レポート

カナダとフランスへ行ってきました (2008)

公開日 : 2008年06月21日
最終更新 :

(4月に行って5月の連休に戻ったので、帰国してからだいぶ経ってしまったけど、レポートします)

カナダのバンクーバーに行っていた知り合いがもうすぐ帰国するので、それまでに、一度行ってみようと思って、旅行することにしたのです。
バンクーバーに行くなら、東海岸のモントリオールやケベック市にも行ってみたいと思い、
モントリオールまで行くなら、フランスはそれほど遠くはなさそうで、ついでに、フランスへも行くかと、、、。
出発したのは、4月中旬です。

ルートは、日本→バンクーバー(ビクトリア含む)→モントリオール→パリ(フランス)
帰りは、行ったコースを戻ってきました。帰りにケベックに寄りました。
(コースは、飛行機の切符が安そうだったので。他にも安いルートはあるかも知れません。)

以下に、旅行中に見聞したことなど、レスの形で続けます。
サブタイトルの後の(c)は主にカナダ、(F)はフランスに関する事柄です。

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  • 08/06/28 14:25

    12) 第二次大戦中の戦車 の展示(F 思い出したので書き込み 2)

    アンバリッドに行った。
    ナポレオンの墓のあるところだが、軍事博物館の方が展示物は数多くある。

    中を順に見学していたら、第二次大戦中の仏軍の戦車(ルノー社製)と、
    独軍のパンター戦車の、両方とも砲塔部分が並べての展示してあった。
    戦車全体は、全長8~9m近くにもなるから、部屋には入らないので、
    砲塔(上部の大砲やそれをを取り付ける部屋部分)のみを展示しているようだ。

    まず、フランスの戦車の砲塔部分
    戦闘員が外を見るために、正面と左右側面の装甲のまん中に
    高さ2mm、横の長さ30cmほどのスリットが水平に切ってあって、
    戦闘になったらそこから外部を見るようだ。

    でもこれって、一番被弾確率の高い砲塔のまん中にこんなスリットを付けたら、
    被弾した際、スリットのところから装甲が内側へひん曲がって、砲弾の破片が内部に降り注ぎ、
    戦車兵は戦闘能力を失ってしまうんじゃないか ?
    それに、前と横の3ヶ所しか見るところがないから、歩兵が入り交じる戦闘になったら、
    後ろから敵歩兵が近づいても発見できず、爆薬を仕掛けられたら、
    後部にあるエンジンが破壊されて、移動不可能になる可能性がある。
    (戦車が動けなくなれば、ただのトーチかで、戦線の移動に対応できない)

    一方、ナチスドイツのパンター戦車は、装甲の一番上の水平の天井板との境目に、
    高さ2cm、長さ30cmほどのプリズムが水平に取り付けてある。
    上面から見ると、砲塔は6角形なので、6個、全周囲が監視できるようになっている。
    兵員は、プリズムから入った外部の状況を、L型に下に光を曲げるスコープ等で、
    中から監視するようだ。
    (蓋が開けられないので、砲塔内部は見学できなかった。)
    それに、上部の天井板との境目は、砲弾が命中する確率は低いであろう。
    装甲には、スリットなどの弱点がない。
    さすがに、名戦車と言われたパンター戦車だ。
    当時の独仏の光学のテクノロジーの差が、戦車の装備に現れている。

    それにしても、フランスのこんな戦車じゃ、ドイツ軍の戦車に勝てるわけないよ !!
    実際、第二次大戦が始まると、フランス軍は押されっぱなしで、
    ついにパリを含むフランスの北半分をドイツに占領されてしまったのも事実。

    大戦末期に、フランスのンノルマンジーに上陸した連合軍の戦車は、
    パンター戦車の前に、パンター戦車1台撃破する間に、米軍製の戦車5台が破壊されたという。
    (とは言っても、アメリカから戦車10台持ってくれば、戦局は有利になると言うことだけど。)

    戦争は、第二次大戦の時から既に、旧某帝国軍のように精神力でやるものではなく、
    武器でやるものだというのは、当然だけど、
    武器には、テクノロジーの裏打ちが絶対必要だと言うことでしょう。
    (素人目にも明らかだった)

