先日、ナポリからローマの移動にユーロスターAVを利用しました。噂通りの豪華で清潔な車両に感動したのですが、ナポリ駅で切符を購入した時のことです。
みどりの窓口のようなオフィスに入ると、窓口の外で紺のブレザー(らしき)を着たおじいさん(70歳くらい)がその場を仕切っていました。「どこへ行くんだ?」「何人だ?」「何等車だ?」と英語で私に聞きつつ、メモをします。が、あまりに手が震えているためまったく読みとれない文字でした。
事前にネットで調べて発着駅の時間や列車番号など、必要な情報は全て紙に書いて持っていたのですが、橋渡しをしてくれるのだなぁと認識しました。
私の番になると、そのおじいさんは窓口のお兄さんにメモは渡さず口頭でその情報を告げました。すると窓口のお兄さんは、今思えばおじいさんの言葉を気のせいか無視する感じで、私に再度同じ質問をしてきたのですが、そのときも念のため本人に確認してるのだと思ってました。
切符を受け取り、オフィスを出るとおじいさんがついてきました。窓口にはまだまだ並んでいる人達が沢山いたのですが、明らかに不慣れそうな東洋人は私たちだけだったので、心配して刻印機の場所まで教えてくれるのか。分かってるのに…。でも友人と二人で2ユーロのチップを渡して「ありがとう」とお礼を言いました。
すると、「10ユーロくれ!」と言ってくるのです。やっぱりそうきたか~と思いつつもきっちり「NO」と言って急いで電車に乗り込んだのですが、そもそもこの人は本当に駅の職員だったのでしょうか。。
最初からオフィス内に居たことと何らかのピンバッチをしていたことで職員なんだと疑いもしませんでしたが、後になってみてアレ?と。ちなみに窓口の人たちは皆若くカラフルな私服を着ていました。
特に害は無かったのですが、後になってみて、そもそも失業率の高いイタリア南部で年配の方を再雇用?するシステムなんてあるだろうか…と思わずにはいられない出来事でした。