レポート

イルケシュタム国境越えについて

公開日 : 2007年06月17日
最終更新 :

さっきNHKで中国とキルギスの国境の町、イルケシュタムが出ていたので2週間前ここを通った時に体験したことを報告します。

カシュガルからはウルグチャト乗り換えの乗合タクシー43元で中国側国境まで行き、出国してから3キロほど歩き検問。ここからは徒歩禁止なので役人が大型トラックをヒッチハイクしてくれ、それに乗って3キロほど行くとイルケシュタムの国境。話に聞いていた、賄賂を要求されるとかいうこともなく、終始フレンドリーなまま入国できた。

しかし、ここから隣町のサルタシュまでの80キロあまりに公共交通機関はなく、(国際バスの途中乗車は不可)一般車はめったに通らないため、大型トラック(カマス)をヒッチハイクするしかない。 近所の子供達も手伝ってくれたがその日はつかまらず、町の2軒しかないホテルは満室だったので町から離れた岩陰で野宿することに。
体感気温は5℃ほどで、寝袋を持っていなかったら危なかった。
しかもテレビ見て知ったけど野生のオオカミが出るらしい。知らなくて良かった。
次の朝、停まっていたカマスに下手なロシア語で片っ端から声をかけ、15台目くらいにやっと乗せてもらった。 500ソム(1700円)を払うなら、という条件だが、オシュまでのデコボコだらけの山道を15時間、ほとんど休まず運転と修理を繰り返した運転手はまさにプロだった。 途中、検問所が10箇所以上あり、賄賂を払ったりケンカしたりしながらなんとか通ってる、という感じ。
なおオシュは確かに治安はよくはない。夜の一人歩きは危険。

外国人登録をして、帰りは国際バスで直接カシュガルまで帰ったが、行きは2500円でいけた道を賄賂含め8000円以上かかった。
しかも国境の検問は個人の10倍厳しく、出国してから中国に入国するまで7時間もかかった。

俺は運のいい方だったが、会った旅行者は皆「あの国境は二度と通りたくない…」と言っていたので参考までに。
あと旅行人ノートにキルギスの日本との時差は-4と書いてあるけど正しくは新疆時間と同じ-3です。これで痛い目見ました…

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