鉄道の予約について

全く逆のケースも多い

例えば、ウイーンからハンガリーのブダペスト行きRJ（ENも）は予約不要ですが、デブレツエン行きなど国内のICは要予約です。
ウイーンからプラハ行きECも予約不要ですが、プラハ→オロモウツ、オスロラバ行きSCな要予約です。
プラハからドレスデンやベルリン、ブラチスラバ、ブダペスト行き特急も予約不要です。

スイスは予約不要で伊の優等列車は要予約。ゆえに両国を結ぶ優等列車は要予約（スイス→伊・ミラノなどはスイス内は要らないが、同一列車なのでスイス内の乗車駅から指定することになる、国境駅からの予約でもいいが）となります。

独、スイス、オーストリア、ベネルクス3国（タリスを除く）、デンマーク、チェコ（全体の１％ほどのSCを除く）は予約不要ですので、その2国を結ぶ、国際列車も不要です。

ベルギー、オランダはタリスに乗らない限り予約は不要です。圧倒的多数を占める特急ICで十分です。伊、西、仏は高速列車、特急などは要予約です。

ICEは、ケルンやフランクからブリュッセル行きなど国際線も予約不要（タリスは要予約で追加も高い）ですが、パリなどフランス行きのみ要予約です。

最初は予約して、状況に合わせて、現状に合わせていけばいいでしょう。

日本人旅行者は、とにかく心配性で、気が小さいですから、
予約のことばかり考えます。

中には、日本出発前に、列車を全部予約することを考える人もいます。
でもそんなことをしたら、大失敗になりますけどね（笑）。

しかし経験がない人に心配するなと言っても、意味ないでしょう。
旅のことは、旅の中で学んでいくものです。

ですから、現地に着いたら、次の目的地への列車を予約する。
すると予約なしで乗っている人も多いので、
だんだんと、列車の感覚がわかってきます。

ユーレイルパスがあるのですから、
ある町から、どこかの町への列車が満席ならば、別の町へ行けばいいだけです（笑）。

一週間もすれば、ヨーロッパ鉄道旅行には慣れますよ。

ところで、予約した席が悪い場合。
自分の指定席を離れて、自由席に移ってもかまいません。

指定席が固まっている場合、
指定席は満席なのに、自由席はガラガラ
ということもあります。

バルセロナからグラナダへ。
http://homepage3.nifty.com/worldtraveller/europe/cordoba.htm

>>この時期、「スペインの列車は予約が必要だ」という噂が流れていたようで、僕もコンパートメントの指定席を予約したのだ。
>>トイレに行くついでに列車を見てみると、この列車はガラガラなんだ。
>>指定席を取っているからと、無理に自分の席にしがみついているのは意味がない。
>>車掌さんが検札に来たので、彼に言って、開放型客室の自由席へ移ったら一車両に僕しかいない。
>>つまり、一車両僕１人で借り切りになる。

プラハからニュルンベルクへ。
http://homepage3.nifty.com/worldtraveller/europe/prague-nurnberg.htm

>>見ると、オープンサロンの車両は指定席らしい。
>>僕はコンパートメントの車両へ入る。
>>予約が入ってないなら、勝手に座っていいわけだ。
>>というわけで、僕は自由席のコンパートメントに入って、一人で座った。
>>６人用のコンパートメントで、３人が横になると、他の人は普通は入ってこないよ。

自由席だったので、コンパートメントで横になって、寝ることができました。

というわけで、指定席にこだわると、かえって面倒なこともあります。

まあ、前日に予約していけばいいのでは？

ヨーロッパの旅。
http://homepage3.nifty.com/worldtraveller/europe/europe.htm

みどりのくつした

国際列車だから予約が必要とは限らない

例えば、
RJ 64
Budapest-Keleti pu --> München Hb

Budapest-Keleti pu 11:10
München Hbf 18:33 13

RE Please reserve
Budapest-Keleti pu --> Wien Meidling
で予約してね（するほうが良い）、であり予約必須ではありません。

予約必須とは、

EN 462
Budapest-Keleti pu --> München Hbf

Budapest-Keleti pu 21:10
München Hbf 6:15 12

RP Subject to compulsory reservation
のような夜行、特に寝台列車などです。

RJとEN以外はR/REX/OICなどの乗り継ぎですが、これらは不要です。
勿論、”国際列車”。

イタリアとスペインは高速鉄道以外（イタリアならESが高速鉄道で、ICは
在来線特急）も予約必須です。日本同様に収益の見込める高速鉄道や特急重視なので、
これらを多様するか、そもそも他に選択肢がない場合が多いので、予約しないと
乗れないことになります。

国際列車も、どの会社が運行しているかによって異なってきます。
EC 87
München Hbf --> Venezia Santa Lucia

München Hbf 11:31 13
Venezia Santa Lucia 18:10

FR Bicycles conveyed - subject to reservation
FB Number of bicycles conveyed limited
BR Bordrestaurant
でREもRPもありません。

CNL 363
München Hbf --> Venezia Santa Lucia

München Hbf 23:40 12
Venezia Santa Lucia 8:34
は夜行寝台なので、当然、
RP Subject to compulsory reservation

EC 85
München Hbff --> Bologna Centrale

München Hbff 9:31 13
Verona Porta Nuova 14:58 15:15
これは予約不要だが、イタリア国内はESなので、

ES 9727
Milano Centrale --> Venezia Santa Lucia

Verona Porta Nuova 15:27 15:29
Venezia Santa Lucia 16:40

RP Subject to compulsory reservation
なのです。

このように、各国の会社（ほとんど民営化されたので）によって
制度が異なるので、一般論は通用せず、つねに各論での勝負です。

現地予約で充分

国際列車は予約が必須という話は
聞いたことがありません。

クリスマスやイースターなどの繁忙期を除き、
予約は前日あるいは前々日で取れる可能性が高い。

早くから予約しておくと、現地で大幅に予定より
遅れた場合（ラテン諸国は、ストライキがやたら多い）、
キャンセルの手間がかかります。