古い話で恐縮ですが,私が初めてヨーロッパを旅行したのは三十数年前の春でした。
羽田から乗ったSASのコペンハーゲン行きはアンカレッジ経由の北極上空通過便でした。コペンハーゲンに早朝到着し,デンマークは旅程に入っていなかったのですが乗換えの待ち時間があったので,ちょっと市内へ行ってみようということになりました。
その頃はのんびりしたもので,入国管理(兼税関)でも"From Tokyo?"と聞かれただけでパスポートを見もせず,気づいたら空港の外に出ていました。
そこからバスで市街地に入っていくと,道路の両側のレンガ造りの建物の窓のひとつひとつが,それはきれいにカーテンや調度で飾られていました。同行していた卒業旅行の女子大生たちも,当時の私からはずいぶん大人に見えましたが,その景色を見て子供のように歓声をあげるほどでした。これぞヨーロッパの街並みなんだ,と思いました。
しかしその旅行で訪れた他の国では,きれいな街並みはあちこちにあったとはいうものの,個人宅の窓をそこまで飾っている風景はほとんど見なかったので,地域的なものもあるのかと思っていました。
後に1990年頃,またコペンハーゲンに行く機会がありましたがバスから見える窓の風景は,きれいではあったものの最初の時ほど感激するものではありませんでした。当時もう北欧に住んでいたので目が慣れてしまったのかと思いましたが,また何年か後に行く頃にはそういう飾りつけはほとんどなくなり,単なる建物に窓という街並みが見えるだけになりました。現在ストリートビューを見てもそうです。
今でも特にアルプス周辺の国の窓辺の花の飾りつけなどきれいなところはありますが,昔のあの風景にはなかなか出会えないような気がします。
というわけで本題なのですが,昔からヨーロッパ旅行されていた方,そういう窓の飾りつけを見ましたか?いつ頃どの国でしたか?時代を経て減ってきましたか?今でもどこかにありますかね?またネット上に昔のそういう写真はあるでしょうか?