バルカンのピラフとオーストリアのライスデザート

40年前のドイツは日本以上に食生活が貧弱で、その上田舎では米料理にはなかなかありつけません。しかしその町には幸いにもバルカン料理店があり、安価なのと胡椒など日本人に合った味付けだったのでしばしば通いました。
いろいろな米料理があったように思いますが今覚えているのはセルビア風ピラフ(SerbischesReisfleisch)
で、パプリカ、オニオン、トマトピューレとポークのピラフで皆さんはパルメザンチーズをかけて食べてました。

オーストリアのデザートではザルツブルガーノッケルン(SulzburgerNockerin)などスフレが有名ですが、ライススフレ(ReisAauflauf)という薄い塩味のミルクでボイルした米の上に甘いスフレ材料を載せて焼き上げたものがあります。

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1件のコメント

  • 10/01/03 14:26

    ブドウ葉巻

    >今覚えているのはセルビア風ピラフ(SerbischesReisfleisch)で、パプリカ、オニオン、トマトピューレとポークのピラフで

    わたしがドイツで住んでいた街には味と盛りの良さで評判のクロアチア食堂があり、そこでは付け合わせにケチャップライスが出ました。せっせこ、せっせこ食べて、やっと食べ終えるかと言う時に店主がテーブルに来て、食べちゃったのか、足りないならお代りやろうかと声をかけてくれるのが常で、テーブルの一同あわてて首をふってありがたくお断りしたものでした。

    最近はドイツで安くてお腹を一杯にと言うとトルコ料理ですが、そのトルコとお隣のギリシアにはブドウの葉にお米を包んだ料理があります。本を読むとロールキャベツの親戚にあたるとか。小っさいのでいくらでも食べられますしあまりお米を意識しませんが、中を見るとなるほどお米が入っています。

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    Re: ブドウ葉巻

    これはいわゆるドルマですね。ハンガリーにもそのバリエーションのひとつであるトルトットカポスタというロールキャベツがあります。これはハンガリー語でキャベツの詰め物という意味ですが、ハンガリーの地方によってはこの名前のままでブドウ葉巻きになったりします。

    このようにドルマはバリエーションの多さと中央アジアから北アフリカまで広範囲に分布しているのが特徴です。ウズベキスタンのレストランで頼んてみたらスープに浸ったパプリカの詰め物でした。語源はトルコ語の「詰める」という意味の動詞からきているそうなので、詰め物であればなんでも該当するようです。いずれのドルマも具の中に米が入っているのが特徴ですが、これは具のつなぎの意味があるようです。これだけでも日本人としては何となく親しみがもててしまう訳ですが、どこで食べてもドルマはたいていおいしので、PP&Mさんと同様に思わずバクバク食べてしまいますね。