10/04/10 20:51

強制排除始まる

軍部によるタクシン・赤シャツデモ隊の強制排除が、本日午後から始まりました。
順調にいけば12日午前には、治安が回復に向かうようです。

<朝日新聞>
■タイ政府、タクシン元首相派の強制排除開始 85人負傷   2010年4月10日19時53分

【バンコク=山本大輔】タイ政府は10日午後、首都バンコクに軍・警察の部隊を出動させ、反政府集会を続けるタクシン元首相派「反独裁民主同盟」の強制排除を開始した。軍部隊は、催涙弾やゴム弾を使用。政府によると、同日夕の時点で双方あわせて85人が負傷した。同盟側は激しく抵抗しており、負傷者は増えるおそれがある。政府筋によると、12日午前までに首都全域の秩序回復を目指す方針を政府が固めたという。

強制排除が始まったのは、同盟が3月14日に首都バンコクで反政府集会を始めた時にステージを設置し、拠点として占拠を続けてきた官庁街近く一帯。午後2時(日本時間午後4時)ごろ、武装した陸軍部隊がこの地域の北側から排除を開始。約3千人の同盟支持者は投石などで抵抗したが、軍は催涙弾やゴム弾を使って排除を進め、激しい衝突が起きた。

同盟側のもう一つの拠点である商業地区では、警察・軍合同の治安部隊が、周辺の道路で同盟支持者と押し合いを始めた。バンコク当局は、中心部を走る高架式の新交通システム「スカイトレイン」などの運行を停止した。

政府筋によると、政府の対策会議は10日朝、「12日午前までの秩序回復」を決定。会議終了後、ステープ副首相が治安部隊に強制排除の命令を伝えたという。

アピシット首相は7日に非常事態を宣言したが、強制排除の可能性を繰り返し否定。混乱が長びくなかで、首相の指導力、危機管理能力を疑問視する声がマスコミや経済界から強まっていた。

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