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メキシコ:H1N1亜型由来豚インフルエンザの発生について(注意喚起:その2) (2009/04/25)
1. 4月25日現在、メキシコにおいてインフルエンザと似た症状を示す比較的
重い呼吸器疾患が流行しています。メキシコ厚生大臣は記者会見で、これまで
メキシコ全国で1,004人の症例があり、4月23日までに68人が死亡(うち、20人
の死因がインフルエンザであることを確認済み)していること及び以下の対策
をとったことを発表しました。なお、死亡した20人の地域別内訳は、メキシコ
市13人、サン・ルイス・ポトシ州4人、バハ・カリフォルニア州2人、オアハカ
州1人とされています。
(1)メキシコ政府は100万人分の抗インフルエンザウイルス薬を備蓄しており
、インフルエンザと診断された患者に投与する。
(2)マスクの配布を開始する。
(3)豚肉を摂取してもウイルス感染はしない。
(4)週末も病院での診察が可能となるようにした。
(5)メキシコ市では、公的行事、宗教行事、サッカーの試合等、多くの人が集
まる行事を中止した。
また、WHOによれば、メキシコにおける症例は、動物のインフルエンザウイル
スが人に感染した症例であること、地理的に離れた場所で流行が広がっている
こと、通常みられない年齢層が罹患していること等から、これらの事例は非常
に危惧される事例です。
2.つきましては、メキシコに渡航を予定されている方は、報道等より現地の最
新情報の入手に努めつつ、事態が沈静化するまでの間、渡航の是非について検
討してください。また、メキシコに滞在されている方は以下の点に留意し、衛
生管理及び感染予防に努めてください。
(1)十分な水・食糧の備蓄を行い、不要不急の外出は控える。
(2)外出する際は人混みを避ける。また、咳やくしゃみ等による感染を防ぐた
め、マスクを着用する。
(3)積極的に手洗いやうがいを行う。
(4)発熱や咳などインフルエンザと似た症状がみられた場合には、迷わず現地
の医療機関の診療を受ける。
3.4月24日より、メキシコ市国際空港において、出国者に対して健康申告書の
提出を義務づけています。
4.また、帰国時に高熱、咳症状がみられる場合には検疫所の健康相談室にお申
し出ください(帰宅後に同様の症状が現れた場合には、最寄りの保健所に相談
し、感染地域に渡航していた旨をお知らせください。)。