日 : 2007年03月19日
最終更新 :

私個人の経験と主観でレポートを書かせていただきます。初心者の方の参考にしていただければ幸いです。

〔シェムリアップ 5日のツアー〕
◎ベトナム航空   11時発で19時半着(現地時間17時半)
ホーチミン乗り換え。乗り換え後の飛行機でもサンドイッチは出ますが、初日夕食が必要な場合、ホーチミンで済ませれば、簡単です。
◎シェムリアップ   薄っぺらな発展途上の観光の街
自転車で回れるくらいの小さな街。観光客相手に急遽作られた感じ。
人は温和で、中国人ほど商売上手でもなく、インド人ほどしたたかでもない。観光客をカモにする人もいますが、その辺もまだまだ。
ただ、夜は暗く、女性の一人歩きには不安あり。
また、交通事故には注意。交通ルールなどありません。それほど飛ばしてはないものの、ガイド曰く「現地の相場は、死亡事故で15万円の賠償。処罰はない。」・・・当てられ損になります。
なお、3月日中は強烈に暑い。こちらの真夏日以上です。
◎トゥクトゥクは、街中なら1ドル、アンコールワットの往復(朝日観光に1時間くらいなら待ってくれます。片道15分くらい)で5ドルでした。
もちろん、交渉は必要です。毅然とした態度で交渉してください。
◎ショッピング   特産品は少なく、多くは輸入品かな?
「アンコール・ショッピング・センター」・・・いいものもありますが、値段はそれなり。相場を調べるため行きました。
ところで、そこの店員の労働条件は・・・一日12時間、週休一日。日給は階級別に1ドルから8ドル+業績給。店員の必死さが理解できます。
「オールドマーケット」・・・確かに安い。上記お店の半値で買える。安物しかないものの、Tシャツやマフラー(シルクはダメ、綿はおすすめ)で2ドル以下、クロマーなら1ドル以下で買えます。(数量により値段交渉)
遺跡近くにある露店や売り子からは、もっと値切れる場合もあります。
◎マッサージ 安いけど下手。観光客向けの店は多く、1時間4ドル~。「アンコールマッサージ」はまだマシ。
◎観光   私はアンコールワットとトンレサップ湖がよかった
「アンコールワット」「アンコールトム」「タブローム」は一度行って、ご判断ください。
「ワットの朝日」や「プノンバケンの夕日」はどちらでも。
「ロリュオス遺跡」は、パスしてもよかったと思いました。
「バンテアイスレイ」は彫刻が見事。持って帰りたいと思いました。
「トンレサップ湖」は、行く途中に何件もの民家が竹細工や(椰子の汁かな?)煮て作った飴(おいしいですよ)を売っています。高床式の物置のような家で、小さな子供を抱えて生活をしている人が多く、さすがの私も値切りは控えました。団体では難しいでしょうが、こんなところで車を止めて、買って上げて欲しいと思います。湖では、小船で寄ってくる物売りはしつこい。でも、生活に必死なんでしょうね。子供はかわいかったです。
◎チップ   どこでも1ドルを期待されますが、必要はない。0.5ドルのおつりで1000リエルを2枚くれます。それをチップにすればいいと思います。ちなみに、私の場合、いらない小物をたくさん持って行きます。ちょっと相手をしてくれた人や出会った子供に上げたりします。捨ててもいいようなものをこんな形で処分することには、ご批判もあるかもしれませんが、私なりのコミュニケーションのとり方です。
◎内戦の影響
冒頭で「薄っぺらな…街」などと書きましたが、内戦の事情を知れば、やむないことと思います。またそれ以上に、自分の感性があまりに鈍かったためとも感じさせられました。
ガイドと仲良くなるにつれ、ふと何かの話の折に少しだけ彼が当時10才のころの話をしてくれました。
「怖くて逃げ続けた。日中は密林に隠れ、日が沈むたびにタイ国境を目指して歩いた。飢えや病に倒れる者、地雷を踏んだ者は全員見捨てた。父と兄は殺された。自分は生き残り、タイの難民キャンプにたどり着いた。そこで出会った日本人が日本語を教えてくれた。」

私はボランティアも寄付もしませんし、なによりえらそうなことは言える立場でもないのですが、
カンボジアでの経験を大切にし、少し自分を変えることができたなら、観世音菩薩も少しは笑みかけてくれるかな?・・・勝手にそう思いながら、このレポートを書いています。

遺跡観光は少し歩きますが、お年よりも多かったですよ。ツアーであれば、問題なくいける場所です。検討されている方は、ぜひ行ってみてください。私はお勧めします。

  • いいね! 0
  • コメント 2件

2件のコメント

  • 参考にさせていただきますね

    来週からアンコールワットに一人旅します。(ちなみに女性です)
    いちおうパックツアーですが、飛行機とホテルだけって感じなので
    食べるところとかは自分で探さなくちゃ。。。(^^;
    不安なこともたくさんあるのですが、めーいっぱい楽しんできます!

    • いいね! 0
    • コメント 1件
    07/05/26 01:18

    お気をつけて行ってらっしゃい

    暑さと食中毒には注意してくださいね。
    楽しい思い出がいっぱい出来ることを祈っています。

    • いいね! 0
    • コメント 0件
  • 07/03/19 09:47

    Re: 初心者のアンコール

    拝見しました。
    高みからの観光旅行、って感じで、結構驚きました。
    たまにwgさんタイプの旅行者に海外で会うこともありますが、結構いるんでしょうね。

    カンボジアにもマッサージってあるんですねえ、知らなかった。高級ホテル内だけかと思ってました。タイマッサージみたいのかな。

    どういった視点で他人が旅行してるかがわかっておもしろかったです。

    • いいね! 0
    • コメント 1件
    07/03/22 03:04

    考えさせられます

    おっしゃるとおりで、高みの見物でした。
    ちょうど日本とカンボジアとの経済格差くらいに高いところから見ていたと思います。

    ご指摘を受け、ふとこんなイメージが浮かびました。
    「日本丸という超大型船の甲板の上から、今にも沈みそうになっている小船のカンボジア船を見ている自分」です。
    その上、「もしカンボジア船が沈みそうになったら、ロープの一本くらいは投げるでしょうが、決して自分は飛び込まないだろう」ということです。
    そして多分私は、「沈み行くカンボジア船を見ながら、日本丸がこうならないためには何をしたらいいのかと考えている」と思います。
    また、「日本丸とは運命を共にする覚悟をしっかりと持っておく必要があるな」とも考えます。
    私はここから離れられないと思います。

    ただ、私はカンボジアが好きになりました。
    私は、私のカンボジアとの関係はこれだけで十分だと考えています。

    これからいろんなところを旅したく、そこで得た経験をよく消化し、よりしっかりとした柔軟な考えを身に着けるよう努力したいと思います。
    ご意見ありがとうございました。


    マッサージの件ですが・・・
    一軒は、タイ式マッサージでした。シヴォタ通りにある中の一軒で、全く観光客用の店と思いました。出稼ぎのお姉ちゃんみたいなのがお店の前にたくさん座っています。技術は値段相応で、チップの要求もしつこいですが、会話は楽しめました。
    もう一軒は「アンコールマッサージ」で、盲人の店です。日本式按摩に近いマッサージです。最初、夜は明かりが薄暗く、パスしました。日中行くと、やや汚いですが、きちんとしたところでした。熟練とはいえぬものの、真面目にしてくれました。タオルは換えてくれるのですが、多分前の何人かの客の整髪剤の匂いでしょうか、それらが絡みつきながらしっかりそのベッドに残っており、つらかったです。