レポート

ナポリ中央駅のシニアスタッフ

公開日 : 2007年05月06日
最終更新 :

先日、ナポリからローマの移動にユーロスターAVを利用しました。噂通りの豪華で清潔な車両に感動したのですが、ナポリ駅で切符を購入した時のことです。
みどりの窓口のようなオフィスに入ると、窓口の外で紺のブレザー(らしき)を着たおじいさん(70歳くらい)がその場を仕切っていました。「どこへ行くんだ?」「何人だ?」「何等車だ?」と英語で私に聞きつつ、メモをします。が、あまりに手が震えているためまったく読みとれない文字でした。
事前にネットで調べて発着駅の時間や列車番号など、必要な情報は全て紙に書いて持っていたのですが、橋渡しをしてくれるのだなぁと認識しました。
私の番になると、そのおじいさんは窓口のお兄さんにメモは渡さず口頭でその情報を告げました。すると窓口のお兄さんは、今思えばおじいさんの言葉を気のせいか無視する感じで、私に再度同じ質問をしてきたのですが、そのときも念のため本人に確認してるのだと思ってました。
切符を受け取り、オフィスを出るとおじいさんがついてきました。窓口にはまだまだ並んでいる人達が沢山いたのですが、明らかに不慣れそうな東洋人は私たちだけだったので、心配して刻印機の場所まで教えてくれるのか。分かってるのに…。でも友人と二人で2ユーロのチップを渡して「ありがとう」とお礼を言いました。
すると、「10ユーロくれ!」と言ってくるのです。やっぱりそうきたか~と思いつつもきっちり「NO」と言って急いで電車に乗り込んだのですが、そもそもこの人は本当に駅の職員だったのでしょうか。。
最初からオフィス内に居たことと何らかのピンバッチをしていたことで職員なんだと疑いもしませんでしたが、後になってみてアレ?と。ちなみに窓口の人たちは皆若くカラフルな私服を着ていました。
特に害は無かったのですが、後になってみて、そもそも失業率の高いイタリア南部で年配の方を再雇用?するシステムなんてあるだろうか…と思わずにはいられない出来事でした。



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1件のコメント

  • Re: ナポリ中央駅のシニアスタッフ

    そういえば、そんな感じの人がいましたね。
    私たちが窓口で切符買ってると、「彼はスマイル
    がなさ過ぎる。」なんて講評していましたが。
    いったい何する人なのと思っていました。

    ミラノでみかけたお客さん係りは
    派手な、工事中みたいな黄色と赤の縞いりの蛍光塗料
    の入ったチョッキをきてましたから
    あのおじさんは私設なんじゃないですか?

    私はソレントで若者たちに「エイズと麻薬撲滅のための署名」
    を頼まれ、署名したら「金をくれ」といわれ、10セント
    だしたら「20ユーロじゃなきゃだめ」といわれました。

    そこまでやる義理はないので、「これしかないんだ」と
    いっていってしまいました。

    ナポリでは乳母車をおして歩いていた女に突然「金をくれ」
    と手を差し出されました。まったくイタリアはおかしな国です。

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    • コメント 2件
    07/05/06 18:12

    お客さん係は存在するのですね。

    ミラノにもいるんですね!
    以前ドイツの駅では自販機の所にもきちんと係りの人がついていて、操作方法を丁寧に教えていましたが、その人たちは誰の目からも制服だとわかるような服を着ていました。

    今回ちょうど私たちの番になったとき、すぐ後ろで割り込みを巡って喧嘩が始まり、「若干出発まで時間のある私たちは順番を譲るべき?」と、オドオドしたのですが、そのおじいさんが「みんな並んでるんだ!」と一喝してくれて心強かったんです。
    せっかくなので元から『一等車』に乗る気まんまんでいたところ、「席はそんなに変わらないんだから安い二等車にしろ」としきりに勧めてきたり、悪い人ではないとは思ったのですけどね。(ちなみに一等車に乗りましたが…)

    けれど、今回利用した交通機関の時間は全て正確だった上、街歩きなどでもとくに危険を感ることもなく、この出来事以外は私にとっては拍子抜けするようなイタリア旅行でした。