    フランス軍は、ドイツ軍に負けたわけだけど、こんな不名誉な事でも、
    隠さずに展示しているフランス人は、ある意味で偉いのかな~。

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  • 08/06/28 10:53

    11) ツアー代金の おつり (F 追加書き込みです)

    カマルグでのツアー料金は、35ユーロだった。
    (乗る前に、観光案内所で確認して、35ユーロのツアーを選択した。
     支払は、ガイドのドライバーに直接現金で払うようになっていた。)

    支払の時に、事務所じゃないから、5ユーロのおつりがないと言われると、
    おつりを受け取る権利を放棄しないといけなくなるかも知れないと思い、
    財布を見ると、小銭がじゃらじゃらあって、5ユーロぐらいはありそうだった。

    乗る時間までに時間があるので、アルルの町をぶらぶら散歩していて、
    喉が渇いたので、無意識に、1.5ユーロのミネラルウオーターを買って飲んだ。
    乗車地点に向かうときに、小銭を見ると、4.8ユーロしか残っていない。
    (あれ、しまった。でも、まあ何とかなるだろう。)

    ツアーの状況は、先に書いたとおり。
    他に客が5人いるから、5ユーロぐらいのおつりは、何とかなるだろうと思った。

    ツアーが終わって、降りる段になると、他の客は、ホテルまで送ってもらうから、
    乗車地点で降りるのは、私だけということになった。
    車外に出て、ガイドのドライバーに紙幣で40ユーロを出すと、
    ガイドは、「申し訳ないが、おつりの5ユーロがない」と言い出した。
    (しまった、憂慮していたことが起こった。)

    ガイドが、「本当に、小銭はないですか」と聞きながら、私の小銭入れの端に
    人差し指を曲げて、少し引っかけ、中が見えるようにして中をのぞき込むので、
    小銭を左手の上に全部出して広げて見せて、「4.8ユーロしかありません」
    と言うと、たいへん困った表情をしていた。
    で、ガイドは、思い切ったように、次のように言った。
    「Je vous dois 5 euros. あなたに5ユーロ借りておきます。(借りています)」
    (ツアー中に、明日私がパリに戻るとか、他の客も交えて、色々な話をしたので、
     もう会えないことは十分知っているのである。
     返せないことを、借りておくという別のきれいな表現で言う言い方なのでしょう。)
    私は、「Non、Non、(だめですよ)、あなたは小銭はないのですか」
    と言いながら、彼の財布を、人差し指の先で引っ張り開けながら、覗くと小銭がいくらかあった。

    「持っているじゃないですか」と言いながら、1ユーロや、10サンチーム(0.1euro)の黄銅貨を
    つまみ出して、左手の上に並べると、4.4ユーロあった。
    残りは、1サンチームなどの小粒の銅貨だったのでもらってもしょうがないし、
    「これだけでいいです。後は要りません。」というと、
    ガイドは、
    「えっ、それでいいですか ? メルシー、ムシュー。親切にありがとう。
     日本への良いご帰還をお祈りします。さようなら。良い夕べを。」
    と、急ににこやかになって、握手して、決着が付いた。

    ガイドは車に戻って手を振り、他の5人もみんな手を振って分かれた。
    あのガイドは、チップが欲しかったのかな~。
    でも、フランスで、このようなツアーガイドにチップを出さなければならないという事があるかどうか、
    よく知らないしね。
    支払やチップは、あの5人がどうするか、見てからにしようと思っていたのだが、
    同じ場所で降りなかったし、、、。
    でも、100円程度で、旅行者全員が、にこやかに別れたのは、気分が良かった。

    おつりがないことは、フランスではよくあって、小さい店などで、
    小銭のほとんど入ってないおつり箱を見せて、おつりがないです、なんて言って、
    おつりをもらう権利を放棄するように、暗にほのめかされるうことがありますね。

    7~8年前に、パリの国鉄駅で早朝切符を買った時も、
    その担当者のところに端数の20~30円程度のおつりがなくて、
    最初、おつりがないので、少ないおつりで承諾して欲しい、
    と言われたのですが、私が、不承知だ、と首を縦に振らなかったので、
    その係員は、他の係員に、何人も小銭を崩せないか、聞いて廻って、
    個人の財布からようやく準備してもらえたことがあります。
    でも、その係員は、なかなかあきらめないしつこい客だな、と言う表情でした。
    (私も、まだ、その頃、旅行者がカードで払うのがそれほど一般的でなかったのと、
     おつりがないことがよくある、その場合は、国鉄といえども、権利放棄せざるをえない、
     と言うことを、あまり知りませんでした。)

