レポート

電気系統が壊れてても走らせる寝台列車(ローマ→ウィーン)

公開日 : 2009年03月31日
最終更新 :
退会ユーザ @*******

3月29日(日)、ローマ・テルミニ駅発ウィーン行寝台列車。ミュンヘン行きや2等席車両も連結されていました。発車直後から私たちの車両でシャワーやトイレなど電気系統の設備は使えず部屋の中も暗いままの状態が続きました。他の車両では電気が通っていたからか、フィレンツェではメカニックがすぐさま諦めタバコをプカプカ。遅延をだらだら続け運行しつつTravisio(イタリア)で完全に停まりました。乗客は車内で一夜を明かしVillach(オーストリア)までバスが出ました。そこから国鉄職員に案内され、乗客が各目的地へと離散して行きました。

特筆すべきことは、このような緊急時には車内アナウンスや説明がドイツ語のみになってしまうこと。ドイツ語では詳しい乗り換え案内が長々とありましたが、英語では数秒のみ。事実、英語しか理解できない白人旅行者や急ぎのアジア人旅行者が詳細を把握できずに焦ってオタオタしているのが見て取れました。
夕方の4時、ウィーンの駅に到着し窓口で払い戻しの手続きをしました。この時、英語しか理解できない白人旅行者が払い戻し手続きを拒否されていました。理由は、外国で購入した切符だからだそうです。猛抗議していましたが、ダメなものはダメなようでした。

13時間走らせる長距離列車で電気系統の点検をしていないことに驚き、またテルミニ駅発車直後に故障に気づきつつTravisioまで乗客を乗せたまま走らせることに驚いてしまいました。加えて再確認したことは、緊急時に現地語が理解できないと不便ということ。今日ほどドイツ語を勉強していて良かったと痛感したことはありません。
最終的に8時間の遅れです。旅程に余裕のない人は長距離鉄道利用は控えたほうが良いです、ホント。

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