私個人の経験と主観でレポートを書かせていただきます。初心者の方の参考にしていただければ幸いです。
〔シェムリアップ 5日のツアー〕
◎ベトナム航空 11時発で19時半着(現地時間17時半)
ホーチミン乗り換え。乗り換え後の飛行機でもサンドイッチは出ますが、初日夕食が必要な場合、ホーチミンで済ませれば、簡単です。
◎シェムリアップ 薄っぺらな発展途上の観光の街
自転車で回れるくらいの小さな街。観光客相手に急遽作られた感じ。
人は温和で、中国人ほど商売上手でもなく、インド人ほどしたたかでもない。観光客をカモにする人もいますが、その辺もまだまだ。
ただ、夜は暗く、女性の一人歩きには不安あり。
また、交通事故には注意。交通ルールなどありません。それほど飛ばしてはないものの、ガイド曰く「現地の相場は、死亡事故で15万円の賠償。処罰はない。」・・・当てられ損になります。
なお、3月日中は強烈に暑い。こちらの真夏日以上です。
◎トゥクトゥクは、街中なら1ドル、アンコールワットの往復(朝日観光に1時間くらいなら待ってくれます。片道15分くらい)で5ドルでした。
もちろん、交渉は必要です。毅然とした態度で交渉してください。
◎ショッピング 特産品は少なく、多くは輸入品かな?
「アンコール・ショッピング・センター」・・・いいものもありますが、値段はそれなり。相場を調べるため行きました。
ところで、そこの店員の労働条件は・・・一日12時間、週休一日。日給は階級別に1ドルから8ドル+業績給。店員の必死さが理解できます。
「オールドマーケット」・・・確かに安い。上記お店の半値で買える。安物しかないものの、Tシャツやマフラー(シルクはダメ、綿はおすすめ)で2ドル以下、クロマーなら1ドル以下で買えます。(数量により値段交渉)
遺跡近くにある露店や売り子からは、もっと値切れる場合もあります。
◎マッサージ 安いけど下手。観光客向けの店は多く、1時間4ドル~。「アンコールマッサージ」はまだマシ。
◎観光 私はアンコールワットとトンレサップ湖がよかった
「アンコールワット」「アンコールトム」「タブローム」は一度行って、ご判断ください。
「ワットの朝日」や「プノンバケンの夕日」はどちらでも。
「ロリュオス遺跡」は、パスしてもよかったと思いました。
「バンテアイスレイ」は彫刻が見事。持って帰りたいと思いました。
「トンレサップ湖」は、行く途中に何件もの民家が竹細工や(椰子の汁かな?)煮て作った飴(おいしいですよ)を売っています。高床式の物置のような家で、小さな子供を抱えて生活をしている人が多く、さすがの私も値切りは控えました。団体では難しいでしょうが、こんなところで車を止めて、買って上げて欲しいと思います。湖では、小船で寄ってくる物売りはしつこい。でも、生活に必死なんでしょうね。子供はかわいかったです。
◎チップ どこでも1ドルを期待されますが、必要はない。0.5ドルのおつりで1000リエルを2枚くれます。それをチップにすればいいと思います。ちなみに、私の場合、いらない小物をたくさん持って行きます。ちょっと相手をしてくれた人や出会った子供に上げたりします。捨ててもいいようなものをこんな形で処分することには、ご批判もあるかもしれませんが、私なりのコミュニケーションのとり方です。
◎内戦の影響
冒頭で「薄っぺらな…街」などと書きましたが、内戦の事情を知れば、やむないことと思います。またそれ以上に、自分の感性があまりに鈍かったためとも感じさせられました。
ガイドと仲良くなるにつれ、ふと何かの話の折に少しだけ彼が当時10才のころの話をしてくれました。
「怖くて逃げ続けた。日中は密林に隠れ、日が沈むたびにタイ国境を目指して歩いた。飢えや病に倒れる者、地雷を踏んだ者は全員見捨てた。父と兄は殺された。自分は生き残り、タイの難民キャンプにたどり着いた。そこで出会った日本人が日本語を教えてくれた。」
私はボランティアも寄付もしませんし、なによりえらそうなことは言える立場でもないのですが、
カンボジアでの経験を大切にし、少し自分を変えることができたなら、観世音菩薩も少しは笑みかけてくれるかな?・・・勝手にそう思いながら、このレポートを書いています。
遺跡観光は少し歩きますが、お年よりも多かったですよ。ツアーであれば、問題なくいける場所です。検討されている方は、ぜひ行ってみてください。私はお勧めします。