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  • 08/06/21 19:29

    10) エッフェル塔のトイレ・・・きれいな話じゃないので、食事がすぐの方は読まないでね。

    その日、快晴で、エッフェル塔に登りたい気持ちになった。
    (前の時は、霧で見晴らしが良くなかった。)
    相変わらずの長蛇の列なので、第2層まで歩いて階段を上った。

    第1層でトイレに行ったが、男子の大のドアの前で70歳ぐらいのおじさんが右手でおしりの辺りを押さえてトイレが空くのを待っている。
    へんな滑降しているな~と思いながら、私は小の方へ別れていき、用を済ませて入り口の方へ戻るときふと大の方を見ると、あ~っ、さっきのおじさんの立っていた場所に30cmぐらいの下痢便の円形と、そこから帯状にドアの中の方へ黄色いものが1mの長さで続いている。

    どうも我慢できなかったらしい。お気の毒。
    でも、ズボンの内側とか、靴の中に付いてしまったはずで、トイレットペーパーで拭いたら何とかなるものだろうか ?

    頂上までエレベーターで行って、帰りにトイレに寄ったら、床は水をまいて拭いたかのような感じで、その場所はきれいに掃除されていた。。
    トイレ掃除係の人もたいへんだね~。

    あの人は、混み合う満員のエレベーターで下りたのか、階段を歩いて降りたのか ?
    私は2層から下は登ったルートを階段で降りたが、手すりあたりに付いてるかも知れないから、エッフェル塔から降りたら、手をよく洗おうっと。

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    (^へ^;) ゆるくない方だけど (R-食事中)

    Mamoruさん、こんばんは。

    なかなかに渋いルートですね。
    楽しんで読んでおります。出来ればLyonのあたりをもうちょっと、お願いします。

    但しこのルート、わたしの場合は、カナダまで行ったら、対岸のガリシアに上陸してしまいそうです。

    それはさておき、つい最近の東海道線の東京~品川間の車内で、このような騒ぎがありましたよ。まったくどうして、1,2電車見送って、トイレに行ってこないんだか?、と思いました。

    いや~、掃除の人は堪りませんよね。
    あのまんま、あの車両は熱海まで行ったのかしら?

    それにしても、ちょっとの差で、糞爆発現場に遭遇しそこなったんですね。

  • 08/06/21 19:13

    9) リヨンのサンテグジュペリの銅像 (F)

    リヨン市は、物語「星の王子様」の作者で知られるサンテグジュペリの生まれた町で、彼の銅像があるのでその公園へ見に行った。
    台座が細長く、高さ5mぐらいのところに銅像がある。あまり上の方だから顔の表情がわかりにくい。

    彼は、もと郵便飛行機のパイロットで、作品は、飛行機操縦中の思索を書いたものなどがあり、そちらの方が私としては好きなのだが、銅像は星の王子様と一緒でもいいでしょう。
    でも、もう少し下でも良かったんじゃないの !!

    ところで、リヨンは食の都と言われるだけあって、大衆的レストランでも、料理人の心意気が感じられる。
    他の町で、同じような味を求めようとしたら、50%ぐらいは高い料理でなければ、味の良い料理にはありつけないと言っても過言ではなさそう。
    20歳代の若い人のグループがいくつもレストランで談笑しながら食事している。
    このような、習慣が、レストランを磨くのかと思った。

    食事が、この値段で、この味なら、また来てもいい町という感じがするが、周辺に、第1級の観光資源が少ないのが残念です。

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    退会ユーザ @*******
    08/06/21 22:28

    サンテグジュペリといえば

    氏を「撃った」と明かすドイツの元パイロットが現れた今年3月のニュースが記憶に新しいです。
    http://jp.reuters.com/article/entertainmentNews/idJPJAPAN-30855520080317

    http://www.mailonsunday.co.uk/news/article-536468/How-German-wartime-flying-ace-discovered-shot-hero.html

    この銅像? http://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/5/57/StExStatueBellecourS.jpg
    でも、なんでそんなに高いところにあるんでしょうか。
    サンテグジュペリが高いところが好きだったからでしょうか?

