バリでの質問に、チャーターに関する質問が非常に多いので、自分の体験をもとにまとめておきます。
バリでタクシーチャーターは何度もやっています。ここで記すのは、普通のタクシーをチャーターする方法です。(以下、この方法を便宜上、個人チャーターと呼ぶことにします。)
ツアー会社に頼んでチャーターする方法もありますが、自分はやったことがありません。どんなに安いツアー会社であっても、個人でタクシーをチャーターする場合の値段には勝てません(よほど交渉を相手のいうがままにすれば別ですが)。ツアー会社の場合は、当然ながら運転手以外に会社に利益が入るように料金を組んであります。また、通常は1人あたりの値段ということになります。個人チャーターの場合はタクシー1台に対してかかるお金です。
また、ツアー会社などでは予約をしていくのが通常ですが、個人チャーターであればその場でそのときの気分で自由に決められます。予定を入れておいたんだけど体調が悪くなった、などという場合でも、予約してあるといろいろトラブルになりますが、個人チャーターであればもともと予約などしていないので、そんな心配はいりません。
個人チャーターはバリで頻繁に行なわれている手段です。しかし安全面で不安を覚える人も多いでしょう。交渉がうまくいくかとか。ただ、交渉というのは、自分が納得しない金額であれば、やめればいいだけの話です。安全面に関しても、自分は1度も危ない目に会っていません。それでも安全面が気になるという人は、高いお金を払ってツアー会社に頼み、「安全を買う」ほうがいいでしょう。ただ「危険なタクシー」というのは、バリではごく1部です。
まず、交渉の方法ですが、当たり前ですが走っているタクシーを呼び止めて乗ってから交渉などということはおすすめしません。交渉が決まっていないのに乗ってしまったら後々トラブルになることもあります。たいがいの大きなホテルの周りには、どこかしらにタクシーが停車していて客待ちをやっています。メインの通りなどでも客待ちしているタクシーがよくいます。ここで運転手さんと交渉すればいいのです。
交渉のポイントは、料金、時間、行き先などについて、すべて細かく運転手さんと事前に決めることです。ここであいまいな点を一切残さないということです。最初でしたら、BLUE BIRDというタクシーがおすすめです。また、使わなくてもメーターがあることは確認しましょう。メーターを普段使っているタクシーかどうかというのは、まともなタクシーであるかを判断する上でひとつのポイントです。
これでもまだ不安な人は、最後の目的地を、泊まっているホテルにしておきましょう。料金は1番最後に支払うのが常識ですが、ここでもし不当請求された場合はホテルまで連れて行きホテルの人に言ってもらいましょう。自分はそこまでトラぶったことは1度もありませんが。
せいぜいチップを少しくれないか、といわれることはあるかもしれません。これは払いたければ払えばいいし、払いたくなければ別に渡す必要はありません。
移動中に明日もチャーターしないか?などと聞かれるのはよくあります。ここで即答しないで運転手のカードだけもらっておくとよいです。明日ももしかしたらチャーターしてくれるかも、と考える運転手はできるだけいいサービスを今日しようと考えます。それにヘンなことが起きた場合、カードがあればすべて情報をこちらは握っているわけです。けど、間違っても「明日チャーターする」といわないことです。するとじゃあ何時?と聞いてきますから。ここは逆に、あいまいにしておくことが大事です。突っ込んできたら、「明日は全然わからない。もしそうなったら電話する。でもわからないから。」といいましょう。
やってはいけないこと・・・それは乗っているときに、自分から行き先を変えたり、時間を変えたりすることです。そういうことを変える場合はその都度、そうしたいけれどその場合の追加料金はどうなるかを確認してからそうしましょう。あと、時間は最初の交渉の段階で、若干多めにいっておくとよいでしょう。
あと、あまりにしつこく客引きしてくるドライバーはあえて避けましょう。むしろ、ホテルの裏なんかで、ヒマそうにしているドライバーのタクシーなんかがおすすめです。口先が上手そうな運転手も避けましょう。いろいろ書きましたが、ハッキリ言って基本的なことばかりです。しかしその基本的なことができずに何かしら突っ込まれてイヤな思いをする日本人が多いのも事実です。料金の目安は、どこへ行っても、何人でいっても(といっても車に乗れるのは最大4名でしょうが)、4~5時間チャーターで15~20万ルピア、1日チャーターで30~40万ルピアです。車1台分の値段ですので、友達と乗るのだったらこれを人数で割ればいいのです。