スカパーのチャンネルに「CCTV大冨」という中国中央電視台の放送をそのまま流している局があるが、これが最近興味深い。
23時からの経済ニュースに好きなキャスター(?)がいるので、日本語通訳を消して、中国語だけで見ているのだけど、今日は「経済ニュース」なのに「馬航が消息を絶って43時間経ちました。・・・」から始まり、15分近くMH370便のニュース。CMの時間には特別字幕が出て、「同胞の帰還を祈る。」みたいなことをやっている。大韓航空事件の時も、いろんなものが流れ着きだして、これは大変な事態だ。となってきたけど、今のところ今回は跡形もなく消え去っているのが不思議。何でみつからないのか、中国全土(?)の苛立ちがよく表れている。・・・・ちなみにNHKの九時のニュースは、大震災の特集をやっていたのを差し引いてたとしても、マレーシア航空のニュースは15秒ほどで終わった。・・・・
この前の昆明の事件の時も、日本のマスコミはどこも同じ報道なので、こちらのニュースを見ていた。もちろん中国でも大ニュースで、東トルキスタン分離主義者の仕業、ということで、ニュース解説もそうなっていた。でも、昆明みたいに漢民族の少数民族も多いところで、あんなテロをやるだろうかというのは素朴な疑問。それよりも、青竜刀よりは少し短いくらいの刀で刺したり切ったりして回ると、防ぎようがないので、あれは怖い。
別トピで話題になっていたPM2.5問題も、私に言わせると、中央電視台の方が日本のマスコミよりもっと騒いでいる、ように思える。やはり、中国でも大問題で、ほっておくと共産党の統治能力に影響するのではないかというのが、やばいのでは。・・・・今はちょうど例の「理財商品」の特集をやっている。ということで、この手の中国の「社会問題」についてはCCTVの方がよっぽど真面目に報道している・・・自国のことだからだろうが・・・と思うのは私だけか。
でも、中央電視台が一番輝いていたのは、1989年の6月4日。あの日NHKが中継する中央電視台の生放送を徹夜で見ていて、中国のテレビ局もすごいものだ、と感心していたのだけど・・・おっと昔話でした。スカパーの標準セットに入っているので、中国旅行に行く前に、少しその気分に浸るのもいいと思います。