    サンテグジュペリという名のワインや時計があるんですね。
    熱心なファンなら持っていたいでしょうね。
    (人様のですが)サンテグジュペリというバラ
    http://image.blog.livedoor.jp/maki_mari/imgs/a/3/a3ba6092.jpg

  • 08/06/21 19:09

    8) カマルグにて (F)

    南仏の湿地帯、カマルグに行く現地ツアーに、アルルから4WDに乗って行った。
    私の他に同乗したのは2家族、親戚らしかった。(全員相互にtuで呼び合っていた)

    所々フラミンゴの群れ、と言っても10羽程度の群れだが、ビーバー、白い馬、牛、サギの群れなどが見られた。
    フラミンゴは、写真で見るような数百羽いるところには出会わなかった。(季節が違うのかも)

    パリ近郊のEssonne県の投宿先に戻ってから、夕食時に、カマルグの話をしていて、ピンクのフラミンゴと、数は少ないけど灰色のフラミンゴの群れがいたと話していたら、11~12歳ぐらいになるそこの孫娘が、話を聞いていて、
    「ピンクのフラミンゴは赤いエビを食べたからピンクになったのよ」
    と言うので、おやおやと思っていたら、その家のおばあさんが、
    「エビは生のときは灰色で、料理するから赤くなるのよ。フラミンゴが、エビを料理して食べるとでも言うのかい ?」

    それを聞いて、孫娘は首をかしげて、あれ、間違えたか、なんて表情をしているから、一家は大笑いだった。

    そういえば、日本の童謡に、「赤い鳥、なぜなぜ赤い、赤い実を食べた」と歌う童謡があったと思うが、どうも全体が思い出せない。
    どこの国も、けがれのない子供の発想は同じかも知れない。

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  • 08/06/21 19:03

    7) 建築家ル・コルビュジエの作品を見に行く(Firminy) (F)

    リヨン市から電車で1時間の Firminy と言う町に、建築家ル・コルビュジエの死後、何十年も経ってから、彼の設計した教会が昨年完成したので、今回見に行った。
    こんな感じ ↓
    http://catholique-saint-etienne.cef.fr/article.php3?id_article=877

    南側の斜めの壁に大小いくつもの穴を開けて、内側から見ると、プラネタリウムのように、光が差し込んで、穴がかがやいている。
    近づいてよく見ると、その穴には、壁の厚さ30センチに合わせた長さのガラスの無垢の円柱がはめ込んであって、太陽が傾いても、全反射で光が教会内部に差し込むようになっている。

    それと、そのガラスの円柱には周囲に溝が切ってあって、その部分の反射は反対側の壁に半円形の光の輪を映し出す。いくつもあるから、大きさの違う光の輪が少しずつずれて重なって、壁には光の波が映っているように見える。
    太陽が移動すると、その波の位置は少し動くのでしょう。

    コルビュジエさん、色々考えますね。
    光の感じがいいので、気持ちが落ち着く感じがします。

    ロンシャンの教会とどっちがいいかというのは、難しそう。
    私の個人的な感じでは、ロンシャンの教会の方が厳かな感じはあります。

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  • 08/06/21 18:51

    6) 墓地でお墓を探すには (F)

    モンパルナスへ行った後、時間が余ったので、モンパルナスの墓地へ行って私の比較的好きな作家、モーパッサンの墓を探そうと思った。

    思いついて行ったので、下調べをしていないから、墓地に着いたら、係の人に地図をもらって、モーパッサンの墓の位置を調べた。
    場所は26区画となっている。
    26区画をさんざん探したが、見つからない。落ち着いてよく見ると、地図の道路の色が違う表示になっているところは、塀の外の一般の道路らしい。
    ちょっと、ちょっと、どうなってるの、これ。26区画の外に塀があって、その外に一般の道路があって、また塀があって、その向こうがまた26区画だなんて。

