レポート

グランクラスとあけぼの・・・・JR東のやる気

公開日 : 2014年02月13日
最終更新 :

 今、多分、一番ミーハーな旅行と思われる「グランクラスとあけぼのに乗る青森旅行」に行ってきました。時間の都合で行きがはやぶさ1号、あけぼのは上りに乗りました。

 座席はさすがにレカロの革張りというだけあって、それはいいのだけど、電動式の操作パネルはこれほどマニアに作らなくても・・・というくらい、細かく操作できる。が、こんなものを使う人はいるのか・・・・LEDの読書灯も?で、これは一体何に使うのか、用途が不明。でも、いまどきWIFIも使えない「上級クラス」はないと思うよ。

 軽食が出るので、和食を頼む。埼京線から見えるNREの北区の工場で作っていて、味は悪くない。いかにも東京風の濃い味付けで、炊き込みごはんだけでも、酒のつまみになりそうな味付けである。で、最初は日本酒を頼むと、宮城のお酒が出てきた(名前は失念・・・)辛口の軽い感じで、あっという間に飲んでしまった。

 次に白ワインを頼む。これはグランクラスのマークの入った特製ボトルなのだけど、よく見ると石和温泉のモンデ酒造製である。へえ、勝沼のワインなのかと思って、アテンダントに「さすが、宮城の日本酒、山梨のワイン、青森のシードルと東日本内で全部まかなっているんですね。」と突っ込みを入れてみると、このワイン、山梨産ワインとチリワインとのブレンドとのこと。ケチな話。全部山梨産のワインにしたところで、一体どのくらいコストが変わるものか・・・・

 次にシードル。これはJR東の関連会社が青森駅の近くで作っているシードルで、甘口はアルコール3%、やや甘口が5%、辛口が7%とまるで理科の教科書みたいに糖分とアルコール度数がきちんと反比例しているのがご愛嬌。出てくるのはスタンダードと呼ばれるやや甘口のものだが、これが食事の邪魔をせずにそこそこいける。シードルの場合、ほんとの辛口というのはワインと違ってあまり好きではないのだけど、改めてそう思う。確認のために、もう1本。

 で、その2本目のシードルの時は、「つまみ」があるとのことで、それを頼むとグランクラス特製の新潟の「亀田のあられ」である。東北に偏らず、よくまあJR東エリア内各地から集めたものである。この姿勢は大いに評価したい。で、計4本飲んでいるうちに着いてしまい、トイレ等の車内設備を使うひまもなく、グランクラスの旅は終わった。

 あけぼのはやはり開放型のB寝台、である。ごろんとシートだの、シングルBだのは邪道で、幅54センチの客車3段式B寝台でも良かったのだけど、いまはそんなものはなく、二段式で幅も70センチくらいある。この手の寝台車に乗るのは、20年ぶりくらい・・・おかしかったのは、「開くと紙コップ」式の冷水器がいまだあることで、あまりに懐かしくて、涙ぐみそうになった。

 が、動く前からトラブル。隣駅の新青森に停車中の特急に「不具合」が起こり、応急処置中で出発が15分遅れる。車両不具合と言うと、JR北の乗り入れ車両か・・・と疑っていたら、津軽とのことで、濡れ衣だった。外はずっと雪で景色もよく見えない。私は例の「ななつぼし」というのは、JR九州の線路状態が良くないので、どんなに車両がよかろうとも、乗り心地がめちゃくちゃ悪いのではないか、とひがんで(?)いるのだけど、この奥羽線はまあまあというところか。車掌の説明では、余裕時間の関係で、15分くらいの遅れは大宮までには取り戻せる、と放送している。

 ところが、東能代の隣の北金岡という駅で雪が挟まりポイントが動かなくなったとのことで立ち往生。東能代から係員が(車か何かで?)行って、雪を取り除いてから安全確認をする、とのこと。ここで遅れは65分となった。上野着は6:58だが、一時間遅れると通勤時間に突入する。どうするんだろう。

 翌日6時に放送開始。60分遅れのままで、6:15に高崎に着くので、急ぐ人は特急券を払い戻さない条件で新幹線に振り替えるとのこと。しかも、高崎からは通勤電車を優先するので、上野に着くのは何時になるかわからない、という。時間があればとことん付き合って、特急料金を払い戻してもらっても(2時間遅れるのは必至なんでしょうね。)良かったのだけど、あいにく用事があって、たにがわ400号に乗り換える。上野到着7:30。こうして旅は不完全燃焼に終わったのだけど、この列車がなくなる訳もちょっぴりわかったような気がした。

