5月29日・・・④「やり残し第2弾、ミュージアムクォーター」

ミュージアムクォーター入り口でパンフを渡され、訳のわからんショートムービーを見せられる。
現代美術の紹介のようでしたが、時間を無駄にしたようで思わずゲンナリ。

「ルートヴィッヒコレクション」

ここも前回、行かなかった重要な美術館。
ちょうど僕の旅行期間中にスッポリ閉まっていた、思い出深き場所。

この日は開いており、入場料がタダの期間中。
前回のアンラッキーが、今回で挽回できたようで嬉しい。

現代美術はパッと見て理解不能の作品が殆どなのですが、たまに気になった作品の前で立ち止まって、意味を考えてしまうところが好きです。

お目当てのポップアートは、期待ほどたいして作品が展示されていませんでしたが。


「レオポルド美術館」

[THE NAKED TRUTH]と銘打たれた美術展が開催中でした。
クリムト、シ-レ、ココシュカなどの世紀末美術の特別展示。

どうやらフランクフルトのほうでも展示があるようで、ウィーンとでは
展示されている作品が少し違うみたい。
クリムトのヌーダ・ヴェリタスも、こちらレオポルドに貸し出し中。
ウィーン展の目玉はクリムトの「ダナエ」でしょうか。
プライベートコレクションなんて、こういった機会でないと見られませんからね。
ちょっと時代がさかのぼって、ハンス・マカルトの「5つの季節」なども展示されており、こちらも好きな絵です。


しかし、どの美術館も冷房が効いておらず、水分補給(ビール)が止まらない。

ビールも館内も、冷やしすぎないのがウィーン流か。

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  • 5月29日・・・⑤「ウィーン観光ハイライト、リヒテンシュタイン美術館」

    時刻は夕方4時過ぎ。

    ハンガリーでのんびりする為、ウィーン観光に割ける時間が今日と最終日の半日ほどしかなく、1日でスタンプラリーみたいに周ってしまった。

    目も回ってしまいそうで、気持ち悪い。

    とりあえず時間もないので休んでもいられず、地下鉄乗り継ぎでヴォティーフ教会近くのショッテントーア駅へ。

    ここからリヒテンシュタイン美術館近くまでのバスが出ています。

    歩くには中途半端に遠い距離。路面電車よりは、バスのルートの方がわかりやすかったです。

    公園のの門をくぐると、近代的なガラス張りの入り口を持つでっかい美術館が、勇壮に建っています。

    入り口から入ると、メチャ涼しい。なんとビジターに優しい美術館。
    新しいだけあるなぁ、と変な感心。

    服につけるバッジタイプのチケットを購入すると、日本語の作品案内が渡される。
    どうやらこの美術館、作品紹介やアーティストの名前は作品の脇にないらしい。やはり他の美術館とは一味違うぞ。

    1階、2階に展示があり、主な絵画の2階のようだ。一階フロアど真ん中に豪華な馬車が一台、デン!と置かれている。
    とりあえず一階から見ようと、荷物を預け、見学する。

    右側入り口から入って馬車を通りすぎ、左側の2部屋が書庫になっている。
    内部はプルンクザールほど凝った造りではないけれど、100年以上前の本まである。

    しかし、この部屋で呼びとめられる。

    どうやら一階部分は特別展示のようで、一般の入場券では入れないらしい。

    ふん、もう遅いわ。

    じっくり見終わった後に指摘されてもなぁ。。。

    あやまって許してもらいましたが、この美術館に行かれる方は注意されたし。
    よくみれば、僕の入った右側入り口において、名前の確認を行っているようで。ネット予約か電話予約のみなのかも。

    2階部分の絵画コレクションは素晴らしいの一言です。

    なんといっても目玉はルーベンスの連作、「デシウス・ムスの生涯」でしょうか。マリー・ド・メディシスの生涯にも負けないくらいの傑作だと思いました。

    コレクション以外にも、各部屋天井も注目です。
    全ての天井にフレスコ画があり、コレクションを見た後に天井を見上げていたら、首が痛くなってしまった。

    階段天井部分にも巨大な天井画がありますが、入り口から左側の階段天井画は
    損傷が激しいようで、幕が張られていて非公開でしたが。

    ミュージアムショップの図録に日本語版はなし。
    作品紹介に日本語版があったことを考えれば、これから作っていく可能性もあるでしょうが。リヒテンシュタイン家で作った赤ワインなども売られていました。かなり興味があったのですが、手提げカバンに入らなかったので諦める。

    美術館を出る頃、午後6時前。
    ブルクシアター開演が午後7時ですので、夕食の時間くらいはあるかなぁ?

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    5月29日・・・⑥「ブルクシアター」

    開演時間にあわせ、ブルクシアター付近のケラーで白ワインと焼きソーセージの食事。ブルクシアターは開演30分前にしか入れない。

    結構のんびりしながら15分前に入館。
    パンフを購入して自分の席を確保し、あたりを見まわす。

    バルコーンはガラガラ、ガレリー、パルケットはほぼ満員状態で僕の周りの席は一列カラッポ。寝転んで見られそう。

    やがて上演時間になり、劇が始まる。

    しかしそもそも、ドイツ語も介さない僕がドイツ語の芝居を見たらどうなるのか?

    眠くなります。

    ドイツ語のセリフがが呪文のように聞こえて、心地よく眠れそう。


    劇の内容は寝台列車を舞台にしたドロドロの三角関係の話のようですな。
    睡魔を我慢してジッと観劇していると、観劇のコツをつかんできたのか、
    結構見入ってしまった。

    パントマイムな動きで笑いを誘ったり、水深10cm程のプールに腹から飛び込んだり、体を張った演技は言葉がわからずともなかなか楽しめました。

    さすがプロは違いますな。


    劇の合間の休憩時間に、シアター内のクリムトの壁画を見に行く。
    クリムトが描いた壁画はパルケットの入り口から入り、シアター出入り口両脇の天井にあります。

    クリムト後期の画風とは全然違いますが、写真のようでしかも幻想的で色使いも綺麗。ウィーンにおいてクリムトの絵画を見るのは至福のひとときです。


    劇終了後、小腹がすいたのでケルントナー通り近くのカフェ、ハヴェルカへ行く。

    夜11時以降も開いている有名カフェはなかなか無いです。
    ハヴェルカの内装は以前と変わらず、来ている人も静かな客層で時が止まっているような錯覚を覚える。

    メニューがないのは何故だろうか?
    モカやメランジェ、パンケーキ以外にどんなものを置いているのか謎です。

    モカと名物のパンケーキを注文。
    パンケーキはちょうどオペラが終わる時間帯にあわせて焼いているのか、ホカホカです。

    このパンケーキ、切り分けてあるので豪快に手でつまんで食べます。
    中にジャムが入っており、苦いモカと愛称がいいです。

    最後のウィーンの夜、寝酒はやめてカフェでのんびり過ごす。
    明日の今ごろは、ハンガリーのブダペストで何をしているんだろう、と考えつつ。