下記の米国ニューハンプシャー州のCOG汽車の話題のところで、内蔵介さんが、カナダのノバスコシア州の事について質問されているので、別の話題をたてて、簡単なレポートを書きます。
http://bbs.arukikata.co.jp/bbs/tree.php/id/42349/-/parent_contribution_id/42349/
10月11日から18日まで州都のハリファックスにちょっと用事があったので、ついでにこの州をグルっと回ってきました。ノバスコシアは大西洋に飛び出した小さな半島です。のこぎりの頭みたいですね。日本人にはあまり馴染みのない場所ですが、日本と同じく山がちで、入り組んだ海岸線、地形的にはなんとなく親しみを感じます。
今回は車でドライブ旅行。オタワから走行5000km、全行程どこをみても紅葉だらけで、紅葉ゲップがでるほど紅葉満喫してきました。カナダの東部の紅葉はナイヤガラ、トロント、モントリオール、ケベックシティのルートしか知られておらず、残念です。
この地域は、17世紀にフランス人が多く移住し仏領とみなされていましたが、ヨーロッパでの英仏関係に直接影響されて、仏人(Acadia人 アケイディアと呼ぶ)の追放、それにかわってスコットランド人の移住と、歴史的にヨーロッパの影響の多い州。アメリカが独立して以来、かわってハリファックスがイギリスの重要な港となったりと、州全体ではスコットランドや英国の影響が強いですね。でもアケイディア人の築きあげた誇りと文化も根付いているような気がします。
なお、18世紀の半ば、英国領となった時、このアケイディア人が追放されて行ったところが、当時はまだ仏領だった米国のルイジアナ。勿論、今では直接血のつながってる人たちはいないと思いますが、同族という意識は強く、ハリケーン・カトリーナの被害への助力を惜しまなかったそうです。
この州の田舎に行くと、殆どがヨーロッパ人を祖先に持つ人ばかりで、オンタリオの都市で人種のモザイクの中に住み慣れてるわたしには、一種の異国情緒を感じました。
続く・・・