 気になったのは、いっしよに乗っていた小さな子供達で、夜、お父さんが歯磨きをしようと言うと「なんでおうちでないのに歯磨きをするの?」と聞いている。彼らはこのまま電車の中でおねんねするというのが、よく理解できていないみたいだった。・・・・そのうち、この板にも「欧州には「寝台車」という列車が走っていますが、ベッドがついているのでしょうか?その列車にはどのように乗ればいいのでしょうか?」なんて質問が出てくるかも知れない。・・・・

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3件のコメント

  • 特急券を払い戻さない条件で新幹線に振り替える

    それってヤツらにとって好都合な戦法ですよね。
    高島たいらさんも遭遇していたんですね。
    私はもうかなり前のことですが、広島に居た頃、あさかぜで上京際に静岡でやられました。
    夜中、関が原付近であさかぜの前を走行していた貨物列車と動物の接触のせいで6時過ぎまでアナウンスは一切入れられず、6時過ぎて静岡に近まってからあさかぜは静岡止まりになりますのでこだま号にお乗換えと。
    私は急いでなかったし、仮にも寝台券の取り決めどおり朝6:00までに一部区間でも寝台の使用が出来なかったを元に寝台料金が全額返戻されると分かってても、泣き寝入りしたのに。 だって6000円そこらならD型寝台券のほうがいいもん。
    あさかぜ2号のあの時の七軒茶屋駅発行のD型硬券の寝台券盗(?)ら
    れたくないので新幹線なんか乗りたくなかったな~。東京駅の幹線改札ではそのあさかぜ2号振り替えの寝台券をJR東海が睨みつけていたから。
    切符コレクターにとって改札係は最大の敵だ。

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  • 私個人のこだわりかもしれませんが

    グランクラスのレポートありがとうございます。
    そういえば、成田EXが搭乗した頃のグリーンはフリードリンク程度だがそんなのがあった。
     車内で飲食をさせないJRの風潮ってなんでしょうね?
    新幹線から食堂車が消えたのは、単なる座席数を増やす箱モンの目的だったって。
    と、前原が国交大臣をしてた時、ヤツが、邦外先で演説した決め台詞知ってます?
     「日本はようこそ観光で食っていきますからぜひ、日本の新幹線に乗って富士山を見てください」と
    こんなレベルの営業しか出来ないのが居座ってる国ですよ。
    国鉄分割民営後すると、鉄道屋は株式を大量に売って利用客の為にしたサービスが新幹線?
    ウラがあって国家予算並の建設費は全て借金のイタチごっこ。
     鉄道紀行作家がこんなことを書いてたっけ。
    「 なぜ、早く着く= すぐ降ろされる電車が割高で、例えば全駅停車ののろまな便が安いのか?」
    のぞみとこだまの比較?EX-IC と青春18きっぷの違いか。
    選択は各個さまざまだが、定時運転だけしてればいいのが現在の日本の鉄道屋。
     山手線が1分遅れたくらいで、文句言うのが我々にも非はあるが。
    過密ダイヤではほぼ1~2分間隔で次便が入って来る。
    勝手に運転してるだけだけど、混雑緩和の為に首都圏では他社乗り入れにしたり、東急メトロ渋谷なんてその
    具体例。
     自分を変えるって、1秒でも早く着こうなどと思わないことかな?
    寝台列車。全廃傾向にあるが、カシオペア、ななつぼしの乗務員たって所詮JRのマニュアル運営。
    明治期に鉄道開業した当時の旅客営業法を根本的にメス入れしない限り新たな問題が、今後も続出しそう
    シモンズ社のベッドだろうが何だろうが、貴族文化の諸国に適うわけがない。
    立憲君主国家は随時、資本主義民主国家化にせざるをえない世界状況。
     新幹線が日本を下落させた。そこんとこが皆分かっていない。
     リニアの東名間40分構想とは、誰がそんな所要時間を所望したってだね。
    流暢なではない、ネガティブ思考の日本の習慣では5つ星のサービスなんて出来っこない。
    だからハード面でいくら極上の素材で人間工学的に心地良いを謳っていても魅力がない。
    いまは先にカネを出したヤツの負け。
    政財界と直結した商社の舞台になぞのせられてたまるかよ。って感じ?
    みんな、
    周囲に染まるのではなく、周囲を引きずりまわす位でないとこの先やってられない。
    感情と思考を持つ動物なんだから。
    みんな地球を歩いて来た人達は分かっているとは思うけどな~

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  • 記念に何かをしなくてはレポートにならな~~~い

    今度なすの号でグランクラスにのってみるか~~~記念に(笑)。

    結構運用の関係で「はやて車両」が多いのです。

    貧乏性なので当日ケチるかも。

    成功を祈る!

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