フランスには9年住んでいて、学食や街角のカフェから
ミシュランの三ツ星レストランまで、和食、アジア系、
アフリカ系、中華系(というかヴェトナムというか)、
軽く300軒のレストランに行っているでしょう。
パリの三ツ星レストランの全て、二つ星レストランの三分の二以上で
食事をしています。
地方の星付きレストランもそれなりに。
星付き、星無しに限らず、気に入った店には足繁く通いました。
その上でのコメントです。
ドレスコード:
どちらかというとアングロサクソンの文化であって、
フランスではあまり気にしません。
ミシュランの三ツ星レストランでも、
一番の上客を迎える席で、ジーンズとセーターで
食事をしている客を見かけたことがあります。
ただ、着ているもの一点一点が非常に上質なものの
ようでしたが。
勿論、高級ホテル内のレストランでの夜の食事のケースでは
ドレスコードを設ける店もありますが、ブリストルのメイン
ダイニングのランチでも、一応ジャケットは羽織りましたが、
スマートカジュアルで食事をしました。それでもテラスに面
したいい席に案内されましたよ
カトラリー:
フランスでは、テーブルの上には、基本的に一組の
食器、カトラリーしか置きません。
稀にジャガイモのピュレを別皿に盛ることがありますが、
似非フレンチでよく見るメインのお肉の別皿でサラダの
小皿を置くことも、高級レストランでは、先ずありえません。
デザート皿とコーヒーカップが並んでいることも、
高級レストランではありえません。
ちなみに高級レストランのコーヒーはおかわり自由だそうです。
怖くて一度しかやったことがないんですが、一人一杯分しか
請求書に載っていませんでしたので事実なんでしょう。きっと。
カトラリーも同様で、高級になればなるほど、客を
もてなす手間をいとわないので、使った皿とカトラリーを
下げ、次の皿が出てくるまでに、次の皿に使うカトラリーを
持ってきます。
銀のトレーに真っ白なナプキンを敷き、その上に乗せて持って
きます。違う趣向の店もあり、お店のこだわりが垣間見られます。
カトラリーが最初から全部並んでいるのは、トゥーリスト用の
お店だと思います。
大人数を捌くために、そんな手間をかけられないんでしょう。
また、そういう店ほど、しょーもないドレスコードがあります。
チーズ:
三皿の最後は、基本的に、デザートです。
ムニュカルト形式で選べる場合など、チーズが
選択肢に入るケースもありますが。
9年間で軽く1000回は外食していますが、チーズが好きなので、
あれば頼みますが、あまり見かけませんね。
勿論「チーズではない」とは言い切りませんが、「殆どチーズです」
と言い切るのは 明らかにミスリーディングです。