レポート

帰れソレントへ ♪♪

公開日 : 2009年09月25日
最終更新 :

憂いあるこのメロディーはテレビでもよく流れますし、学校で習った方も多いで
しょう。男性が歌うことの多いこの曲、実は女性の立場の曲だってご承知ですか。
「 海へ出たきり戻ってこないあなた、海の妖精の色香に惑わされず、この美しい
ソレントの、私のもとへ戻ってきて 」という内容です。

この曲を初めて歌ったのは“リーナ”という女性で、ソレントに避暑に来ていた
大臣 ザナルデッリ が帰る日に披露されました。滞在していたホテルのオーナーが、
友人でホテルの室内装飾をしていた ジャンバティスタ とその弟 エルネスト の
兄弟に曲を依頼したのは、そのわずか1日前だったとか。

実は「 さびれたこの街に郵便局を作ってほしい 」という下心から生まれたこの曲、
大臣の心に響いたのはもちろん、世界中の人々に愛される名曲になりました。
粋な賄賂?のおかげでソレントの街には郵便局ができただけではなく、風光明媚な
リゾート地として、その名を世界中にとどろかせることになりました。

(以上、銀座の某ビアホールのメモより)

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1件のコメント

  • 09/09/25 21:59

    ふむふむ。。。

    なるほど聞けば面白い、そういう経緯があったのですね。
    覚えておきたいけど、年金年齢だから、しばらくたったら忘れているかも知れません。

    ところで、この手の歌(カンツォーネ)は、うちの会社の2代前の社長が好きで、よく歌っていましたっけ。まあ銀座まで行って歌ったとも思えませんが、銀座のビアホール「L」は、M財閥系の企業が、S会という名目で、集っているので、ひょっとしたら行って、メモ見ているでしょうか。 
    ビアホールが違えば、メモを見ることも無いですネ。

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    09/09/26 16:39

    忘れな草 ♪♪

    kiya さん、こんにちは。そうなんです、6丁目交差点のあの有名な L ビアホール。
    その5階がメモのある場所です。奥様とご一緒に音楽を聴きながらビールと生ハム
    なんて如何ですか。カンツォーネやドイツリート、山田耕作や瀧廉太郎の歌曲も
    楽しめます。第2ステージでお食事を終え、第3・第4ステージがお薦めですね。
    そして、ステージの合間に奥様にきいてみましょう。なあ、ドイツもいいだろ?
    ドレスデンなんかお薦めだってさ…。

    さて、ロマンチストの kiya さんへの特別サービスで、お話をもう一つ。
    もちろん、あのお店のメモからです。

    忘れな草( Nontiscordar dime )は、1958 年 世紀の名テノール、E・カルーソ
    が歌い演じたドイツ映画「 忘れな草 」の主題歌として一世を風靡しました。
    この歌は「 帰れソレントへ 」を作ったクルティス作曲のカンツォーネで、二人の
    男性の間でゆれ動く心…ヒロインはカルーソ演じる歌手のこの歌を聞いて、彼との
    結婚を決意するのでした。

    哀愁あふれる前半のメロディーに対し、後半は「 忘れないで 」と歌いながら少し
    明るい曲調に変わるのがニクイですね。映画の中ではドイツ語で歌われていたため、
    ドイツ語のタイトルでリクエストいただく事もあります。(❀これ Blue 3 です)

    ところでこの忘れな草、かわいい青いお花には悲しい伝説があるのをご存じですか。
    ドナウ河畔に咲くこの花を恋人 べルタ のために摘もうとして、誤って川の急流に
    飲み込まれてしまった騎士 ルドルフ。

    最後の力をふり絞ってこの花を べルタ に投げ、「 私を忘れないで 」と叫んで
    沈んでゆきました。この彼の最後の言葉がそのまま(花の名前)になったのです。
    彼女は一生、彼のことを忘れず、髪にこの花を飾り続けたと言われています。

    http://www.onpla-lion.com/