    気を取り直して、隣の敷地の26区画を探し始めた。でも、隣接の25区画との間には通路がないので、内部を歩いていると、どこまでが26区画か、わかりにくい。
    おまけに、家型のチャペルみたいな背の高い墓が林立していて見通しがきかないので、自分がどの位置に立っているか分からなくなる。
    ブロックごとに、縦並びだったり、横並びだったりして、通路がしらみつぶし的に歩けないので、既に見たところか、まだ見ていないところか、区別が付けにくい。

    木陰がないから、じりじりと太陽に照らされて暑く、かれこれ1時間ほど探したが見つからず、あきらめかけて呆然としていたら、20mぐらい向こうにいた男の人が、
    「ムシュー、モーパッサンを捜しているのですか」と声をかけてきた。
    「そうです。見つけられなくて」と言うと、
    「あっちですよ、私の後についてきてください」と、親切にも案内してくれた。
    さらに30mぐらい向こうだった。ふう~、でも助かった。
    「もらった地図を見て探したんですけど、見つからなくて」というと、その人は、
    「地図は正しくないですよ。Le plan n'est pas bon.」と言っていた。

    モーパッサンの墓は、縦型で、形を知っていれば、平たい墓の文字を読みながら探すこともなかった。
    それに暑かった。
    モーパッサンの墓 ↓
    http://www.landrucimetieres.fr/spip/spip.php?article943
    http://maupassant.free.fr/deces.htm
    (誰か木を植えたんですね。下側の写真は気が小さいけど、上の写真は木が大きくなっています。
     でも、私が行ったときは、木はなくすっきりしていたので、誰か木は切ったのでしょう。)

    モーパッサンの短編小説で、比較的好きな作品の一つ「頸飾り(くびかざり)」を紹介します。
    青空文庫というところが版権の切れた小説をネット公開しているので、もし時間があれば読んでみてはいかが。(短編なのですぐ読めます)
    昔のフランス人の生き方や知恵が何となく感じられる作品です。
    http://www.aozora.gr.jp/cards/000903/files/43555_16642.html

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  • 08/06/21 18:45

    5) クルミ割り (F)

    マルセイユに行ったので、ブイヤベースを食べた。入った店は、旧港に面した庶民的な店である。
    オマールエビの片身(半分のこと)が入っているものを選択したら、クルミ割りのような道具が出てきた。これでハサミの部分を挟んで圧縮したら、いとも簡単にハサミの腕の殻が割れて、身を取り出すのが簡単だった。

    「そうだ、パリへ戻ったら、蚤の市でこんな道具を探してみよう !」
    (家でズワイガニなどを食べるとき、ハサミの付いている腕は硬いから、身が取り出しにくい。包丁を入れておくといいんだが、うちのかみさんは、面倒なことがきらいで、、、。)

    パリに戻って、ヴァンヴの蚤の市でクルミ割りを5ユーロで買った。
    どんなものかを分かりやすくするために、クルミ割りの通信販売のサイトを添付します。(参考)
    http://www.twenga.fr/dir-Maison,Ustensiles-de-cuisine,Casse-noix
    買ったのは、最初の列の右端、11.17euroのものに近い形のもの。
    挟むところが大小、2段になっている。

    パリ郊外Essonne県のいつも宿泊させてもらっているフランス人の家で、「蚤の市で何か見つけたの」と聞かれたので、買ったクルミ割りを見せたら、
    「きれいで、いいクルミ割りだね。大きい方はクルミnoix 割り用、小さい方はnoisetteノワゼット割り用だね。」
    と指を挟みながら言われた。
    仏語では、クルミ割りは casse-noix と言う。

    小さい方は、カニのハサミを割るのかと思っていたけど、そうじゃないようだ。
    (上に示した写真には、カニのハサミを割るためらしい名前付けのものものもある。)

    noisetteというのは、日本語訳ではハシバミとなっていて、フランスの家庭の庭でも比較的植えてある木である。
    ドングリみたいな実がなって、クッキーなどに使う。
    noisetteは、こんな感じ。↓ 根元から枝分かれして、大木にはならない。
    http://fr.wikipedia.org/wiki/Noisetier_commun
    日本では、英語名が通っていて、ヘーゼルナッツと言うようだ。
    (フランスで食べるnoisetteと、日本で食べるヘーゼルナッツが、全く同じものかどうかは自信がない。)

