レポート

香港のお金事情

公開日 : 2014年05月14日
最終更新 :

 今回は4年ぶりくらいの訪港だったのですが、財布の中は2000円+660HKD。660ドルもずっと持ってたとは・・・。ということで、今回はかなり多めのキャッシュを持っていきました。

 空港で八達通をチェックすると98ドル。これも多いなあと思いつつ、A21のバスに乗ろうとすると、「使用不可」の表示が出ます。たまたま小銭も持っていて、33ドルかき集めて払ったのですが、八達通って、10年有効じゃなかったっけ・・・・。チムシャツォイで降りると、MTRの站で駅員にアクティベイトしてくれと言ったら、してくれました。
http://www.octopus.com.hk/customer-service/faq/en/index.html

の「No.10」だそうです。

 今回驚いたのは、商業施設での八達通の浸透ぶり。前は乗り物以外では7-11くらいしか使えなかったですが、ワトソンズ等のチェーン店、スーパー、ショッピングモールなどほとんどのところに端末があり、どこでも使える、と言っていいでしょう。と同時に驚いたのが、VISA=VISA Paywave,Mastercard=Paypassの「二大電子マネー」の共用端末の普及度合。上記、八達通が使えるところの、さらに七割くらいは使えるようになっていたでしょうか。

 私はいつも「海外旅行にはクレカと電子マネーとデビットカードでおろすキャッシュ」と唱えていますが、世界標準のVISA,MASTERCARDの電子マネーは国内では一向に普及する兆しがなく、これもガラパゴス化するのかと危惧していて、それが現実になりつつある、という気がします。今回は念のため、DBSデビットカードのPaywave(国内ではまだ発行してないみたいです。)とイクスピアリカードのPaypassを持って行ったのですが、両者とも使用成功。ただし、Paywaveは百佳では、自社カードのPaywaveのみしか使えない、と断られました。惠康はウエルカムには端末がないのですが、マーケットプレイス バイ ジェイソンズは端末があります。日系だとシティスーパーは八達通のみ、ユニクロはどっちも使える・・・国内ではスイカでさえろくすっぽ使えないくせに・・・というところです。でもNFCの載ったアンドロイド端末がこれだけ普及すると、フェリカもマイフェアも関係なくなるので、そうなるとガラパゴス諸島以外では、やはりVISAとMASTERCARDの勝ちになるのか・・・香港はフェリカとマイフェアが上述のとおりガチンコで戦っているので、しばらくは見ものです。

 今回初登場の楽天デビットカード、HSBCのATMで使ったところ、エラーで返ってきます。二度やってみたけどだめ。えっ、ATMが使えないと、何のためのデビットカード・・・ショックを受けたものの、念のためシティバンクで使ったところ(ここはまだ日本語が選択できるATMがあるのですね。)ようやくおろせました。JETCO(そういえば、このJETCOもロゴが可愛らしく変わっていました。)ネットワークの勝利なのか、HSBCのそのATMがたまたま調子が悪いのか・・・ちなみにSMBCの国際キャッシュカードはHSBCで問題なく使えました。

 レートを比較すると、その日のレートでSMBCキャッシュカード14.06(100円の手数料込)、楽天デビットカード13.55、セゾンカードのクレジット決済13.35(その日の4取引の平均)で、これにキャッシングとチョンキンマンションと空港トラベレックスが揃えば「完璧比較」なのですが、そんなにHKDを使う用事はなし。でも、大体想定通りというか、感覚どおりです。

 クレカは決済通貨でHKDと円を選ばせたところが一か所だけ。問題なのは、チップ付きのカードは、PINを入れた上に署名を求めるケースが多いこと。それじゃ意味がないじゃないの。きっと、どちらも必要な銀聯決済に引きずられて、PINも署名もどっちももらうこと、と店員教育しているんじゃないかなあ。

 街中の銀行では、中国系の銀行が増えていること、星展銀行は「DBS」を表に出して商売していること、ANZが進出していること、くらいですか。今回の旅行はHSBCの事務手続きがメイン用事だったのですが、若い行員だったのですけど、英語のなまりがひどい。担当してくれた二人ともそうで、シングリッシュの方がよっぽどいいと思ったくらいです。昔のHSBCの行員は完璧な(?)クイーンズ・イングリッシュを話して、内線でしゃべる広東語とのギャップに驚いたものですが、今はそれも昔ばなしか・・・

 HSBCのATMには「最新の中銀香港発行の100ドル札は受付けないので、窓口に問い合わせてください。」と出ていましたが、大変なのは分かるけど、もうちょい仲良くやればいいのに・・・また香港政府発行の10ドル紙幣はプラスチックでしたが、前は紙だったような・・・・。

 あと、残念だったのは、ハーバーシティとかで見かけた八達通のボーナスポイント端末。多くの人がタッチしているので、きっといいことがあるのだろうと思いつつ・・・調査不足でした。
 

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1件のコメント

  • 港鐵特惠站

    〉あと、残念だったのは、ハーバーシティとかで見かけた八達通のボーナスポイント端末。多くの人がタッチしているので、きっといいことがあるのだろうと思いつつ・・・調査不足でした。

    MTRの「港鐵特惠站」のことでしょう。ボーナスポイントと言うか、タッチすると指定の近隣の駅で1ドルか2ドル(端末によって異なります)、MTRの運賃が割引になるというものです。ショッピングモールや地域の繁華街とMTRが提携して、人の流れを誘導するのが目的で設置されているようですが、通勤定期がごく一部しかない香港では、ビジネスエリアなどだと昼御飯時などに同僚のオクトパスを預かって、数枚タッチして行く人々を良く見かけます。

    公式サイトに設置場所と割引運賃が記載されていますよ。
    http://www.mtr.com.hk/chi/whatsnew/fare_saver.html

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