大阪の高校生と教員は貧乏くじを引いてしまったようです。
日本からマスクを送っていたとは驚き。対応はしっかりして
いたと思われます。しかし、周囲の状況からマスクはできない。
これも何度も言われているように、欧米ではマスクをすれば
感染症患者と見なされ白い目で見られます。実は、SARSの後に、
欧州便に乗ったさい、欧米人の中年女性が盛んに咳をし、しかも
無防備なので、仕方なく持参したN95マスクをして寝ていました。
すると、その客から客室乗務員に文句が行ったらしく、
彼女から、「何故マスクをしているのか?」と尋ねられました。
「あの客がさかんに、しかも無防備で咳をするので、このご時世
自分で守るしかないでしょう。」と応えました。すると彼女は、
その客に尋ねました。なんと聞いたかは知りませんが、本人
曰く、「病気ではない(あの咳はまともではない)」と。
良く、成田でマスクしているのは日本人だけだとか、
あたかも過剰防衛を指摘しているかのような表現を見かけ
ますが、感染拡大のなか、マスクなしで次々感染している
米国のほうがおかしい。この間も、欧州内の比較的長距離に
乗っていた後ろの客が、離陸から着陸までずっと咳をして
しました。あれも、なんらかの感染症のはずです。欧米人にも
認識を改めて欲しいものです。
さらに、今回明らかになったこと。
現地の病院ではインフルエンザではないと診断されたこと。
発病していないので、検疫もすり抜ける。これは潜伏期が
ある限りどうしようもないこと。今の検疫体制の限界でしょう。
他の客にとっては大迷惑なことですが、当事者を責めるのは酷なこと。
それでも、少なくとも教員は搭乗すべきではなかったという気はしますが。
如何思います?