    インターネットで casse-noix を調べていたら、casse-noisette と言う言葉が、たくさん出てくる。
    casse-noisetteというのは、バレエのクルミ割り人形のタイトルだった。
    日本語では、クルミ割り人形と言うけど、フランスでは、道具のクルミ割り casse-noix とは違う言葉を使うらしい。

    バレエのタイトルは、何でnoixじゃなくてnoisetteを使うの ?
    これじゃ、タイトルはクルミ割りじゃなくてハシバミ割りじゃないか ?
    英語では、道具のクルミ割りとバレエのクルミ割り人形は、別の言い方なんだろうか。
    このあたり、詳しい方がいたら、お教え願いたいです。

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    casse-noisette

    mamoru さん、こんばんは。

    私は詳しくはありませんが、クラシック音楽系劇場作品に興味があるので、ちょっと調べて見ました。

    参考URLは:

    (1) http://www.balletmet.org/Notes/NutHist.html

    (2) http://deutschmachtspass.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/nussknacker__dcc7.html

    です。

    (1) から、チャイコフスキーの胡桃割人形の台本は、大デュマの L'Histoire d'un Casse Noisette (The Story of a Hazelnut-cracker) を元に書いたとあるので、フランス語では Noisette になったのではないかと思います。
    又、この大デュマの作品は、E.T.A.Hoffmann の Nussknacker und Mausekonig (The Nutcracker and the King of the Mice) の翻案(日本語の Wikipedia)であるとありますので、ドイツ語では、Nussknacker と書かれるのでしょう。

    更に、(2) の記事本体のおしまい部分にドイツでは Nuss と言っても、胡桃よりはハシバミの方が身近な Nuss だとの話があるので、Nussknacker が Casse Noisette になるのも不思議は無いのかも知れません。

    問題は、E.T.A.Hoffmann の時代のドイツ人が (2) の様な所謂「胡桃割り人形」を胡桃を割るのに使っている(た)のか、ハシバミを割っていたのかが判らない事です。両方とも割っていたなら、日本語では、「木の実割り人形」とかの方が良かったのかも知れませんね?

    仏語も独語もチンプンカンプンなオジサンの空想でした。

  • 08/06/21 18:38

    4) パリ・リヨン駅の荷物預け(F)

    パリに着いて、すぐ南仏に向かったので、スーツケースが邪魔だったため、パリのリヨン駅のコインロッカーにスーツケースを預けた。
    料金は、大きさ中間のもの、コインロッカー72時間で7ユーロ、それを超えると24時間毎に5ユーロ、別途払うとなっている。

    預けたのは、5日と5時間。
    パリに戻って、係の人に、「4日以上預けましたが、どうしたらいいんでしょう」と聞くと、「預かりカードを出してください」というので、カードを渡した。

    該当のコインロッカーの前で、係のおじさんは、指折り日数を数えて、「2日、10ユーロです」といった。
    20ユーロを出すと、ポケットから財布を出して、20ユーロ札を入れ、10ユーロおつりをくれたが、その財布は、見るからに自分の財布のような感じだった。
    おじさんがコインロッカーに暗証番号を入れてカードを入れて何かすると蓋が開いて、「どうぞ」と言ってくれたので、荷物を取り出して、帰った。

    でも、厳密に言うと、2日を5時間オーバーしているから本当は15ユーロだったかも知れない。
    レシートも何もくれなかった。あのおじさん、10ユーロを自分のポケットに入れてしまったのかも。

    でも、機械で厳密にやると、15ユーロが請求されるかも知れないから、これでも構わないけどね~。

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  • 08/06/21 18:34

    3) ケベック人(Quebecois)とカナダ人(Canadien) (c)

    モントリオールのスーパーで青いバナナを売っていた。
    奥様たちが買っていくので、私も少量買った。
    ホテルに持ち帰って、皮を剥こうとしたが、手では全く剥けず、ナイフで何とか皮と実の境あたりを切って、中身を取り出して、かじったが、渋くて食べられなかった。
    渋柿と言うよりも、渋皮の付いている生の栗のようなこりこりした感じだった。
    口の中が渋で麻痺しそうで、吐き出してしまった。
    (青いバナナを食したのは今回が初めてです)

    後で、ホテルの受付係の30歳ぐらいの若い男の人に、「青いバナナを食べようとしたけど、渋くて食べられなかった」という話をしたら、
    「僕は黄色いバナナしか食べないからあまり経験がないです」という返事だった。

    続けて、「カナダ人は、青いバナナをどうやって食べるのでしょう」と聞いたら、「僕は、ケベック人(ケベコワ)だから、カナダ人がどうやって緑のバナナを食べるか知りません」と、微笑しながら答えた。(会話は仏語です)
    私「えっ?」・・・・(ケベック人とカナダ人という言葉は、全然違う国籍を表す言葉か ?)

