05/06/17 08:13

謎でも何でもありません

>美麗都や重慶は、そういう人たちがいっぱい住んでいるようで、一種異様な雰囲気で した。
>チムシャツイを歩いていると、香港人よりも、そういう人たちの方が多いような気が します。

この問題は、列強のアジア進出と大いに関係があります。
多いと言っても人口の1%にも 満たないと思います。

アヘン戦争で英国が清朝に勝利し、所謂不平等条約により
香港が割譲されました。国の中枢は英国人なのですが、直
接住民と接する部分には別の民族を使いました。とくに警
察機構は中国人でもなくアングロサクソンでもない民族、
これには先に統治していたインド系の人たちが動員された
のです。警察は紛れもなく権力の一部、住民を抑えつける
側ですので、アングロサクソンに対する悪感情も回避でき、
しかも彼らは英語を解す。今でも、警備員にはインド系の
かたが多いのもこれが理由でしょう。また、もともと経済
活動にも長けていて、とりわけ金融に強いインド社会は、
貿易で生計を立てている香港に活躍の場が与えられたので
す。他には、革命を逃れ本土から移住してきた世代もいる
はずです。

今日でも彼らは金融業や服飾業を中心に活躍しているはず
です。さらに今のIT社会を支えているのはインド系エリー
トですので、高給で雇われているはずです。確かに返還後
の彼らの立場は微妙になっているはずですが、決して遊ん
でいる訳ではないと思います。確かに「偽物時計」とかの
販売に拘わっている人も居ますが、それは一部でしょう。
英語ができる彼らはまだ仕事の機会に恵まれていますが、
大陸から来て英語が全くできない、技能のない人たちのほ
うが「遊んでいる」か底辺で生きているはずです。

重慶大廈は彼らの生活の場です。香港とインドその他の国
を行き来しているかたも使っているはずです。美味しいイ
ンド料理の店も多く、かなりディープな世界です。

  • いいね! 0
  • コメント 0件

0件のコメント