先週、パリ・マルセイユに1週間行ってきました。本掲示板でも質問の多いいくつかの事柄について、気づいたことをレポートします。この夏これからフランスに行く人に役立ててもらえるとうれしいです。
1.パリ空港からRERで北駅へ
「RERはキケン、北駅は怖い」という人がいますが、車内はほとんどが旅行者、北駅もごくふつうの国鉄の駅で、なぜみんなこわいこわいというのかわかりませんでした。たしかに人がいっぱいなのでスリには気をつけたほうがいいと思いますが。
北駅からタクシーは待つことなく乗れ、カルチェ・ラタンのホテルまで15eurosほどでした。
2.ヴェルサイユ宮殿はすごい人混み
朝10時ころにヴェルサイユに着いたら宮殿前の広い庭にまるでメッカの巡礼かと思うほど人がぎっしり。あまりの光景に気持ち悪くなり、宮殿に入らず町を散歩しただけで帰ってきました。パリで会った人の話では、入場に1時間以上かかり、宮殿の中では「人の頭を見に行ったようなもの」だったそうです。どうしてもヴェルサイユ宮殿に行きたい人は、夏は避けた方がいいと思います。
3.カルチェ・ラタンからリヨン駅へ
パンテオン近くのホテルからリヨン駅へタクシーで行き、料金は17eurosでした。所要時間は15分ほど。ちょっと前に、「リヨン駅はカルチェ・ラタンに近い」というようなことが書かれているのを読みましたが、決して歩ける距離ではありません。みんなわかっているとは思いますが、念のためお知らせしておきます。
4.マルセイユは楽しい
とかくキケン、汚いといわれるマルセイユですが、まぶしい太陽がいっぱいで、海は青く、人々は開放的で、とても居心地がよかったです。最近オープンした海辺の美術館Mucemは建物自体も美しく、庭からはマルセイユの町並と海が一望でき素晴らしいです。またロンシャン宮で開催中の「ゴッホからボナールへ」展は、近代絵画の巨匠たちが南仏で描いた作品群を南仏の地で見るというとてもぜいたくな展覧会です。この夏マルセイユに行く人は必見です。