    バナナの話はさておき、ケベック人 Quebecois って、彼らから言うと、カナダ人とは別のものらしい。
    私の感覚からは、カナダ人の中にケベック人は含まれる関係にあると思っていたんだけどね。
    (ケベック人とは、カナダのケベック州の人をさす)

    ケベック(市)の観光地にある要塞の石垣にも、次のようにスプレーペイントで大きく落書きがしてある。
    CANADIANS GO HOME !   FLQ 
    (FLQというのは、ケベック解放戦線のこと。)
    カナダ人は出ていけって、でもここはカナダなんだけどね~。

    そういえば、ケベックでは、紺色に白百合の紋章を染め抜いたケベック州の旗があちこちで見られたが、カナダのメープルの赤い旗は、州の建物とか、公のものにしか見られなかった。

    ケベック人は、自分たちはカナダ人じゃないということなんだね。

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    退会ユーザ @*******
    08/06/21 21:41

    青いバナナ

    MAMORUさん、はじめまして。
    今回もオリジナリティの高い高度なお話のオンパレードに @.@ ←こんな感じになています。

    モントリオールのスーパーの青いバナナは料理用バナナだったのではないでしょうか。
    カナダも同じならイモのように煮たり焼いたりして食べるようです。
    http://www.banana.co.jp/statistics/pdf03.pdf

    バナナを春巻きでくるんで揚げ、熱いうちに黒砂糖をまぶしてデザートとして食べるレシピもあるようですよ。

  • 08/06/21 18:29

    2) モルフォ蝶(c)

    モントリオールの植物園で、南米やアフリカの蝶の放し飼い展があったので見に行った。
    熱帯植物園温室の中で飛ぶモルフォ蝶、大型で、青い羽根でたいへんきれいだ。
    (いたのは、こんな感じのモルフォ蝶でした ↓)
    http://pixta.jp/photo/275970

    最初、木の葉に止まっている日本の蛇の目蝶みたいなのは
    何だろうと思っていたのだが、それがモルフォ蝶だった。
    う~ん、モルフォ蝶は表はきれいだけど、裏は、茶色い蛇の目蝶みたいで、
    日本のアゲハチョウのように、裏表がきれいじゃないから、
    ちょっとだけ落胆。(下の写真 とまっているモルフォ蝶)
    http://www.photozoo.org/Europe/paysbas/artis/Morpho+menelaus+2.JPG.html

    見慣れると、模様が単調な点と裏がきれいじゃない点を差し引いて総合すると、
    表裏ともきれいで、模様も単調じゃない日本のカラスアゲハの雄も
    いい勝負しているかも。
    http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/karasu.html

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  • 08/06/21 18:04

    1) バンクーバーの4月は花粉症(c)

    バンクーバーに降り立ったら、なんだか喉(のど)が痛くて、飛行機で風邪を引いたかと思ったのだが、そのうち鼻もおかしくなり、花粉症になっていることが分かった。
    周りは、針葉樹ばかりで、杉の雄花のようなのがある木もあって、憂鬱だった。

    で、バンクーバーを後にして、モントリオール空港に近づいて、飛行機の窓から地上を見ると、冬枯れの落葉樹が一面に広がっている荒野で、「やったー、針葉樹がない !」飛行機の中から、やっと花粉症から解放される喜びで、小躍りしてもいいぐらいだ。
    モントリオール付近は、メープルの森が有名だから、当然でしょうけど。

    カナダは、西海岸と東海岸では、ずいぶんと植生が違うようです。
    多分、バンクーバー周辺は、海流の影響で、乾燥する時期が少ないのでしょう。
    日本でも、杉は、冬期に乾燥の激しい地方の山の南斜面などではあまり生えていません。

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